【感想・ネタバレ】水光舎四季のレビュー

あらすじ

見つけたよ、僕らの居場所を。カラマツの葉が金の雨のように降り注ぐ地に、それはある。なんだか風変わりな才能を持て余してる僕らを、特別能力期待生として受け入れ伸ばしてくれる場所、それが寄宿舎水光舎。不安で、自信がなくて、何者にもなれないのじゃないかと怯(おび)えるいくつもの夜を越えて、僕らはここで自分というものを手に入れられるのだろうか? 青春小説の新たな収穫!

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Posted by ブクログ

私の感受性が強すぎるのだろうか?5ページに1回は涙が溢れる。もともと感情移入しやすい方だけれど、この本は特に。無いはずの場所が、目の前にありありと感じる。登場人物に温度がある。

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2021年04月21日

Posted by ブクログ

信じるより疑う性質が強い私ではスプリング・スクールのような展開にはたどり着けなかった気がして恥ずかしくなりました。サマー・スクールには涙腺直撃くらって年甲斐もなく涙ぽろりしました。宮沢賢治の世界っぽいなあと思ったらあとがきで納得。

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2020年03月15日

購入済み

綺麗

初めてこの作者の本を手に取りました。何よりも作者の自然の描写が素晴らしい。目の前に四季折々の風景が見える気がしました。ここで四季を過ごす生徒達の人生はまだ始まったばかり。問題が解決された訳ではないけれど、問題に向かい合っていく術をこの場所で学んでいくのだと思います。いい本でした。

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2015年07月08日

購入済み

やさしくてきれいなものがたり

特期生…回りよりも、少しだけ、なにかの「力」をもつ子どもたち。それは、人によっては、また環境によっては、幸せの妨げになるかもしれない「力」…そんな子どもたちが集められ、共同生活を送りながら「力」と向き合う。とても面白い世界観でした。

1つの季節ぶんしか、そこにいられない、という設定も良いです。そのことによって、不公平を含む、同じ「力」の仲間と向き合う。

同時に、同季のさまざまな「力」の仲間たちと向き合う。

すごく苦しいこともあるだろうけど、それでもみんな自分の仕事が好きで、仲間が好きで、自分をちゃんとしあわせだと感じることができる。
自分も、こういう体験ができたら…なんていうのはとてもファンタジーだと分かっているけど、ものがたりに触れるだけで、しあわせな気持ちを共有できる、すごく気持ちのいい作品でした。

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2021年03月05日

Posted by ブクログ

特期生(特別能力期待生)と呼ばれるささやかだけど人とは違った能力を持った少年少女が18歳まで毎年1年のうち決められた季節、3ヶ月間「水光舎」に寄宿し成長する物語。

春の不安定な新入生の成長から始まり、夏、秋、冬とそれぞれの特期生の成長が描かれています。彼らの成長の話も変化に富んでいて惹きこまれました。夏、秋の話が特に好き。
素敵な描写がいろいろ散りばめられていて良かった(四季それぞれの自然風景や、人物の感情描写など)266Pとか描写うまいなー好きだなーと特に思った。

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2019年07月07日

Posted by ブクログ

能力を持つ子供がそれぞれ職業名を振られて、四季ごとにメンバーが入れ替わる寄宿舎での話
表紙の絵のまま、優しいお話。
自分の持つ柔らかな部分に届いてくるような綺麗さ

私は秋の、霊能者?の話が好きです。
友人の引越しで、別れを経験したところだったので色々共感しながら読んでしまいました。思わずホロリとき

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2016年12月03日

Posted by ブクログ

恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」が好きな人は好きだとおすすめされたので読みました。春夏秋冬の季節ごとに寄宿舎で少年少女が暮らすという、私好みの世界観でした。あまり春のお話が好きという方がいないですが、私的にはどのお話もとても楽しめました。星3なのはページがきちんと切れていなかったので。

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2023年06月26日

Posted by ブクログ

特殊能力を持つ子どもたちが四季のワンシーズンだけを水光舎と呼ばれる寄宿舎で過ごしながら、それぞれの能力や自分自身を成長させていく。

四季の自然の美しさや、動物や人との関わりがとても瑞々しく丁寧に描かれています。

「秋」の物語がとても切ない。

水光舎を卒業した後、この素晴らしき日々に囚われずに生きるのってなかなかつらそうだけど、きっとそれは彼らの能力が助けてくれるよね。
世界はきっと美しい。

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2015年05月06日

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