齊藤孝浩のレビュー一覧
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日本のアパレル業界は10年に一度程度のサイクル
で、大きな変革が発生していると言われます。
古くはDCブランドやファストファッションの台頭
グローバル企業の進出などです。
そして現在はネットショップの隆盛といったとこ
ろでしょうか。
その間、主役はコロコロ入れ変わっていますが、
この変化はまだまだこれからも続くと著者は分析
します。
過去の変遷から次世代の主役へと共通するのは、
「いかに消費者の購買時のストレスを軽減させる
か」です。
確かに服を買うのって結構面倒ですよね。
店舗へ行って、選んで、試着して、家に持って
帰るという一連の流れが一回で成立すればまだ
良い方ですね。
好み -
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ZARAの企画→生産→店頭に並ぶまでが2週間しかかからない仕組みが知りたくて手に取った。
なんでこの人こんなに詳しく知っているんだ、というレベルで内部情報を説明している。
参考になりました。
引用の目次
ZARAの
・サプライチェーン
・デザイン(トレンド)
・コンセプト
ユニクロの
・サプライチェーン
・コンセプト
ZARAのサプライチェーン
画像1
「既存流通ではデザインをしてから店頭に並ぶまでに6か月もの時間を要するため、1シーズン1サイクルだけで終わってしまいます。これに対してZARAは、最初の提案商品と原材料の準備には2か月の期間を要しますが、デザインと製造機能を内製化し -
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「アパレルのこの先10年の流れを知る」をテーマに読んでみた。
【10年後のファッション消費の未来】
・パーソナライズ
・多品種少量生産
・新品を買った人がその服を手放す時、第三者に価値を伝えやすいブランドが今後生き残っていく時代が来る
【メモ】
・コミュニティ作り(コト実践)で購買に繋げる
・クリック&コレクトのお渡し時の差別化 VIP待遇
・店舗受け取りサービスのメリットは安さ+時短+利便性
・中古のクオリティが上がっている
・中古市場が活性化したことでクリーニング産業も活性化(良い状態だと高く売れる)
手放すことを前提とした買い物(かつ、手放すときに高く売れるもの)
・オンライ -
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「デジタル資本主義」で分析されていた生産者余剰が成長を作り出す世界から消費者余剰が経済を回す時代へのシフトの実例集でした。20代の同僚の女性からサブスクリプションで洋服を届けてもらっている話を聞いて、そういうサービスが当たり前のことになっているのだ、としみじみしていた直後だったので、その変化を引き起こす産業構造の変化を本書に丁寧に説明してもらった気分です。アパレル・サバイバルという書名ですが、この潮流は「腐らない商品」すべてに当てはまるはずです。いや、同僚の女性は服だけじゃなく、花も定額制で届けてもらっているという話をしていたので「腐る商品」も対象か…。「流通革命が起こる舞台は、これまでのよう
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ネタバレ『アパレルの過去』
✅10年ごとに流通確信が起こっている。
1960年代は百貨店が、駅前の集客力のある好立地にて、上質で豊富な品揃えを売りにして人気を博した。そして1970年代は、総合量販店が『低価格化』を武器に拡大したが、1980年代後半からカテゴリーキラーと呼ばれる専門量販店が大量仕入れ・ローコストオペレーションにより価格破壊を起こし、デフレ下にある消費者に見事に刺さり、拡大した。その後、1990年代後半はSPAが低価格で高品質を可能にし、2000年代後半にはトレンドを低価格で提供するファストファッションが人気を博した。
『アパレルの現在』
✅ベーシックカジュアルSPA(ユニクロなど)や -
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競争がし烈なアパレル業界で今何が起こっているか、どのような未来が訪れるのか占う一冊。私たちの身近にある衣類は季節商品であるがゆえに、シーズンを過ぎるとバーゲンセールを頻発し、それでも売れ残る大量の商品は廃棄処分されてしまう。
それもこれも作りすぎが原因で、デジタル化によって、大量生産から適量生産への流れはますます加速すると思う。
本書では、最新のテクノロジーを使った数々の事例が紹介されているが、欧米の成功企業は、顧客の体験・ストレス解消のためにデジタル化を取り入れている一方、日本では、セルフレジのように従業員の負担軽減、生産性向上ファーストになっている。
これからの時代、いかに顧客満足度を上げ -
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誰もが身近に接しているアパレル業界の過去、現在、未来を具体的で分かりやすく書いてある。
①シングルチャネル
②マルチチャネル
③クロスチャネル
④オムニチャネル
日本は①②あたり、アメリカイギリスは④まで行っている。便利になってきた。エコ化も進んできた。
ファッションは10年周期で変わる。この実感は正しいんだな。
2年前の流行予測に始まり、1年前のトレンド予測、1年前のが素材選定、半年前のコレクション提案から、アパレル商品が店頭に並ぶ。たった8週間のシーズン定価販売期間の為に1年がかりで準備し、4〜6ヶ月前に予測を立てた上で商品を用意しなければならないのがファッションビジネスのリスク。
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日本のアパレル業界が10年遅れている、と言われるのって、
理由はシンプルで、日本人の価値観が10年遅れているから。
グローバリゼーションに対応したユニクロ。
デジタルネイティブの課題を解決したzozo。
シェアエコ時代に対応したメルカリ。
次の時代は何か?
イギリスの事例を元に記載されていた
ウルトラファストの流れがおもしろい。
トレンドから速攻でデザインを考え
ハイパースピードで地産地消での商品化。
発案から、2-3週間で商品化は、はやい。
サスティナブルの方向にファッションが
行き着く未来はもう少し先なのかなぁと思いつつ、
ウルトラファストも一歩進んだなぁと感じた。