末井昭のレビュー一覧

  • 自殺

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    「自殺」「病気」「死」のついて、フラットな視点で、時に軽快に、時にシリアスに書き綴った本。母親のダイナマイト自殺についてや、自殺未遂経験者へのインタビューなど、衝撃的な話が多くて面白い。

    自殺は悪いことでもない。いいこととも言えない。でも、誰にでもいつかは死がやってくるなら、それまで気楽に生きてた方がいいじゃないか、という筆者の慈愛溢れる(でも決して押し付けがましくない)姿勢が良いなぁと思いました。

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    2017年02月26日
  • 自殺

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    ネタバレ

    笑って、脱力して、きっと死ぬのがバカらしくなります-。母親のダイナマイト心中から約60年。伝説の編集者・末井昭が、自殺についてひょうひょうと丸裸でつづる。『朝日出版社第二編集部ブログ』連載を一部加筆して書籍化。

    意外と優しい感じ。

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    2016年08月16日
  • 自殺

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    親族に自殺した人がいた末井さんが自殺に関することを書き綴ったもの。
    出口のない状態になったとき、誰かに聞いてもらったり、読んでもらったりしたことでとても楽になったという末井さんの体験にとても共感できました。

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    2014年11月02日
  • 自殺

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    ネタバレ

    ラジオで末井昭さんが

    「真面目でやさしい人が自殺していくような気がする。
    こんなひどい世の中でも生き残っている僕みたいな人間は
    図々しい奴ではないかみたいな気持ちがある」と、
    話されているのを聞き、
    「自殺」を読みたいと思った。

    自殺にまつわる自身の体験や
    自殺未遂をした人や自殺防止に関わる人々の
    インタビューをもとにし、
    「頼むからちょっと死ぬのは待ってくれ」という
    スタンスで書かれているという。

    末井昭さん自身は
    自殺をしようと思ったことはなく、
    お母様が
    ダイナマイト自殺をされたことを売りにしていると、
    自分で笑いにされていたり、
    本当に正直な方。

    末井昭さんの人生は、
    借金、ギ

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    2015年02月20日
  • パチンコからはじまる◯×△な話

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    西原、末井昭、山崎さんのギャンブルのお話。

    白夜書房のパチンコ必勝ガイドが発売された
    ときでないと、攻略法は使えないから発売となる
    朝5時にコンビニに並んで買うお話なんかは
    熱いものがあります。(現在では攻略法は
    不可能とのこと)

    常人ではできない体験を書かれている個所は、
    やはり強烈に面白い。
    末井昭さんの競馬日記。
    200万近くを持って行って、1.5倍増えたらやめると
    いう毎日。
    しかも1レースから買う。
    負けが込んできて、もうだめだろうと思ったら
    大逆転して勝つ場面などは感動的。なにせ掛け金が
    30万とかだから、穴に入れば配当も強烈にでかい。
    3か月で、750万円近く勝ったとか・・・

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    2014年02月20日
  • 100歳まで生きてどうするんですか?

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    婦人公論に載ったエッセイを纏めて出版した本
    同じ話が何度も出て来てよみずらい。
    パチンコ必勝ガイドなどを創刊
    ・人生100年時代 50歳で年齢をリセットすると今は後期14歳
    ・楢山節考は考えさせられる映画 姥捨て山に自分の母親を捨てに行く。僅か70歳。。
    ・著者はかなりしょうもない生活をしているが、オープンに書物にしているところは立派。
     不倫、ギャンブル、パチンコ、等々

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    2023年10月07日
  • 素敵なダイナマイトスキャンダル

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    感想
    崇高ではないけれど。面白い人生と常識はどう折り合いをつければ良いか。一生をかけて考え得続けなければいけない。最期の瞬間に笑うために。

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    2023年04月10日
  • 100歳まで生きてどうするんですか?

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    "会社を辞めた人に対して、ぼくがお勧めの「心身の健康法」は家事です。「家事なんて男の沽券にかかわる」とか言う古臭い人はもういないでしょうけど、そういう気持ちが少しでもあると、老後は生き辛くなります。"(p.86)


    "このままの状態で100歳まで生きたい気持ちですが、本当は100歳でも30歳でも90歳でもかまわないのです。死ぬまで毎日楽しく生きられたらそれでいいのです。一日一日を大事にして、ある時は真剣になり、ある時はのんびり過ごし、その日その日を面白く感じて生きられれば、その連続が楽しい人生になるのです。"(p.215)

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    2022年06月26日
  • 自殺

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    自殺をテーマにしたエッセイ。
    著者自身の母親も自殺しているが、その自殺方法が特殊で、その特殊性をネタにしている。死ぬ人は死ぬ理由があるのだろうけど、残される方にもトラウマができるが、ネタにすることによって、母親にも、自身のトラウマにも成仏してもらうことができるようになるのかな。
    すごく優しい文体で、前半部分は自殺について思うことを書いているのだが、その優しい文体とはうらはらに、著者の人でなしな部分も読めて面白かったですw
    僕自身はまだ生きます。

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    2021年03月17日
  • 自殺

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    タイトルと表紙から、もっと重々しい内容が連想されたが、末井氏の自伝的内容に自殺というテーマを取り入れながら、軽快なトーンで語られていた。エッセイといってよいだろう。自分のダメな部分をさらけ出すことが全体を支配している。ちゃんとした仕事や成果もたくさんあるだろうが、それらにはあまり触れられていない。

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    2019年08月12日
  • 自殺

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    自殺したいと思った事が無いかと言われれば「ある」という答えになります。脳天気と思われている私でもあるので、世の中沢山沢山いると思います。人間関係や社会との関わりが複雑化した現代ではあらゆる事に憂鬱の種があります。昨日まで円満でも今日は死にたいとか、ありえない話ではないです。
    本書は末井氏の母親がダイナマイトで心中した壮絶な経歴を生かしたエッセイです。不謹慎ではありますが、そのエピソードを一つの売りとして語る末井氏の柔らかい語り口は妙に心地よかったです。
    お金で億の失敗をした筆者の言葉で「お金位の事で死ぬなんて馬鹿馬鹿しい」と言われると説得力抜群です。今後自分が大きな借金を負っても(負わないけど

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    2019年03月25日
  • 自殺

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    これ程語れるほど自殺が身近な人がいるんだ。
    この突き抜けた生き様は、身軽なような、重過ぎるような、不安定さの上に立っている。

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    2019年02月13日
  • 自殺

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    何かで薦められていたんだと思うけど、言ってみれば期待はずれ。読んだいまとなっては読む前に何を期待していたのか定かではないけど、もっと自殺についていろいろ考えているような本だと思っていたのではないかな。でも実際は、末井さんの来し方や数人へのインタビューでまとまっていて話題は自殺に限らない。まあ、自殺だけでまとまっていてもどんよりしてしまうかもしれないけど。
    自殺って思い込んだ人やいじめられた人、不幸な目に遭った人だけの特別なものでなく、わりとちょっとしたことで至ってしまうもののように思う。末井さんだって端から見ていたら無頼な生き方しているように見えるだろうけど、それでも心のなかではいろんなことを

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    2018年10月27日
  • 自殺

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    幼い頃に母親をダイナマイトによる爆発自殺で亡くした著者が、独特の温かい眼差しで自殺について語ったエッセイ集。

    ともすれば重くなりがちなテーマではあるものの、母親の自殺のエピソードや、近親者を自殺で亡くした人や富士樹海の見守りをライフワークとする人へのインタビュー等、温かく、かつユーモラスな語り口が訥々と心に染みる。著者自身は自殺にまで追い込まれたことはないとはいうものの、自らのギャンブル遍歴や借金地獄、離婚と恋人との逃避行等、悲惨なエピソードも多いのにも関わらず、読み終わると不思議な読後感がある。

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    2016年04月05日
  • 自殺

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    話題の本。自らの体験を元に、なぜ人は自殺するのかを考えている。著者はなかなかすごい人生を送っており、その点でもおもしろい。

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    2015年11月15日
  • 自殺

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     新聞書評を読んで購入。著者が「自殺」を意識せざるをえない驚くべき理由と、そこから目をそらさずキレイゴトじゃない言葉で綴られた何とも清廉・正直な人生観・人間観と言える自殺論。著者は「女子をこじらせて」の著者と同種類の業界人なんだが、自分とは何か、他人とは何かを見つめる深度に同じものを感じた。一見異様に感じだが、考えてみると正直で当たり前かもしれない、というような。
     「使者を心から悼んで、見て見ぬ振りをしないで欲しいと思います。どうしても死にたいと思う人は、まじめで優しい人たちなんです」(「まえがき」より)に、この本のすべての価値が込められている。

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    2015年08月02日
  • 自殺

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    ネタバレ

    自らの、自殺に関する強烈な体験を芯に、関わった人やそうでない人の自殺について、それから自分のその強烈な体験から始まった人生について赤裸々に書かれた一冊。

    雑誌でこの方の現奥さんのインタビューを読み、更に夫婦でインタビューに答えている記事も読み、「この人一体どんな人なんだろう」と思っていたらこの本を出していたということで手に取りました。
    「自殺を考えている人に思いとどまって欲しい」という思いもこめて書かれたということですが…正直この装丁とタイトル、ダイレクトすぎて手に取りにくいんでは、と私は思うのですがどうでしょうか?
    私がこの本を持ち歩いていたら同僚がぎょっとして「すごいタイトルの本持ってる

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    2015年06月08日