諏訪貴子のレビュー一覧
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表紙となっているのが筆者の写真。美人だなあ、と思うと同時に、芯が強そうだなあという印象だが、読み終えてみて印象通りだったという感じ。
青天のへきれきで父親の跡を継いで町工場の女社長となることを余儀なくされ、本人としては相応の迷いや苦労はあったと思われるが、中々に強い。すげーメンタルだなあ、というか、そう生まれ育てられたってことなのか。参考にするのは良かろうが、そのまま真似できると勘違いしないのが見の為だろうと思うことしきり。
”ブレるから敢えてビジネス書は読まない”ってのは凄いな。合理的・人道的に考えて正しいと判断した道を進む、って大抵の人にとっては難しい。その判断が、見事に小規模組織が選択す -
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父親の急死により、突然、主婦から社長になった女性経営者の奮闘記。ドラマを見てとても面白く感じ、原作を読んでみたくなった。
ドラマでは主婦が「いきなり」社長になった点が強調されているが、実際には、跡取り息子がおらず(息子は6歳の時に白血病で亡くなっている)後継者となることを意識して父親に育てられてきたこと、工場や取引先には子供の頃から父親に連れられて出入りしてきたこと、大学は工学部を卒業し、2年という短い期間ではあるものの取引先の大手企業に技術者として勤務した経験があること、父親の死後、社長になる前にも2度、当社に入社し事業改革案を立案してきた実績があり、筆者が後継者となる土台は築かれてきたよ -
Posted by ブクログ
通勤電車のつり革広告で気になって購入した本です、主婦が社長になって町工場を立て直したそうですね、中小企業診断士・工鉱業部門の私にとっては、興味をそそられる本でした。
実際に本を読んでみると、主婦から社長になったのは事実ですが、創業者の娘で昔から工場には出入りしていて、勝手よく知ったる環境にいたこと、大学の理系を卒業し、関連会社に設計部門を始め数々の実務経験あり、その後に、立て直した会社に入社し、会社の経営内容を踏まえたうえで事業計画を立案したりした実績があり、なるほど、成功するには訳があるなとは思いましたが、諏訪女史は大変な努力家であることは理解できました。
頑張り続けてきた中小企業の社長 -
Posted by ブクログ
東京都大田区でものづくりの企業を営むダイヤ精機を前社長から引き継いだ社長の諏訪貴子氏が女手ひとつで企業を立て直したその手腕と手法を人づくりの観点から書いた一冊。
本書を読んで、入社した新人の教育からベテラン社員とのコミュニケーションなど一筋縄ではいかない職人をまとめ上げ、かつ若手を育成したその手腕に驚くとともに著者の波乱万丈な人生にも驚きを感じました。
自分から心を開くコミュニケーション、やる気を出させる叱咤激励とアメとムチをうまく使ってやる気を引き出していくところに著者のすごさを感じ、またひょんなことから引き継いだ経営を心から楽しんでいる姿を想像することもできました。
また同社のものづく -
Posted by ブクログ
モチベーションアップ!
マネジメントって、技術や経験だけでなく、人間としての器って大事だな、思う。
そして圧倒的な使命感。
・何か意見を述べる時には、「3」という数字を入れることを心掛けると、内容や発言者のことが相手の記憶に残りやすい
P.87
・若手社員も遠慮せずに発言できるよう、部署を超えて同じ年代の社員を集めたクロスファンクショナルチームも立ち上げた
P.92
・社長がどこにいるかは笑い声でわかる
P.98
・ダイヤ精機は図面だけで7000枚。出荷製品数は1万点にも達している。
対応力を高めるために必要なのは、
この多品種少量生産を徹底管理するっことだと考えた。
P.1