あらすじ
「町工場の星」と呼ばれ、メディアでも注目を集める女性社長の奮戦記第2弾。
創業者である父の急逝を受け、主婦から社長になった町工場の2代目。リーマンショック後、業績低迷が続く会社を突然継ぐことになった彼女は、どのようにして社業を復活させたのか。生い立ちから会社再生までの道のりを綴った前作『町工場の娘』に続き、この本では、「職人の技を受け継ぐ人材の育成」にスポットを当てて、10年余りの苦闘を振り返ります。
お金もなく、知名度もなく、一時は身売りの危機にさえ陥った町工場が、若者の笑顔が絶えない活気あふれる「ものづくりの現場」に変身した――。その背景には、“素人”からスタートした2代目が知恵と情熱を余すところなく注ぎ込んだ人材育成戦略があります。自らの役割を「相撲部屋のおかみさん」に例える筆者は、若手、中堅、ベテランとどう接し、それぞれのやる気を引き出して、「若者が集まる町工場」をつくり上げたのか。その奮闘ぶりは多くの経営者の共感を呼ぶとともに、リーダーシップ論、コミュニケーション論の“生きた教科書”として、すべてのビジネスパーソンの参考になるはずです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
年齢構成が逆ピラミッドになっているのを是正すべく、若い人の採用に力を入れ始めたと同時に、定年年齢を65歳まで引き上げ、現在では働きたいだけ働けるような体制を作った、という話が好きだ。若者VS高齢者という図式が世の中でにびこる中、違う形を提示してくれているから。
ダイヤ精機の人材育成は、この施策が象徴しているような気がする。技術の伝承はこうした形でした引き継がれていかないように思える。
Posted by ブクログ
出版年が2016年なので、現在の様子が気になりました。
子育てと人財を育てる過程が似ていると思いました。人財を育てるためのきめ細かさを感じました。
Posted by ブクログ
32歳で父の会社「ダイヤ精機」を継いだ2代目女社長諏訪氏の著書
主に新規採用社員や中堅社員の人材育成について書いてある。社長としては、コミュニケーションを重視し、きちんと褒めたり叱ったりしているのに感心した。リーダーの在り方としてはサーバントリーダーシップであった。
Posted by ブクログ
・素直さ、芯の強さ、人なつっこさといったヒューマンスキルがあれば、人間は大きく成長することができる
・人財マップ…縦軸に機械、横軸に社員名、交点に社員の技術レベルを0から5の6段階で評価
・「副工場長から聞いた」「副工場長が言っていた」という一言を添えて社員を褒めることで、副工場長を敬うようになる
・技術だけでなく、愛社精神や仕事に向き合う姿勢をいかに若い社員に植え付けていくか。これが次のチャレンジだと思っている
Posted by ブクログ
東京都大田区でものづくりの企業を営むダイヤ精機を前社長から引き継いだ社長の諏訪貴子氏が女手ひとつで企業を立て直したその手腕と手法を人づくりの観点から書いた一冊。
本書を読んで、入社した新人の教育からベテラン社員とのコミュニケーションなど一筋縄ではいかない職人をまとめ上げ、かつ若手を育成したその手腕に驚くとともに著者の波乱万丈な人生にも驚きを感じました。
自分から心を開くコミュニケーション、やる気を出させる叱咤激励とアメとムチをうまく使ってやる気を引き出していくところに著者のすごさを感じ、またひょんなことから引き継いだ経営を心から楽しんでいる姿を想像することもできました。
また同社のものづくりの厳しさとそれを身につけていく難しさも感じました。
交換日記やQC発表会やありがとう会議といったイベントも功を奏していると感じました。
自身も楽しみ、人を思う気持ちを大事にすることが同社を立て直し、ここまでの成長を遂げたとともに自分自身の人生においても、著者の姿勢は学ぶことが多いと感じた一冊でした。