江口研一のレビュー一覧

  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    前半は深刻なぐらい重い気持ちになりながら読んでいたが、最後まで読んでよかった。
    ベロニカがピアノを弾いたり、あんな感じのことをしてる間、エドアードは何を思いながら黙っていたんだろう。

    残酷とも開放的とも取れるオチだな、と思う。
    いやでも、余命までの1週間にベロニカが体験した数々のことは、大切な経験として作用するはずだし……。
    体験を今後にどう活かせるかが彼らの課題なのかもね?

    マリーさんが、映画館から出るだけのときに、人生で一番の恐怖を覚えた場面。まだ印象に残っている。人から見たら何も大したことないと思われることでも、本人にしたら不思議なほど恐ろしくておぞましい……ということって、あるよね。

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    2026年09月01日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    自殺を決行するも、救助され心臓に負担がかかり、余命が1週間と宣告されるベロニカ。
    無気力だったベロニカに訪れる変化。生きることに戦いを挑む姿勢は、他の患者にも影響を及ぼし始める。
    「普通」とは、みんなが正しいと思うこと、であって、時には「普通」を逸脱してもそれは狂っていることではない、ということ。人生を、安全な場所から透かし見るのではなく、冒険してみることをしてみたい、と思った。

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    2026年06月17日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    なんだろう、少しノルウェーの森に似た
    余韻を残す本作品。

    他者を観察することで自分を客観視できる。

    これは他人事にできない
    自分の将来の人生の話なのかもしれない。

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    2025年06月15日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    元々、パウロコエーリョがスピってるのは知っていたので、そんな驚きもしなかった。最後の種明かしも、メッセージ性も、想像を超えたものではなかった。ただ全体的なセリフのポエジーが良かった。また、それ以上にベロニカの心情に強烈な共感を覚えた。何ってわけではない。ただ何となく何かが足りなくて、死にたい。鬱って暗い描写が多いと思われがちだが、このような鬱の形もあり、同時に共感者はこっちの方が多いだろう。私はベロニカだった。

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    2024年02月27日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    初パウロ・コエーリョ
    神話だったのかな。
    ふとしたところに「こんな議論したかった」(でもイマドキ誰もしないってーあははー)って思うような言葉や話題が詰まってる。

    例えば・・
    規則正しく秩序を守り、人にやさしく、思いやりを持ち、上司には笑顔で応え、部下の面倒をよく見・・家庭では笑顔を絶やさず、失敗を笑わず、もちろん怒らず感謝感謝で生きてます~って余裕かましてる風を装って生活できる、そんなやつのほうがよっぽど狂ってるだろ?っていう問題提起でもあるような。

    宝物決定。また読みたい。
    聖書とかを重んじる世界の人が描きがちなストーリー展開だなーとか読みながらぼんやり思った。
    展開は面白くて一気読みできる。

    「アルケミスト」をポチった

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    2022年05月09日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    作品を他の作品で例えています
    そう言うのが苦手な方は注意!!!

    あくまで私の感覚ですが
    これは『星の王子さま』in精神病院
    みたいな感じです。
    精神病院に入ったベロニカは
    そこで様々な人と出会い
    経験を積み
    気付きを得ていきます。
    私は全般性不安症だった頃にこれを読みましたが
    そう言った追い詰められた時にこそ
    響く作品のように感じます。 

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    2021年11月02日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    タイトルだけは昔から知っていたが、こういう話だったんだと驚く。狂気と精神世界。ブラジル人が描くスロベニアの精神病院というのはなかなか興味深い。

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    2026年06月28日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    読むべきタイミングってあるんだなーと。
    登場人物の発言とかもっと深掘りしたら自分らしい答えが見つかる気がした。

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    2026年06月06日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    「きちんとした行動のマニュアルに従うのではなく、自分の人生、欲望、冒険を発見して生きろって教えてやるの。」
    大人になると色んなことを我慢して自分を押し殺すこともあるが、自分の感情をさらけ出すことが悪いばかりではないし、自分の思いに向き合うことも必要だと改めて感じた。
    深い話だった。

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    2025年11月05日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    面白かった。が、正直ここに何を書きたいのか、分からない。一般的な精神病院というものはこの本に書かれているような方法で治療をするところなのだろうか。私には分からない。
    私たちは本当にいろんな部分で狂っていて、でもそれを隠すために普通を装っている。普通を装って日々淡々と暮らしていることも、実はとても狂っていると思う。
    ベロニカがヴィレットに来たことで、他の人物が変わっていく。みな動き出した。ベロニカが何をしたわけではない。でもそのように水の波紋や波のように干渉し合うのだろう。ベロニカの問題は母と娘の問題でもあった。それを押し殺していたベロニカ自身も狂っていた。
    いろんなところに散りばめられた人生の本質、生きる意味みたいなものが、時折染み入ってくる。
    『尊厳って何なの?人に良く思われたいってことでしょ。行儀よくて、隣人への愛に溢れる人みたいに。少しは自然に敬意を払いなさいよ。動物の映画かなんか観て、自分のスペースのために戦ってる姿を見てみなさいよ。』p.121
    『基本的に、私の人生で起きている全てのことが自分たちのせいで、誰のものでもないの。』p.184
    『きちんとした行動のマニュアルに従うのでなく、自分の人生、欲望、冒険を発見して“生きろ“って教えてやるの。』p.184

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    2024年09月28日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ※精神的に不安定となっている方は、読まないか一気に全部読んでしまうことをおすすめします。

    施設の職員が患者たちに寄り添っているような寄り添っていないようなところが安心して読めました。ベロニカだけではなくて、他の人物の過去が描かれているのも良かったなと思います。

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    2024年07月24日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    人は狂うという贅沢を、そうできる立場にいる時だけ許す。→狂っているという状態を人が当たり前に持ち合わせているものだとしたら、それは正常かもしれない。我々は人の目を気にして狂気を隠して生きているという事だろう。法、常識、倫理の元私たちは制限されている。欲望のままに行動することは現代では不可能なのかもしれない。

    人は幸せであるほど、不幸せなんだ。幸せの基準が上がると求める基準も上がる。終わりなき欲求に終止符を打つものは何なんだろうか。生き甲斐とかだろうか。

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    2024年07月07日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    10年くらい前少し心が病んでたときに読んだ。
    病んでる主人公に母親が言った言葉。
    「人生はそんなに複雑じゃない」

    私はその言葉にけっこう救われた。
    自分が考える程、けっこういろんな事って複雑じゃない。とりこし苦労って事が案外多い。

    自分で物事を複雑にしないように。
    うまく生きる術はそのことに尽きるのではないかとこの本を読んで思った。

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    2024年03月01日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    人は生きている間中、自分の意思ではなく、他人と共存していくことにほぼ力を注いでいる。やりたいことを存分にやり遂げたと言える人は、果たしてどのくらい居るのだろうか?

    自分の意志と他人からの期待との狭間に生まれる軋轢の火花の大きさが狂気を生み出してしまうのだとしたら、望みを叶えることにも他人を思いやることも、どちらにも生き方の答えを見出すことはできない。

    最後の数ページのどんでん返しには、してやられた。謎の医者、イゴール博士の実験の意味も最後にようやくわかった。

    ベロニカの迫りくる死の瞬間に、息を詰まらせながら読んでいたが、読後感は素晴らしい本だと感じ、最初とは別の目で、もう一度読み返したいと思った。

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    2023年08月19日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    文章が(翻訳が?)少し私には読みにくかったけれど、最後まで読んだら、「あ。そういうこと!」となって、もう一度読みたくなって二度読んだ本。

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    2023年08月11日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    不幸ではないのになんだか心が満たされない、そんな日々はないだろうか。なに不自由なく暮らしていた若くて美しいベロニカは、ある時自殺を試みる。理由は、老いて下り坂になる今後の人生に悲嘆したこと、不条理な世の中に対してなにもできない無力感に襲われたこと。しかし彼女の自殺は失敗し、精神病院へ幽閉されてしまう。この物語は、「狂気」の世界と「普通」の世界の垣根を揺さぶり読者に疑問を投げかけてくる。そして、生への希望をも与えてくれる。『アルケミスト』とはちょっと味覚の異なる、心の探求書ではないだろうか。

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    2022年02月01日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    正直あまり内容理解できずに途中で読むのを諦めようかと考えていた。
    狂気と鬱病、悩む日本人も多いじゃないかと思う。同じテーマで違う本を読んでみようという気になりました。

    (舞台のテーマであるスロベニアにはご縁があって、少し親近感を覚えていた)

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    2026年09月24日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    ネタバレ

    ベロニカやマリーの人生に対する見方に、考えさせられるものがあった。

    私が普通だと思っていたことも、他人から見れば普通ではないのかもしれない。本書では、人は誰しも何らかの意味で「狂っている」と書かれている。
    周囲に合わせ続ければ自分が何者なのか分からなくなり、かといって周囲から外れれば狂人と呼ばれる。
    『バカの壁』にもあったように、世間の常識と折り合いをつけながら、その中で自分らしさを出していかないといけないのであろう。

    (ベロニカ)人類は子孫を残さなければならない。社会は労働者を必要としている。カップルには、愛が死んでからも、一緒にいる理由が必要で…etc

    (マリー)人は一緒にグループを作り、その凡庸な存在を、なにか変わったことに邪魔されないように壁を作るの。そうすることに慣れていることだけ行なって、意味のないテーマについて勉強して、楽しむべきだと思われるから楽しむの。そして、他の人たちのことは、ただなんとなく生きて、勝手にやっていればいいと放っておくの。彼らは、よくわたしたちもしているように、問題や不正だらけの世界の中で自分たちの幸せを裏づけるものとして、テレビでニュースを観るの。


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    2026年06月19日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    なかなか文体に慣れない。ただ表面的な話ではなく精神世界を探求する内容。私たちが「狂っている」と思うのは誰の目線だろうか。それぞれがそれぞれ独自の世界で生きている。「死ぬことにした」がスタートライン。

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    2026年04月24日
  • ベロニカは死ぬことにした

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    主人公や他の登場人物が、端的に言うと自分探しをして本来の自分を受け入れたり思い出したりする話で、正直流れは読める。
    けれど25年も前に出版されたものとは思えないほど、現代人に響く部分がいくつもあった。

    以下本文より引用
    “いつでも一番手近にあるものに安易に手をのばしてきた”
    “今まで会ったこともなく、もう二度と会うこともない人たちからの中傷に意味を与えてしまっている”
    “自分で作り上げた虚像に合わせて行動することにエネルギーの大半を費やすようになっていた”
    “きみは人と違うのに、同じようになりたいんだ。それは、わたしから見れば、とても深刻な病気だけどね”
    “人が自分の本質に逆らうのは、人と違ってもいいという勇気に欠けてるから…憂鬱を生み出す”

    などハッとさせられる文があった。
    格言を物語にしたような、自分を生きるということを学ぶ参考書のような物語だと思った。

    しかしながら、訳者あとがきにあった“美しく淡々とした詩のような文体”が苦手で、ひとつの文章を何度も行きつ戻りつ読んでいたので没入感はなく、故に感情が揺れることはなかった。

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    2026年01月03日