向井蘭のレビュー一覧

  • 教養としての「労働法」入門

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    日本の労働関連法が、どのような歴史を経て現在に至るか、また、諸外国と比較してどう違うのかという事が書かれている。
    特に労働時間の考え方についての内容は個人的に勉強になる内容であった。

    人事部門や労働組合は教養として知っておくべき1冊であると思う。また、労務管理を行うものも知っておいて損はない1冊であると感じた。

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    2021年08月14日
  • 教養としての「労働法」入門

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    出版社より献本御礼。

    日本の労働法について、世界各国の労働法と比較しながら、なぜ現在の形となったのかを解説する本。労働法に限った話ではないが、他国や過去を知ると現在の状況が当たり前というわけでないことに気がつく。本書の始めに書かれている通り、本書は業務や学習に直接役に立つタイプの本ではない。当たり前を疑い、労働法と向き合うための本である。

    本書を読んで一番驚いたのは、時間外労働の割増率は50%が国際基準であり、日本の25%は少ないということである。労働基準法が制定される時、GHQは国際基準の50%を求めた。しかし戦後の復興期においてはある程度の時間外労働が必要だとされ、その状況で50%は負

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    2021年06月08日
  • 教養としての「労働法」入門

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    一般向けの教養書というよりは、
    労働法を扱う実務家向けの入門書といった感じ。
    とても専門的です。

    特に興味を持って読めたのが
    他国との比較と、各労働法がどのような歴史の中で制定されたのかといった箇所だ。

    世間の理想はヨーロッパ型の労働法なのだろうが、
    実際は中途半端にアメリカ寄りの労働法になっている。
    今の日本の労働法の成り立ちを理解して、日本の社会に合った法律に少しずつでも改定していってほしいものだ。

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    2021年05月10日
  • 社長は労働法をこう使え!

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    経営者側からみたモンスター労働者に対する扱い方の本。ただ、モンスター労働者の存在はかなり低いと思うが、社員はいつ豹変するかわからないので警戒するにこしたことはない、という、経営者を必要以上にビビらせているように思える。

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    2019年08月12日
  • 社長は労働法をこう使え!

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    人事労務管理の実践的なアドバイス。
    基本的には、労働基準法は工業化社会の黎明期に制定され、工場労働者の保護を前提に設計されているという。現代の多様化した社会には、現実的にそぐわない部分も多々あるものの、判例もこれを元にしたものが蓄積されており、実際の運用も影響を受けるという。

    特に解雇については非常に厳しく、会社側が勝つことはなかなか無いという。
    一方、退職勧奨については、特に制限が無いということである。
    また、残業の請求については2年を以って時効となる。

    退職させたい社員について、外資系はロックアウトという手法を使うことが多いという。
    給料は支払いを続けるものの、自宅待機させるものであり

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    2018年10月08日
  • 社長は労働法をこう使え!

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    経営者側から見た、労働法の活用法を紹介。できることとできないことが明確に紹介されておりわかりやすい。パワハラについての誤解、真面目で社員思いの経営者ほど狙われる、なとなど参考になる内容。ただこんな労働法変えた方がいいよね。

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    2013年03月22日
  • 社長は労働法をこう使え!

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    ネタバレ

    解雇は経営者に相当なリスクがある。異議申し立てをされ、仮処分申請されると裁判が終わるまでの給与を払う必要がある。裁判で負けると、その期間の給与を重ねて払わねばならない。
    首を切る解雇には裁判所は相当シビア。特に無能力は数値で出さないと認めてくれないし、認めても教育する義務を果たしていなければ解雇は認められない。代わりに日本では、転勤、人事異動、退職勧奨には緩い。なので、厳しく再教育するか退職してもらう、という方法が一般的に取られる。

    そもそも揉めやすい社員を雇わないようにすべき。例えば、給料の話しになった途端饒舌になりとんでもない額を要求してきた。そんなに払えないと言ったら要求をひっこめたが

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    2012年04月20日