山口晃のレビュー一覧
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建築史家・建築家の藤森照信と画家山口晃の日本建築探訪記。
■法隆寺
他の寺に比べ、回廊の効果がはっきりしている。
大小の建物を散らして配置し、それを回廊で一つの空間にまとめている。完璧なプロポーション。丹下健三が影響を受けた。
■日吉大社(比叡山)
全国の日吉・日枝・山王神社の総本宮。水を感じさせる神社。建築よりも石橋(重要文化寺)が有名。
石・水・建物・草木等、テクスチャーの宝庫。
■旧岩崎家住宅
建築家が手がけた日本最古の洋館住宅。ビリヤード場、洋館、和館を雁行して配置。日本の茶室の影響を受けている?イギリス様式でありながら、イスラム、コロニアル、スイスの山小屋風のテイストを盛り込んでいる -
Posted by ブクログ
これはタイトルを変えたらどうかな。「日本建築漫遊記」とかどうでしょう。
ほんとに真面目な「集中講義」かと思ってパスしてたのよ。東大名誉教授と天才絵師の組み合わせだもの。でもこのお二人、「路上観察学会」と「ヱセイ漫画」の方でもあるわけで、いやまったく面白い。こういう本って他にあるかしらん。
山口画伯の絵については、もうあれこれ言う必要もないだろうけど、何とも味わい深く、実に楽しい。圧倒的な画力あってこその飄々とした筆遣いに魅了される。今更ながら「省略」の凄さに感嘆。ささっと描かれているのに、しっかり量感や奥行きがある。各章の扉となっている絵に特にそういう感じがあって、旧閑谷学校の回などすばら -
Posted by ブクログ
藤森先生と山口画伯のコンビは「日本建築集中講座」に続き、2冊目をフォローしている方の本棚に見付け、本屋へ。
前作より薄いし、画伯のポップイラストは使いまわしが多いし、先生の放言や好き勝手は影を潜め、画伯の小さなグチも聞こえてこない。笑いが少ないんだな。でも、まあこれでイイかな。
何しろお二人がニコニコしているのがわかる。特に藤森先生の家形埴輪を見るときのうれしそうな顔。
筑摩のプレーリー文庫では縄文土器を旧石器時代にこんな芸術造形が見られるのは、世界にも例がないと褒めていたんだから、そっちも取り上げて欲しかったかな。
カラーで写真も多い。画伯の絵解きは妹尾河童さんのような俯瞰も交え、判り易
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