山口晃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
山口晃は画家・美術家。所属のアートギャラリーの紹介によれば、「日本の伝統的絵画の様式を用い、油絵という技法を使って描かれる作風が特徴。都市鳥瞰図・合戦図などの絵画のみならず立体、漫画、インスタレーションなど表現方法は多岐にわたる。」細密に描き込まれた都市風景図などがまず思い浮かぶところだろうか。
本書はその山口晃の奥さんが文章を書き、山口が挿絵を描いている。
とはいえ、表紙からもわかるように、本職寄りの細密画ではなく、ゆるっとした絵柄で、力の抜けた絵が並ぶ。
山口のエッセイ本『すゞしろ日記』の読者ならすっと入っていける世界。「むははの奥さん」視点で見た、ガハクのごはん日記である。
ガハク自身のまえがきによれば、「優柔不断で口うるさいがどこか雑」な夫。
出張先で缶詰状態で絵を仕上げたり、海外に出かけたり。そんなときにごはんの調達係は妻である。
画家というのは、作業にあたっているときは、ある意味、結構地味な仕事で、食事が唯一の楽しみだったりする。どうにか変化をつけて楽しく一息ついてもらおう、とするのだが、前出のとおり、いささか面倒くさいタチの夫。その攻防?がなかなか楽しい。
執筆時期がちょうどコロナと重なっており、外食もままならない日々の話もある。
旅先で外食ができないとなると、デパ地下でお惣菜を買うとか、テイクアウトで、ということになるが、都会ならいざ知らず、地方だとバリエーションが少なかったりする。まぁそうだよねぇ・・・。
ごはんだけではなく、おやつの話も。
ちょっとおもしろかったのは、チョコレートビスケットの話。チョコレートとビスケットが一体になったような、安価な袋菓子でもあるようなあれである。ある年のバレンタイン、ちょっと目先の違うものを、と妻が超高級チョコレートビスケットを買ってみた。なるほど、おいしいはおいしいのだが・・・。あふれでる「これじゃない」感。結局のところ、こういうものは、チョコもビスケットも安物でよく、合わさったときに素敵な食べ物が出来上がるものだ、という。うん、これはそんなものかもしれない。
たわいないといえばたわいないけれど、読んでくすりと笑ったりほっこりしたりする。
自分のごはんについてもちょっと思い出したり。
力の抜けた楽しい読書タイムを味わえる。 -
Posted by ブクログ
藤森先生と山口画伯のコンビは「日本建築集中講座」に続き、2冊目をフォローしている方の本棚に見付け、本屋へ。
前作より薄いし、画伯のポップイラストは使いまわしが多いし、先生の放言や好き勝手は影を潜め、画伯の小さなグチも聞こえてこない。笑いが少ないんだな。でも、まあこれでイイかな。
何しろお二人がニコニコしているのがわかる。特に藤森先生の家形埴輪を見るときのうれしそうな顔。
筑摩のプレーリー文庫では縄文土器を旧石器時代にこんな芸術造形が見られるのは、世界にも例がないと褒めていたんだから、そっちも取り上げて欲しかったかな。
カラーで写真も多い。画伯の絵解きは妹尾河童さんのような俯瞰も交え、判り易くて臨場感がある。
本館の帝冠様式は、昔は違和感あったけど、こうしてみるといいもんだナ。またゆっくり上野の山に行ってみたいなあ。
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