泉鏡花のレビュー一覧
-
芥川龍之介の蜜柑をげみの絵と併せて絵本仕立てになっている。奉公に行く姉が見送りの弟たちに汽車から蜜柑を投げたという短編であるが、芥川の情景描写とげみの絵がうまくマッチしている。Posted by ブクログ
-
「化鳥」だけ。子どもの純粋な問いと教師の答えにモヤモヤする。人間はどの動物よりも偉い、なぜならば言葉を話せるからという事に対して、動物だって囀ったりして会話をしていると言う。それを全否定出来ない。とてもいい感性だから。
お母様はただ笑っているだけではあるけど、いろいろな思いを抱えてるに違いない。それ...続きを読むPosted by ブクログ -
イラストが、自分の読む世界とちょっとズレがあって
一緒に楽しめなかったけど
げみさんの描く絵は本当に美しい!!夕焼けの絵が秀悦!
学生時代を京都で過ごした、げみさんだから描ける(^^)
編集さんナイス!Posted by ブクログ -
講談、小唄を彷彿とさせるリズムのある文章は泉鏡花ならでは。小説、随筆、百物語…とカテゴリ分けはされてても、何を描いても鏡花の世界になるのは流石。
印象に残ったのは以下の三点
関東大震災の被災記録である「露宿」「十六夜」「間引菜」。先日、井伏鱒二の被災記録(荻窪風土記)を読んだのだが、筆者の性格の違...続きを読むPosted by ブクログ -
文語体の読みづらさよ。しかし、不惑も近くなっているのに、読書好きであるのに、文語体苦手というのはいかがなものか。精進が足りません。文語体でもさらりと読み進める、というのに年少の頃ほのかに憧れていたりしたものです。
とはいえ、怪しげな雰囲気を醸し出すのに、ひと役もふた役も担っているのは事実。もちろん、...続きを読むPosted by ブクログ -
鏡花の文章は美しいですが難解。
思ったよりも全部読むのに時間が掛かってしまった一冊でした。
今回も妖しくも美しい妖怪が登場する話が多く楽しい。
特に「朱日記」。
火事の炎の恐ろしげな美しさと相まったからということもあると思いますが。この話に登場する女性からは不気味なまでの美しさと妖艶さを感じました。...続きを読むPosted by ブクログ -
僧が飛騨山中で迷った先にたどり着いた家にいた女は、邪悪な心を持った男を虫や獣に変える妖怪だった。僧はなぜ化身されずにすんだのか。明治の作品であとの作品はほとんど理解できなかった。もはや口語訳本が必要。2017.1.20Posted by ブクログ