末井昭のレビュー一覧

  • 自殺

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    この本を読んで深く感銘を受けた部分を以下に記載します。一人でも自ら亡くなることの無い社会を願っています。

    「自殺する人は真面目で優しい人です。真面目だから考え込んでしまって、深い悩みにはまり込んでしまうのです。感性が鋭くて、それゆえに生きづらい人です。生きづらいから世の中から身を引くという謙虚な人です。そういう人が少なくなっていくと、厚かましい人ばかりが残ってしまいます。(略)本当は生きづらさを感じている人こそ、社会にとって必要な人です。そういう人たちが感じている生きづらさの要因が少しずつ取り除かれていけば、社会は良くなります。(略)もしいまあなたが、自殺しようかどうしようか迷っているのでし

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    2025年06月22日
  • 自殺

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    母親の自殺を機に自殺について書き始めた編集者の本。自殺をダメとは思っていない、もちろん死ぬよりは生きていた方がいいに決まっているが、しょうがない場合もある。競争社会で人を蹴落としてまで生きたくない、まじめな人・優しい人に対して、そんなことしちゃダメとは言えない。自殺者に向けた筆者のスタンスがとても共感できる。自殺について書くのは辛そうだが、殺伐としてなくてある種の明るさや清々しさもあって読みやすい。

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    2022年05月30日
  • 自殺

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    “あくまで勝ち負けにこだわるならば、どのような状況であれ、窓を開けた時にふっと入り込んできた小さな風に気持ち良さを感じられることができれば、その人の人生、勝ちである。”

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    2020年01月04日
  • 自殺

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    異色なエッセイ。すごく面白い。
    かなり気持ちが楽にぬって、なんとでもなるという気持ちになる。
    映画も見てみたい

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    2019年05月05日
  • 自殺

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    身近な人が自殺しているのですが、この本を読むと、その人を思い出しながらも何か自分が癒されました。ありがとう末井さん。

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    2017年02月10日
  • 自殺

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    読み進んでいくにつれて先細りしていく人間性。でも、結局自殺をジョークにできるのは、身内が死んだ人か、自分が自殺しかけた人とか、そんな人だけだと思う。この作者は、そうだったということ。

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    2016年10月03日
  • 自殺

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    スエイさんのことは奥さんの神蔵美子さんの写真集(「たまもの」)で知ったのだが、
    そこに写っているスエイさんはとても不幸そうで、一体どんな人なのかなあと思っていた。

    自分を語るときに外せないキーワードが人それぞれにあるが、スエイさんにとってはそれが「自殺」だったのだと思う。

    「笑える自殺の本を作ろう」という発想が素晴らしく、
    事実こんなに暗くて辛い題材をたくさん集めているにも関わらず、この本は面白い。
    それはスエイさんが「自殺」とがっぷり組んで、懐の深い相撲を取っているからに他ならない。

    加えて、神蔵さんの写真集で垣間見たスエイさんのどーしょーもないところも正直に描かれているのもいい。

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    2014年10月27日
  • 100歳まで生きてどうするんですか?

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    末井氏の『自殺』を読んで、他の本も読んでみたくなって。末井さんは、お世辞にも誉められた人生を歩んできておらず、読んでいて軽蔑する部分も多いのだが、飾ることもせず自分の過ちや卑近で弱い部分をさらけ出すので、読んでいるこちらも「仕方ない人だな」と思いつつ許してしまうような気持ちになる。また末井さんのダメなところに自分のダメなところを知らないうちに重ねているんだと思う。

    『自殺』は東日本大震災、今作はコロナ禍という大きな災害を契機に書かれたもののようだ。母親のダイナマイト自殺という類稀な経験や、50代でのがん罹患というありふれていつつも本人にとっては大きな経験から、末井氏の中で「死」は大きなテーマ

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    2025年05月19日
  • 自殺

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    母親が隣の家の息子とダイナマイト心中をしたという末井さんのショッキングな話から始まる。楽しく軽い感じで書かれているけれど相当ゲスいし重い内容。

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    2024年01月16日
  • 100歳まで生きてどうするんですか?

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    ネタバレ

    そうか、この人ベビーブーマーなのね。イエスの箱舟の話とか、津村節子の吉村昭の話とか。紅梅、しんどくてよめなかったんだよなあ。今なら読めるだろうか。

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    2023年06月04日
  • 自殺

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    ここまで自分のことをさらけ出して書ける人ってなかなかいないと思う。
    競馬の話とか、先物取引で失敗した話、浮気した話まで。
    昔のことを細かくよく覚えているのも凄い。

    自殺に関しては、秋田県の人々がNHK受信料の納付率が高く、人目を気にするタイプであることや、富士の樹海に来る人は仕事が休みの日にくることなど、興味深い指摘がありました。

    他の著書も読んでみたいと思います。

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    2022年04月10日
  • 100歳まで生きてどうするんですか?

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    著者のセンセーショナルな生い立ちと個性的な著書のファン。
    今回は、老後の真面目な話かと思ったら、やっぱり期待を裏切りませんでした!
    でも生死に関しての事柄がいろいろな視点で書かれていて、末井さんの深さを知りました。
    元気な後期人生、続きをまた待っています。

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    2022年02月14日
  • 自殺

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    自殺というテーマについて、母親がダイナマイト自殺した著者が、正面から切り込んだ一冊。

    内容は重いしまとまりはないが、これまでにない切り口だった。

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    2019年06月24日
  • 自殺

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    【生きづらい人】

    生きづらい人ほど自分を追い込んでしまうのかもしれませんね。
    でもそういう人ほど世の中には必要なのでしょう。
    厚かましい人ばかりになったら、人間は戦争でもして滅ぶのではないか。
    生きづらさの原因を無くしていくことが、世の中を良くすることなんだろうな。

    沢山の普段接しないような人達の生き方を知ることができた。明日も生きていく勇気がもらえます。

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    2019年01月30日
  • 自殺

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    あなたが死んだら、この世は厚かましい迷惑な人たちばかりになる、と言ってもらえているような気持ちで読んだ。

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    2018年10月21日
  • 自殺

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    本書は自殺を推奨するものでは全然ないが、自殺した、あるいはしようとしている人を全力で肯定しようとしているところが一風変わっているかもしれない。そして、紹介されている人(著者も含めて)の話は漏れなく面白い。これを読んで自殺を思い留まる人がいるかどうかは分からないけど、きっとこれを読んでる一時は他のことを忘れられるんじゃないかな

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    2018年10月05日
  • 自殺

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    読み終わって、なんとなく生きててもいいんだな
    ー、と思える本でした。

    読む前から期待して読んだのですが
    良い意味で肩透かしにあいました。ただ淡々と
    進んでいって、ほんのりと暖かい本でした。

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    2018年04月06日
  • 自殺

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    末井さんのお母様が青年とダイナマイト心中。
    エッセイの中には、ご両親が自殺をした人、
    ホームレス、アルコール依存症、いろいろな人が出てくる。<みんな死なないでくださいね。生きてて良かったということはいっぱいあるんだから>と末井さん。
    秋田大学医学部法医学教室の吉岡尚文教授の言葉。
    自殺予防には<社会の人たちが自発的にどうしたらいいかみんなで考えてみるとか>
    若い人の自殺願望がニュースになっている。
    末井さんの<生きづらさを感じている人こそ、社会にとって必要な人です>
    この言葉がみんなに届くといいな。

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    2017年11月28日
  • 自殺

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    まえがきによると、著者は笑える自殺の本作りを目指したとの事。笑えるかどうかは別として、著者のおちついた独特の文体は優しく感じる。自殺を考えている人が一人でも多く本書を手にとって、思いとどまってもらえるよう願ってます。

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    2017年11月16日
  • 自殺

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    ネタバレ

    母親のダイナマイト心中をネタにできるなんてあーあいいご身分だなと斜に構えていたところはある。
    が、それにしても先入観で敬遠していた自分を罵りたい。
    いや優しく教え諭してあげたい。

    ・同情なしの笑い話で自殺スパイラルから脱却。
    ・母の爆発が故郷から自分を吹き飛ばしてくれた。
    ・いじめの加害者は自分の癒しのために。
    ・世間サマは真の人間を嫌う。
    ・山浦玄嗣。ケセン語聖書。
    ・青木麓。両親が心中。
    ・パフォーマーから編集者まで。バブルに纏わる大借金。
    ・ホームレスパチンカーと友達。
    ・吉岡尚文。秋田県の憂鬱。
    ・早野梓。樹海で声掛け。
    ・神蔵美子。ダブル不倫相手→結婚相手の写真家。「たまもの」「た

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    2017年06月12日