平山優のレビュー一覧

  • 武田氏滅亡
    勝頼が武田家を継いでから滅亡するまでの約9年間を資料に基づいて丁寧に著述している。平山さんの本はみんな好きだがその中でも群を抜いた名著。
    勝頼の失策として例えば長篠の戦いや御館の乱での動き、高天神城見殺しなどが挙げられると思うんだけど、その背景に勝頼のどのような思惑があったのかがわかる。遠交近攻の地...続きを読む
  • 武田氏滅亡
    平山先生渾身の著です。武田勝頼は無能だという話も多いですが、それだけでは片付かない武田氏滅亡の謎。
    これを読めば様々な岐路があったにも関わらず最終的に滅亡へと進んでしまったという戦国ならではのロジックがわかるのではないでしょうか?
    しかし、武田氏滅亡のわずか80日後に本能寺の変が起きて信長自身が亡く...続きを読む
  • 真田信之 父の知略に勝った決断力
    戦国時代を代表する知将・真田昌幸の嫡男真田信之は、父や弟の信繁と別れて徳川側につき、真田家を守り抜いた男として知られる。父子の別れの場面である「犬伏の別れ」での筋を通した決断力は、晩年の「真田騒動」を解決する際にも発揮された。関ヶ原の合戦後、信之は相次ぐ浅間山噴火や戦災で荒廃した領国の復興に取り組む...続きを読む
  • 真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実
    真田研究の第一人者が、新たな信繁像を打ち立てる。図版や資料も充実した最新研究のすべて。大河ドラマ「真田丸」時代考証担当者の書下ろし最新作。
    豊臣秀頼を滅ぼした徳川家康の意外な真意とは。信繁たち大坂方の浪人は、大坂の陣でどんな役割を果たしたのか。彼らの活躍は両陣営の戦況と政策に如何なる影響を与えていた...続きを読む
  • 大いなる謎 真田一族 最新研究でわかった100の真実
    真田一族の実像を知ろうとすると、多くの空白や闇が立ちはだかる。失われた故郷を取り戻した幸綱、武田家滅亡の大混乱から一躍大名となった昌幸、豊臣家に殉じた信繁、卓越した政治手腕で家名を守り抜いた信之。彼らは戦乱の世をいかに生き、なぜ日本人の心を揺さぶり続けるのか。真田一族にまつわる100の謎を最新研究で...続きを読む
  • 真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る
    緻密さと正確を期す感じが良い。
    幸綱(幸隆)、昌幸、信繁の三代を新しく発見された資料を織り交ぜて書く。信濃と上野の距離感とか、武田家の信濃攻略の詳細とか、武田滅亡後の武田領のことだとか、勉強になった。大阪の陣では信繁への感情移入が窺えて面白かった。
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る
    武田家の興りから滅亡までの通史。
    初学者の私でも全体の流れを掴むことはできたが、いかんせん登場人物や知らない地名が多くてなかなか苦労した。
    他の著作でやっているとのことであるが、図面等があるとより一層理解が進んだように思う。
  • 徳川家康と武田勝頼
    最近の著者の本を読んでいるなら復習といったもころだが、桶狭間後の家康の自立からから天正壬午の乱ぐらいまでをメインに扱った歴史の本。
    信玄を相手に小国ながら対等以上に渡り合った家康も大したものだし、その家康を何度か追い詰めた勝頼も大したもの。天正壬午の乱を思うに、武田家中に戦う気があれば、甲斐まで信忠...続きを読む
  • 徳川家康と武田勝頼
    武田勝頼というと無鉄砲な武将というイメージが強いがこの本を読んで見えてくるのは外交や戦に強い優れた大名というイメージ。少しの不運とあとは意思決定の際に偉大な父を超えなければという歪みが敗北に繋がった気もしてくる。
  • 徳川家康と武田勝頼
    とても面白く読みました。丁寧でわかりやすく、興味をそそられる。ますますこの時代のことを知りたくなってきました。
  • 新説 家康と三方原合戦 生涯唯一の大敗を読み解く
    ほぼ同時期に出版された角川選書の『徳川家康と武田信玄』と重複する部分が多い。というかほぼ同じで、こちらは部分的に詳細な内容が記載されているところがあるが、基本的に角川選書のポイントを絞って圧縮した感じ。角川選書を読んでからこちらを読んだため、間を省略した感や飛びすぎな感だけでなく、文章もほぼ同じな感...続きを読む
  • 戦国大名と国衆
    戦国大名武田氏を素材に、その領国支配と軍事編成について、国衆を軸として紹介する内容。国衆の形成過程、その領域、従属と編成など広く詳述されていて、読み終わる頃には戦国時代の大名権力について解像度が上がること間違いない。
  • 戦国の忍び
    忍者はいなかった。という事実とその理由が非常に興味深かった。戦国時代と忍者のイメージがより整理できた。
  • 徳川家康と武田信玄
    武田信玄という圧倒的な敵に対して、若い家康が運も引き寄せて、うまく立ち回り翻弄していく様が詳細に書かれている。私の実家の地域の話が多いので、出てくる地名や城に親近感が湧き、面白く読めた。
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る
    武田信虎、信玄、勝頼ともに誠実ではない印象であり、それが原因で滅ぶべきして滅んだ
    名門で強大な三代の歴史が時系列に重要事項と共に著述された戦国通史であり、文学的な悲哀もある(滅びの美学)
    説明も詳細で出兵・和睦と政治史としても戦記物としても基礎となる(特に川中島五回も詳述)
    長篠の戦いもテレビで紹介...続きを読む
  • 真田信之 父の知略に勝った決断力
    その生い立ちから最期まで93年の長い生涯を辿る一冊。真田期上田城についての検討や、内政の具体的な様相など、ただ事績を追うだけでは見えてこない統治の有り方がうかがえて面白い。真田領におけるキリシタンの事例は興味深いものがあった。
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る
    武田三代の事績について、最新の実証研究が盛り込まれている。武田氏の戦国大名化から滅亡までのダイナミックな歴史が追える。特に信虎期の天災の連続が追放につながった点が興味深い。
  • 戦国の忍び
    戦国時代の「忍の者」について、史料の中に散在する記述を拾い集め、その活動内容や社会的背景といった実像に迫る内容。境目におけるせめぎ合い、城を巡る攻防など、戦国時代における紛争の一側面を映し出すような内容にもなっていて興味深かった。
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る
    武田信虎・信玄・勝頼三代の事績を追う一冊。信虎に関しては中世武士選書のダイジェスト版といった感じ。勝頼も角川選書の内容とかなり被るが、鉛の化学分析を踏まえた長篠の戦い考察は興味深かった。戦国時代の武田氏を通覧するのに便利な内容。
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る
    これほどの版図を誇った武田氏があっけなく滅びたプロセスが分かりやすく書かれている。高天神城の陥落が大きなきっかけになったらしいが、勝頼の権力背景が弱いことや、人材不足が滅亡の真の原因なのだろう。