江口研一のレビュー一覧

  • ベロニカは死ぬことにした

    Posted by ブクログ

    開始: 2024/8/12
    終了: 2024/9/2

    感想
    死への意識。狂気は人間にとっての贅沢品なのかもしれない。日々の食事に困り、どこで眠るにも安全でない状況。人は生の素晴らしさに浴する。

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    2024年09月02日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    p.79 人は教わって学ぶことなどほとんどない。ただ自分で見つけるしかないのだ。

    p.80 狂気とはね、自分の考えを伝える力がないことよ。まるで外国にいて、周りで起こってることは全て見えるし、理解もできるのに、みんなが話してる言葉がわからないから、知りたいことを説明することもできず、助けを乞うこともできないようなものよ。


    自殺を決めたベロニカが精神病院へ入れられて、そこでゼドカやマリー、エドワードといった精神病患者たちや医者、看護師とすごすことで様々な知見を得るストーリー。
    詩的な表現が多く、ハッとする文章に出会う。ただ、当時の人たちの精神病患者への差別意識を見ることもあるので、鬱病の発

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    2024年06月09日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    読みやすいわけではないしスッと内容が入ってくることもそんななかったけど、おもしろかった
    自殺、精神病患者、楽園のヴィジョンとかスピ系な内容で興味深かった
    翻訳通さず原作で理解できたらもっと面白かっただろうなぁと思う

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    2023年10月22日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    自殺した人を周りが思うのに
    その人はなんらかの理由があって、自殺を選んだと思うけど

    毎日の繰り返し、平凡な毎日
    それが自分にとって恐怖になるから死を選ぶ場合もあるんだなと。
    これといった理由じゃなく。

    ところどころ理解しにくいところもあったけど
    沁みる言葉もたくさんあった。

    おかしいとかおかしくないとか
    自分がはたして判断できるのか?
    自分がおかしい可能性だってあるんだって
    世の中の批判ばかりしてる人に読んでほしい。

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    2023年04月24日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    「普通に合わせるために生じるズレが憂鬱さを生み出す」という言葉が突き刺さった。
    狂ってる、普通じゃないと思われたくないし、周りの人の目を伺ってたりするときこそ、一番自分の心に負荷をかけているなと改めて思った。
    なかなかパウロの作品の中でも読み進めるのが難しかったが、自分も心の病の経験があるからこそ腑に落ちる物語だった。

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    2023年04月11日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    自殺未遂で精神病院に入院した若い女の話。死にたくなるような退屈や絶望、出会った精神病患者たち、たくさんのものが彼女の人生を変える。映画も気になる。

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    2023年01月01日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    狂ったとされる人が色々と出てきて、狂気とは何かを考えさせられる作品。

    舞台や登場人物が特殊なこともあり、後半の展開に期待しながら読み進めたが、個人的には消化不良だった。登場人物の誰かに共感できれば、また違った感想になったかもしれないが。

    とりあえず翻訳がわかりにくい(じゃぁ、お前はポルトガル語を訳せるのかと言われると、ごめんなさいと言うしかないが)。訳者あとがきを読むと、インシュリン・ショックと電気ショックを取り違えているところもあり(文庫四版)、訳者もこの作品が好きなわけではないのかな、と勘ぐってしまった。

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    2021年10月24日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ユーゴ分裂時の背景が人々のアイデンティティや生き方に少なからず影響を及ぼしているんだな、
    日本人は自殺者が多いっていう文言が出てきてびっくりした。日本はナショナリティ関係なしに病むよなぁ、現代病。
    81/100

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    2021年09月12日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    読むのに時間がかかった。
    夢に蓋して、みんなと同じように生きてきたベロニカ。
    狂気とは人と違うこと。自分に正直になること。
    死を意識すると、1日を真剣に捉え生き方を考えるようになる。

    自分はそこまで蓋してないしなあ。
    この本を私に薦めた方々は、常に悩みがあるタイプ。
    世の中にはこの内容に共感する人が沢山いるのか。

    自分は蓋しないように、言語化出来ている。
    読むタイミングによってはもっと響いていたかもな。

    小説は、他者との違いを浮かび上がらせる。
    だからもっと読みたくなるんだ。

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    2021年07月16日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    読み終わって、これはベロニカだけでないベロニカとそばにいた彼らの話なのだとわかる。だから読んでいる途中、マリーやゼドカの話が入ってくるがうまく入り込めなかった。ただ終盤のエドアードの話はとてもよくて、素直な自分でいようとする彼と父の会話は自分にも置き換えて読んだ。
    けどこの話の本筋は現代で生きなくてはいけない人たちがどうやって自分を存在させて生きていくかというところだと思い、置き換えてしまうと少し小説とはずれる。パウロ・コエーリョは彼にしか描けない輝きに満ちた言葉を放てる作家で、読むと共感とともに思い切り背中を押してくれるような小説をこれまで読んだ。ベロニカは死ぬことにした、はたしかに共感はあ

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    2021年04月23日