神野志隆光のレビュー一覧

  • 新釈全訳 日本書紀 上巻(巻第一~巻第七)

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    日本書紀の全訳と豊富な注釈を掲載した本です。
    収録されているのは、漢文と現代語訳のみで書き下し文はありませんが、かなり読みやすい本でした

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    2025年04月27日
  • 「日本」 国号の由来と歴史

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    古代にその後の時代で言うような「日の本(ひのもと)」という訓みと理解があったのか?という疑問からのスタートでしたが正直色々それどころじゃない目からウロコがいっぱいありました。
    まず古代ってやはり漢籍や漢文の理解があるのとないのとでは全然視野が違ってくるんだろうなと思いました。平安時代に日本書紀の講書が度々行われてますが(長くて数年かけて行われる)この当時に日本書紀に対する意欲すげえなと。矢田部公望なにものなの…おれもその講義受けたかったわ…
    ″「日出る処」って言うけど中国から見たら確かに日の出る方向だけど日本から見て国の中から日が出るわけじゃないのに「日出る」とかいう???(意訳)″って質問し

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    2021年01月31日
  • 古事記とはなにか 天皇の世界の物語

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    『古事記の達成―その論理と方法』(1983年、東京大学出版会)や『古事記の世界観』(1986年、吉川弘文館)などの著書で『古事記』と『日本書紀』を一体のものとして捉える「記紀神話」という枠組みを批判してきた著者が、『古事記』のテクストに沿って、その一貫した世界観を読み解いている本です。

    著者は、『古事記』と『日本書紀』を一つにすることで、日本民族の神話として「記紀神話」とみなす解釈が、従来の『古事記』についての研究では支配的だったと考えています。こうした解釈の枠組みは、津田左右吉の神代史形成論において明確にされ、さらに多元的な構成要素が体系化され、さらに古代政権におけるイデオロギーのもとで一

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    2020年01月16日
  • 「日本」 国号の由来と歴史

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    「日本」という語が「日本天皇」と詔書の中で用いられ『日本書紀』も唐や朝鮮半島を対象とした対外的呼称として使われだしたが、もとは中国の文献に現れる扶桑などと関連する地理的用語から派生したものだった。その後平安時代の日本書紀の注釈読解で東海姫氏国などの称とともに中国古典を元にして様々に議論されるも自国のアイデンティティを表す語として「やまと」への関心へシフトしていき、「日本」の語釈はアマテラスや大日如来を絡めた解釈へと変わっていく。そして近代、天皇のしろしめす我が国の「国体」についてはあれほど熱心に国民に説いていた政府も、日本という国号に関してはほとんど触れることができなかったという。 新出の「祢

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    2019年01月04日
  • 新釈全訳 日本書紀 上巻(巻第一~巻第七)

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    神武天皇の東征の大阪湾での波速という描写についての注釈がない!せっかくの新釈なのになぜここに注記をいれない?
    どういうことかとというと、神武東征時難波の崎に至る時、東征軍が速い潮流に出くわし、大変速く着いたという話。そこで波速の国と名付けたというカ所だ。これを理解するには大阪の地形を知っておく必要があり、こちらの本には大阪の地図が載っていた。それは良い、それは良いんだけど、この地形、つまり神武東征時の大阪の地形、現在の上町台地が堤防のようになっており、琵琶湖からの流れ出す淀川と奈良からの大和川の水で内陸まで大阪湾の水が入り込む巨大な河内湾になっている、という事実は、日本書紀編纂時の日本人には理

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    2025年08月05日
  • 本居宣長『古事記伝』を読む I

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    古事記は読んだ事があったのですが、その古事記の背景や成り立ちをきちんと理解はしていなかったので、手に取った一冊。
    難しかったw
    知識が薄い私は、物語としての「古事記」と平行して読まなくてはダメかも。
    でも、学術的には面白い本でした。

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    2013年04月16日