石野晶のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1人しか存在できない花守の娘。子を産むと亡くなってしまう運命。昆虫の運命と重ねているところに命の儚さ、尊さを感じることができる。また、今この瞬間を後悔しないよう精一杯生きる姿に涙腺が緩んでしまう。 そして、この物語はそんな運命を受け入れ、命のバトンを次の世代に渡すという、普通の人は耐えられない宿命を色々な困難がありながらも、親友達や愛する人と乗り越え、精一杯命の終わる瞬間まで生きることを諦めない主人公・ひばりの生き様が描かれている。この本でまた命の儚さ、最後まで生きることへの大切さが分かった。
物語を自然界と繋げることで、実に写実的に表現している。一つ一つの表現、人間関係、物語の展開に心を打た -
Posted by ブクログ
もう涙が止まらない…
1人しか存在できない花守の娘。子を産むと亡くなってしまう運命。昆虫の運命と重ねているところに命の儚さ、尊さを感じることができる。また、今この瞬間を後悔しないよう精一杯生きる姿に涙腺が緩んでしまう。
物語を自然界と繋げることで、実に写実的に表現している。一つ一つの表現、人間関係、物語の展開に心を打たれる。
そして、この物語はそんな運命を受け入れ、命のバトンを次の世代に渡すという、普通の人は耐えられない宿命を色々な困難がありながらも、親友達や愛する人と乗り越え、精一杯命の終わる瞬間まで生きることを諦めない主人公・ひばりの生き様が描かれている。
この本が私のこれからのエネルギー -
購入済み
綺麗
初めてこの作者の本を手に取りました。何よりも作者の自然の描写が素晴らしい。目の前に四季折々の風景が見える気がしました。ここで四季を過ごす生徒達の人生はまだ始まったばかり。問題が解決された訳ではないけれど、問題に向かい合っていく術をこの場所で学んでいくのだと思います。いい本でした。
-
Posted by ブクログ
「誰かを好きになると、突然世界は輝き出す」
輝きを増すだけでなく、時間が進む速さまで変わるような、そんな恋のような物語だった。最初は恋に落ちてあっという間に時間が過ぎていくようなスピードで物語が進み、段々と速さが現実に戻っていく。
最初はあまりにもスピードが速すぎて、主人公の人生を流し読みしているような感覚に陥るため、面白さに少々欠ける物語ではあった。この物語の面白さは後半と併せて読むことで感じとれるものだと思う。
途中まで現実的なストーリーなのに対し、唐突に一部非現実的な要素が出てくるため、そういった要素を受け入れられない人には向いていないかもしれない。現実的か否かでなく美しい物語を読みた