平山優のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ忍法を駆使する忍者はフィクションであるという認識は一般的だと思うが、その元である忍びの者はどのような存在であったかを、戦国時代の研究者である作者が丹念に多くの資料を探勝して明らかにした研究解説本である。
忍びの呼び名も、地域や役割などで多彩であり、したがって実態がつかみにくくなかなか全貌は把握しにくい。しかし、全国各地の古文書をこれでもか、という感じで紹介し、実例を多く挙げることにより素人の読者でも少しずつイメージができ上っててくるように思う。
巷間に伝わる特殊技能の持ち主で派手な振る舞いの忍者イメージと異なり、武士にもなれず百姓にもなれないアウトローの集まりであって、危険な汚れ仕事をやらされていたことが明らかになったと言えるだろう。正史には表れない名もない使い捨ての存在が、歴史を動かすこともあったのである。 -
Posted by ブクログ
武田信虎、信玄、勝頼ともに誠実ではない印象であり、それが原因で滅ぶべきして滅んだ
名門で強大な三代の歴史が時系列に重要事項と共に著述された戦国通史であり、文学的な悲哀もある(滅びの美学)
説明も詳細で出兵・和睦と政治史としても戦記物としても基礎となる(特に川中島五回も詳述)
長篠の戦いもテレビで紹介された最新研究(玉の分析)がより分かり易くあり令和の常識を一足先に得た気分
歴史好きでも武田勝頼長篠の戦までしか押さえていないから勝頼が武田家最大版図を達成した直後にあっけなく滅びるのは、人材を失いながらも無理を重ねて利益に走る行為が覇者としての資格を失った証拠に思えて仕方がない(´・ω・`)