日下雅義のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原著はかなり古いものだそうだが、「ジオアーケオロジー」を日本で提唱した最初期の本であるようだ。
ジオアルケオロジーって、今は訳語ができているのかな?
第三章『記紀』『万葉集』に自然の景を読む を目当てに買った。
やはりそこが一番興味深く読めた。
「岸」という言葉は、満潮時に水をかぶるくらい低い土地を指していたという。
現在の「岸」のイメージとは随分違う。
住江の岸に寄る波よるさへや・・・の歌はもう少し後世のものだけれど、頭の中に浮かんでいた風景を修正しなければならないのかも。
あとは、冒頭の方にある、人間の土地利用は、土地の植生に決定的なダメージを与え、たとえ人間がその後その土地を放棄して