平山優のレビュー一覧

  • 戦国の忍び
    歴史学者さんが、古文書に出てくる忍びに関する記述を集めて集めて集めてまとめました、という本です。忍びそのものよりも、歴史研究ってこういう風にやるものなのか、という点のほうが参考になったかも。それにしてもこれだけの数の人を雇っての諜報活動&特殊作戦をやっていた戦国時代、人的リソースの浪費も激しい時代だ...続きを読む
  • 戦国の忍び
    NINJAの実態を探る。戦国の合戦の実像に近づく一冊。

    世間一般に流布している忍者の姿は虚構。講談ものから作られた姿のようだ。というのは学問の世界での話。そもそもそんなに資料が残っているはずがないのだから。

    本書は地域と時により呼称は異なるが。忍び、透波、乱波、野臥の実像を文書から探る。そこは昼...続きを読む
  • 戦国の忍び
    史料に基づいて戦国の(江戸のお庭番とかは出てこない)忍びがどんなだったか書いている。
    壮烈に過酷そう。それでも、それ以外に生きようがなかった人たち。
    戦国は、中世の終わりだったのだと実感しなおした。夜の扱いとか。内と外の処遇の違いとか。戦国はほんとにしんどかったんだな、江戸はなんだかんだ言って平和な...続きを読む
  • 武田氏滅亡
    新田次郎の「武田勝頼」を読んで以来、勝頼が気になって仕方がなかった。
    長篠の戦いで暗愚な将と言うよりも、武田信玄でも陥せなかった高天神城を陥とし勇将というイメージを持っていた。
    しかし新府城や諏訪大社の造営等で過酷な役を課し、それ等により離叛を招いた点では、人心掌握に長けた武田信玄を超えられなかった...続きを読む
  • 真田信之 父の知略に勝った決断力
    真田家を守った苦労人、兄上サイドから見た戦国から江戸への時代変化は興味深い。
    93年も生きて徳川家は4代、のんびり隠居の生き神様かと思いきや。跡取は早死、天変地異に米不作、農民の揉め事陳情書にバタバタ。「タイムスクープハンター」でいけそうなくらいネタに満ちたお話でした。
  • 真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る
    著者は大河ドラマ「真田丸」で時代考証を務める平山氏。真田幸綱・昌幸・信繁の三代記である。

    幸綱が甲斐の武田晴信に臣従し、めきめきと頭角を現し、重臣の一人に数えられるほどまでのし上がる。次代の昌幸は子供のころから信玄の近習として目をかけられ、信玄の戦略を目の前で学び、信玄死後、長篠の戦いで長兄信綱・...続きを読む
  • 真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る
    好調な大河ドラマ「真田丸」のおかげで、書店業界は「真田本」でうるおっている(と思う)。そのビッグウェーブに乗って手にした1冊。

    タイトルの真田3代というのは、真田幸綱・昌幸・信繁(幸村)の3人。信濃の地方豪族にすぎない真田一族が3代にわたり、いかにして生き延びたか、その苦難の歴史を正確な資料で読み...続きを読む
  • 真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る
    再読。真田幸綱の活動は、地元が近く地理感覚があるせいか、想像しやい。何故、武田信玄が重用したのかは、真田幸綱が活躍した場所が海野一族が広がる地域と重なるので、理解できると思う。昌幸は政治感覚が凄すぎる。武田遺臣は多くいたが、あそこまで活躍した武将は少ない。できれば昌幸の兄、信綱や昌輝の活動も書いて欲...続きを読む
  • 真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る
    読破。戦国末期から織豊期の真田氏で幸隆から信繁(俗に幸村)まで3代。信玄が信濃から上野国へ侵攻し諸城を従えるところ、秀吉が家康と対戦時にその背後の信濃の調略の凄まじさが 印象に残りました。 周囲の味方からも信頼されず孤軍奮闘して散った大阪の陣ではやはり筆者も幸村に感情移入したみたい。
  • 真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る
    日本人が愛する「鬼謀の一族」の実像
    近年の発見も踏まえた決定版
    戦国時代を生き抜いた真田三代の本来の姿を
    日本有数の戦国史研究家が丁寧に描く。

    本書は真田幸綱、昌幸、信繁を三代として描
    かれているが、信之びいきとしては残念なと
    ころである。幸綱・昌幸については、史料を
    駆使し、重厚に...続きを読む
  • 戦国大名と国衆
    求めていた以上にマニアックな内容で、なかなか大変だった。
    ただ、子どもの頃から抱いていた戦国時代や戦国大名のイメージは、国衆の存在によって変わる、と思った。
  • 徳川家康と武田勝頼
    最終的に天下人となった家康の最大のライバル武田家。天敵という言葉が相応しいのかもしれない。そして、信玄はもちろん、武田を継いだ勝頼に対して敬意を忘れなかった(と思う)。両者の視点があって面白かった。
  • 徳川家康と武田勝頼
    徳川家康と武田勝頼との長い戦いについて。長篠合戦を除けば、一進一退が続いていたなかで、勝者となった徳川家康もまた危機を迎えていたことが興味深い。一歩間違えれば勝者と敗者が変わっていた可能性もあったのだ。
  • 徳川家康と武田信玄
    徳川家康と武田信玄の関わり合いについて。徳川家康が一方的にしてやられるわけでもなく、強かに立ち回っている様子が面白い。
  • 真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実
    真田信繁の生涯を少ない資料から紐解いていく一冊。なぜ信繁は実戦経験が乏しいにもかかわらず実績をのこせたのか、大阪の陣に係る新しい視点も面白い。
  • 戦国の忍び
    <目次>
    第1章  江戸時代における忍びの認識
    第2章  戦国の忍びの登場
    第3章  草、野臥、かまり
    第4章  城の乗っ取り、放火、決死の諜報活動
    第5章  戦国大名と忍び

    <内容>
    さまざまな史料を駆使して、「忍者」の実態を提示した本。多くの忍びは、もともと「悪党」で、犯罪に手を染めるものが多...続きを読む
  • 武田氏滅亡
    天正元年~10年に事件多過ぎ。信玄死亡。長篠の戦。謙信死亡。御館の乱。武田家滅亡。そして本書の後に勃発するが天正壬午の乱。
  • 真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る
    日本史は得意ではないので、読み進めるのに苦労した。今後、再読しようと思う。大河ドラマ『真田丸』理解の参考にしようと、本書を購入。真田幸村は作り物であるが、江戸から現代に至るまで、真田が愛され、数々の伝説が作られたかちょびっと分かった。父親の信昌のように、戦術や人を動かす力が信繁にあれば、大阪夏の陣で...続きを読む
  • 真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実
    日本一人気のある武将、真田幸村。ただ、彼の生涯のほとんどは史料がなく謎に包まれている。彼の諱が、はたして幸村なのか信繁なのかさえ定かでない。生年も不明。本書では少ない史料を丹念に読み解き実相に迫る。信繁を追いながら当時の歴史背景にも緻密な分析を加え知られざる歴史の真実も教えてくれる。
    徳川家康・秀忠...続きを読む
  • 真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る
    2011年に出た新書本。作者の人は、山梨県内で学芸員や大学教員をされている方のようです。
    いわゆる戦国真田家について、ノンフィクション実相的な初歩を知ろうかなあ、と思って買った本です。

    まあ、正直に言うと本として面白い本では全然なかったです。
    それでもこういう本が出る、ということは、それだけ真田昌...続きを読む