加藤恭平のレビュー一覧

  • 検察側の証人

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    森絵都さんの短編「ラストシーン」で登場する作品。本作品へのオマージュと思われるタイトルの話はいくつか読んだことがある筈だが、本家本元の本作品は文句無しに面白い。
    話が3回反転するうち二回転目が一番鮮やかで、そこで終わっても良いところ、もう一回ひっくり返してみせる、というのがさすが女王クリスティ。

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    2024年01月02日
  • 検察側の証人

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    まず一言。めちゃくちゃ読みやすい。それでいてストーリーが秀逸。どんでん返しあり。短い文量でかなりの満足感が得られた。

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    2022年07月11日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    うまいどんでん返しって途中までがあんまりでも読み終えた時の物語全体に対しての満足度を変える力があるからなかなか凄い。二転三転するラストの展開は面白いが、戯曲形式もあって人物に同一化して感情移入する楽しみはやや少ないように感じた。ゆえに、被告人の終盤までの演技がかった善人さから変貌する恐ろしさなどを感じるパンチには欠けるような気がした。

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    2022年03月09日
  • 検察側の証人

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    驚愕の結末…という事で、犯人を想像しながら読んだら「なるほど」と。さすがミステリーの女王と唸りました。惜しむらくは、本を読む前に舞台が見たかった!

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    2022年01月06日
  • 検察側の証人

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    ラストにひっくり返りまくるミステリ。
    傑作です。
    戯曲テイスト、はじめて読んだけど、すっと読めたよかったです。

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    2021年11月11日
  • 蜘蛛の巣

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    殺人事件は、基本的にコメディ。

    クラリサは、死体を見つけた。どうやら夫の前妻の子が手を下した可能性がある。もう少しで夫が外交上の要人を連れてくる。隠すしかない! 叔父や友人に協力を頼んで死体を隠したものの、謎の人物の通報により警察がやってくる。死体を隠した扉を開けられてもう終わりかと思ったら、そこに死体がなかった。さあ、クラリサはうまく警察をごまかせるのか?

    人が1人死んでいるドタバタ劇。出てくるキャラクターのクセが強いのはクリスティーのお約束。手がかりはちゃんとセリフやト書きの中にあり、犯人がわかってから読み返すとなるほどと思う。どこかで上演してくれないかな。

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    2021年08月02日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    大金持ちの老婦人が殺された。状況証拠はレナード青年に不利なものばかり。無実を訴える彼に対して、アリバイを証明できるはずの妻ローマインが、それを覆す証言をした。弁護をするメイヒューは困り果て——。

    小説版より、もう一捻りしたのが効いている。これは劇で見たい。裏切りの裏切りに次ぐドラマティックな展開。特にラストのどんでん返しが快感。

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    2021年07月22日
  • 検察側の証人

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    元は短編だったのを戯曲へと書き直した作品。短い話だが密度は濃い。やはりクリスティーのサプライズの仕掛け方は見事。なかなか楽しめた。

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    2021年04月11日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    クリスティーの小説はとても読みやすい。そしてその読みやすい話のさりげないところに伏線や手掛かりを隠し、読者を煙に巻いてくるのにクリスティーらしさがある。その手法は小説だけでなく戯曲であるこの作品でも遺憾なく発揮されている。

    小説ではセリフだけでなく地の文の中に重要な情報を隠すことができるが、演劇として上演されることが前提である戯曲では地の文には小説ほどには頼ることができない。使えるのはセリフやト書きとして登場人物の行動の中に忍ばせる方法だ。他にも舞台装置になにかを仕込むという手も考えられるが、あくまでプロットと登場人物で勝負して、高いレベルで読者をだますことのできる仕上がりになっているところ

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    2020年09月17日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    映画「情婦」を観た後で原作を読む。やっぱ法廷のシーンは映像の方が迫力がある。それだけビリー・ワイルダーが原作に忠実に作ったってことか。


    2022.05.08
    久しぶりの再読。
    やっぱり最後のどんでん返しは、わかっていてもハラハラドキドキ。面白かったー!

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    2013年11月26日
  • 蜘蛛の巣

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    ねずみとりより面白い
    展開はいきなりすぎるけれど、
    エルジンは結局なんだったのだろうか…
    絡みが余りなかったなぁー

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    2012年01月14日
  • 蜘蛛の巣

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    シナリオ形式を初めて最後まで読めた。全然苦じゃない!最後までのスリリングな展開と舞台設定が変化するたびに創造も膨らむあたりで飽きなかったのかも。一気に読んだ

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    2009年10月04日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    読んでる途中に話の大枠を思い出しちゃった。法廷ミステリーとして想定内のどんでん返しに納まっている感もあるが、コンパクトに纏まっているゆえ疑念が生じる前に意表を突かれる(のではないか?)
    演技力が大きく関わってくる内容だからこそ演劇で見てみたい。戯曲版だけでなく、短編小説版があるそうで、そちらも読んでみたいなと。

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    2025年11月08日
  • 蜘蛛の巣

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    イギリスの上流階級に属する人間の振る舞いがどうにも鼻について気持ちが悪い。特にヒロインのキャラ設定は殴りたくなる。
    けど、話はオモシロイ。さすがはクリスティーなんだなと思いつつ、昔は感じなかったのに最近は階級社会の嫌らしさが気になるようになっている。歳のせいかな。

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    2025年09月06日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    弁護士ウィルフリッド・ロバーツ卿のところへ弁護の依頼にやってきた好青年レナード・ボウル。
    彼は街で偶然知り合ってから親しくするようになった高齢女性を撲殺した容疑をかけられ困っていた。
    裁判が始まり、検察のマイアーズが証人として高齢女性の家政婦や死体を解剖した医者などを呼ぶ中、レナードの妻のローマインが呼ばれ、レナードに不利な証言をしたことでレナードの立場は厳しくなっていく…。

    戯曲(台本)形式で書かれていて、舞台の様子が想像しやすい。
    事件自体はシンプルだし、シーンも事件現場と弁護士事務所と法廷だけしか出てこないけれど、はられた伏線が最後の方に何重にも効果を発揮して驚いた。

    アガサクリステ

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    2024年12月22日
  • 蜘蛛の巣

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    アガサ・クリスティーが書いた戯曲。ト書きにも伏線が張られているという後書きで緻密な構成に気付かされた。やっぱりこの人はすごい。クリスティー文庫を制覇したい。

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    2024年06月12日
  • 検察側の証人

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    別の本で紹介されていたので、前情報なく読んでみました。戯曲であることに驚き、ストーリーにも驚き 笑
    ただ、やはりエンターテイメントである一方、シェイクスピアを読んだ時の重みはあまり…
    今度は小説にも挑戦します

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    2024年02月26日
  • 蜘蛛の巣

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    戯曲なので頭の中で
    舞台を想像しながら読むのも楽しい。
    誰々が上手から登場、とかね。

    外交関係の仕事をしている夫の
    前妻が結婚した男が書斎で死んでいた。
    彼はその直前、前妻の実娘を連れ戻すと
    おどしをかけに来ていたのだ。
    犯人はその娘に違いないと思ったクラリサは
    なんとか隠蔽しようとするのだが。

    と、倒叙モノっぽく始まって
    死体を隠したところで
    誰かの通報で警察がやってきて
    あっさり発見されちゃう。
    ところが事情聴取をしている間に
    その死体がまた消えてしまうのだ!

    セットは客間と死体を隠す奥の書斎だけなのに
    こんなスラップスティックな話ができるんだ。
    もちろん見えていないところでも
    事件

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    2023年12月19日
  • 検察側の証人

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    ネタバレ

    残り2P~3Pの展開が急ピッチで進んで、「凄い」と思った。得体の知れない情報を、法廷に持ち込んで良いのか!? と思ったけども、それを、吹き飛ばすインパクトだった……。

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    2022年12月18日
  • 検察側の証人

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    ラスト数ページがめっちゃ良かったです
    ただ、戯曲形式なのでやや読みにくいかな…
    戯曲で面白かったの、欲望という名の電車くらいなので戯曲形式で全てを面白くするのはミステリーの女王でもなかなか厳しいものがあるのかもしれません

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    2021年06月24日