向井蘭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社員A:
「社長!!
あの社員また仕事中居眠りしています!
ただでさえパフォーマンスが低いのに加えて、寝ているだなんて。。。
周りの士気も下がりますし、この業績が低迷して本当に厳しいときにあんな社員にのさばられていたらたまったもんじゃありません!!」
社長:
「ふむふむ、ならばしかたあるまい。
そなたの悲痛なまでの心の叫びしかと理解したぞ。
えーーい、この私がそんなダメ社員をクビにしてくれるわー!!」
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と、少々お待ち下さい社長。
そんな簡単に労働者を解雇したらえらい目に会うみたいですよ。
まずは、この本読んでください。
読 -
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Posted by ブクログ
◆所感
・解雇に大きな制限があり労働者優位である労働法を前提とすると、トラブル社員を採用しないことが何より大事であることを痛感した。数を追うことは至上命題ではありながら、会社を潰してしまうリスクがあるという重責をより強く認識すべきだ。
・キャリアに寄り添うことは大事である一方、雇用された従業員である以上、会社が定めた配属や転勤に従う必要がある。対価として給与が支払われているわけなので、まずは与えられたミッションを全うするべきだ。とは言え、やり甲斐や面白さはあった方が良い。健全な組織を作るためにも、ベースの考え方は教えつつ、モチベーションを互いに高め合っていきたい。 -
Posted by ブクログ
背景にある立法者の考えや時代背景、海外との比較について詳しく触れられており、ストーリーとして労働法を理解することができる。
【メモ】
・契約自由の原則:社会生活において個人は、国家の干渉を受けることなく、自己の意思に基づいて自由に契約を結ぶことができるという民法の原則
・労働法制は全体のバランスを取っていることが多く、解雇法制が全体のバランスに影響を与える。
→日本は「客観的に合理的な理由」「社会通念上相当」でないと解雇が認められない。一方で、業務命令により従業員をさまざまな部署や業務に異動させることができる。
・工場法=労働基準法の原型
・労働時間は「使用者の指揮命令下にあるかどうか -
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Posted by ブクログ
経営者側からみた労働法の解説本
モンスター社員、ぶら下がり社員をいかにうまく退けるかというのがメインテーマ
裁判官はプロセス重視なのでことを焦らず時間をかけてしっかりとした手順を踏むこと、経営者側がもつ最大の武器は人事異動であることなど経営者目線での戦い方が書かれていた
同時に労働者側から見ての戦い方、経営者にとってなにが最悪のパターンなのか、労働法で守られているのはどの範囲までなのか等も学べる
読みやすいし面白かった
ただし著者は労務裁判において使用者側の弁護を専門とする弁護士であり、そのことは割り引いて読むべき
また労働法の基礎知識があるほうが話が入ってきやすいので、先に労働法に -
Posted by ブクログ
【レビュー】経営者側からみた労働法という視点は斬新で、しかも大変分かりやすく書いてあった。
【特記事項】
・就職したらトラブルを起こして解雇通知をもらい、仮処分を裁判所から取って給料をふんだくる、という生活をしている人が本当にいる。
・管理監督者には残業代を支払わなくていいが、いわゆる管理職=管理監督者ではない。これを多くの人は誤解している。
・NHKの受信料を集める人を判例は労働者と認めていない。
・仮処分後に経営者側が敗訴した場合、仮処分時に支払っておいた金額+敗訴したことによる給与相当額の両方を支払わなければならない。
・確実になくなる仕事のために契約社員を雇うなら、雇止めをすることは簡 -
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