【感想・ネタバレ】安倍官邸と新聞 「二極化する報道」の危機のレビュー

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Posted by ブクログ

サブタイトルにある「二極化する報道」。私自身も、多分世の中も、その傾向に陥っているのではないか。複数紙を購読することは難しいけれど、今はWEBでも各紙の社説や論調を知ることは可能だ。いろいろな意見があること、それぞれのテーマへの知識、そして第3の道を考えること。なかなか難しいけれど、責任ある大人として、心がけていかなければ。
メディアを巧みに使おうとする権力にしてやられては、口惜しい。

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2014年12月15日

Posted by ブクログ

「朝日バッシング」が止まりません。
個人的な見解を述べるなら、従軍慰安婦問題も吉田調書もいただけないと思います。
ジャーナリズムはプロパガンダではありません。
ただ、「池に落ちた犬は叩け」とばかりのこの間の激しいバッシングには抵抗を覚えます。
週刊誌を2~3冊読めば、読者はまるで「朝日報道はすべてがウソ」と感じるのではないでしょうか。
いいことです……じゃなかった、情報の送り手も受け手も冷静でありたいものです。
本書は安倍政権の動きを、在京紙がどう報じたかを冷静に分析した良書。
結論からいうと、憲法改正や集団的自衛権、特定秘密保護法、靖国参拝、アベノミクスなどの主要な論点について、「読売・産経・日経」vs「朝日・毎日・東京」という構図で分断されていると指摘しています。
もっとも、この構図は今に始まったことではありませんが、より先鋭化していることが本書を読んで理解できました(私見では民主党への政権交代以降、分断の構図がより鮮明になったと認識しています)。
本書では、その結果として二項対立の状況が顕現し、第三の可能性の芽を摘んでしまうことは、国民の利益にならないと警鐘を鳴らしています。
納得させられます。
というのも主要な論点について各紙を実に丹念に読み比べ、説得力ある分析を加えているからです。
たとえば集団的自衛権の行使を容認する閣議決定について、各紙は社説でどう報じたのか。
朝日は「戦争に必要最小限はない」、毎日は「根拠なき憲法の破壊だ」、東京は「行使ありきの危うさ」とそれぞれ見出しを取り、反対の姿勢を表明しました。
対して読売は「日本存立へ行使『限定容認』せよ」、産経は「『異国の国』脱却の一歩だ」と賛成の立場を鮮明にしました。
日経はスタンスを明確にせず、「憲法解釈の変更へていねいな説明を」としました。
先述したように在京紙は二分されている状況ですが、日経はごくまれに論点を二分せずに、考える幅を広げようという姿勢がうかがわれるようです。
本書を読んで、自分が勘違いしていたことも分かりました。
特定秘密保護法については朝日が最も敏感に反応し報道していたと思っていましたが、本書によれば、実は猛然と紙面展開したのは閣議決定を契機としてからだったそう。
「しかしながら、考えてほしい。閣議決定された法案は、衆参の特別委員会で審議され、本会議に上程後採決される仕組みだ。この時点でいくら反対しても、衆参両院で過半数の議席をもつ政府与党は、その気になれば法案をいくらでも『数の論理』で通せるのである」と、朝日を手厳しく批判しています。
漫然と新聞を読むのでなく、読み比べて情報の空白部分を埋めていくと、真相がよりくっきりと浮かび上がってくるかもしれません。
全紙を購読するのは多くの世帯にとって経済的に困難ですが、主要な論点について各紙がどう報じたかをチェックするのはインターネットでも十分にできます。
その前提として、まずは冷静でありたいものです。

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2014年09月26日

Posted by ブクログ

大上段に構えたテーマは、メディアが二極化して、しかも言いっ放しではあかんやろと。

だが。

もう安定の朝日新聞品質。

ダブスタ、ナロナムブル、ストローマン、レッテル貼りなどなど。
自分たちが世論を作るんだと言う傲慢。

自らの正義によう姿が、隣国にダブる。
だからダメなんだ。

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2019年12月28日

Posted by ブクログ

レビューを書いたつもりで書いてなかった。なので、若干中身を忘れた。
「産経・読売・日経」グループと「朝日・東京・毎日」グループがあることは言われなくても分かってたし、読み比べが重要だとってそりゃそうかもしれないが現実的には時間もないしなかなか難しい。だからこそたまにこういう本を読んでなるほどねと思う機会が必要なのかもしれない。

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2014年09月11日

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