原田まりるのレビュー一覧
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まずサブタイトルの『考えない猫が教える』という文章が気になった。哲学といえば、ひたすら考える学問のようなイメージがあったからだ。それなのにサブタイトルは『考える猫』ではなく『考えない猫』と書かれている。これはいったいどういう意味だろう?そう思いつつ読み始めた。
何も考えていなさそうな猫たちの写真を眺めつつ感じたのは「あるがまま」ということ。「考えない」とは、素直に自分の心のままに従うことを意味していた。自身の気持ちを大切に行動する生き物、それが猫なのだと思う。
哲学は疑うことから始まるといわれる。自分の心が感じた疑問に素直に従うこと。ここに猫という生き物と哲学との共通点がある。心のあるがま -
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なぜそんなに呪うことばかりすすめるのかと問いただすと「自分を偽ってまでお前は何になりたいんだ?」とあっけらかんとして答えたのだった。
(P.38)
「知らぬが仏、といま言ったな。知らないことを探求しなければ、神の存在も否定されなかっただろう。
しかし、真実と誠実に向き合った場合に、神の存在というものは、否定されてもおかしくない。という結論に行き着くのだ」
(P.58)
「他人の自由を、他人の自由とし、見守るのだ。自分の安定のために他人を利用したり、強制するのではなく、見守るのだ。
つまり、他人を使うのではなく、しっかりと自分を生きるのだ。『あなたはあなたの一生以外の、何ものでもない』の -
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WOWOWで放送されているということで購入。
SFコメディ小説と紹介されていますが、他にも恋愛を匂わせるような要素も含まれていて、色々楽しめました。
意外とアダルトな用語も登場し、ラノベっぽい雰囲気を醸し出しています。読みやすくあっという間に読めました。
物語は、章ごとに3人の視点で進行していきます。2036年の京都の設定ですが、あまり未来のイメージを強調してはおらず、京都も古風な雰囲気を残していました。実際の京都の地名を紹介しているので、ちょっと先の未来を楽しめるかと思います。
作品の中では、様々な「恋」が出てきます。恋といっても愛というよりは、好きの方が印象強いです。異性だけでなく、同 -
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ネタバレSFファンタジー小説だが、ライトノベルチックか。
物語的には少々消化不良だ。
最新テクノロジーがふんだんに盛り込まれている訳ではないし、AIブームの前からでもありそうな物語ではある。
話は3人の主要登場人物の視点で描かれる。(登場人物自体は他にもいる)
一人がAIロボ開発者の深山(女性)。
そしてそのAIロボの購入者である鏑木(男性)。
鏑木の大学の先輩でエリート医者の夙川(男性)。
深山と鏑木がAIロボを通じて恋愛関係になるのかと思いきや、結果そうではない。
夙川はエリートだが、すごいコンプレックス持ちで、幼馴染の親友である詫間(男性)のことを恋愛感情として見ている。
夙川は詫間とそっくりの -