平山優のレビュー一覧

  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    武田家の興りから滅亡までの通史。
    初学者の私でも全体の流れを掴むことはできたが、いかんせん登場人物や知らない地名が多くてなかなか苦労した。
    他の著作でやっているとのことであるが、図面等があるとより一層理解が進んだように思う。

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    2023年11月29日
  • 徳川家康と武田勝頼

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    最近の著者の本を読んでいるなら復習といったもころだが、桶狭間後の家康の自立からから天正壬午の乱ぐらいまでをメインに扱った歴史の本。
    信玄を相手に小国ながら対等以上に渡り合った家康も大したものだし、その家康を何度か追い詰めた勝頼も大したもの。天正壬午の乱を思うに、武田家中に戦う気があれば、甲斐まで信忠を引き込んで討ち取るぐらいできたような気がする。

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    2023年08月08日
  • 徳川家康と武田勝頼

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    武田勝頼というと無鉄砲な武将というイメージが強いがこの本を読んで見えてくるのは外交や戦に強い優れた大名というイメージ。少しの不運とあとは意思決定の際に偉大な父を超えなければという歪みが敗北に繋がった気もしてくる。

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    2023年08月06日
  • 徳川家康と武田勝頼

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    とても面白く読みました。丁寧でわかりやすく、興味をそそられる。ますますこの時代のことを知りたくなってきました。

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    2023年07月01日
  • 新説 家康と三方原合戦 生涯唯一の大敗を読み解く

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    ほぼ同時期に出版された角川選書の『徳川家康と武田信玄』と重複する部分が多い。というかほぼ同じで、こちらは部分的に詳細な内容が記載されているところがあるが、基本的に角川選書のポイントを絞って圧縮した感じ。角川選書を読んでからこちらを読んだため、間を省略した感や飛びすぎな感だけでなく、文章もほぼ同じな感まで覚えてしまい、個人的には選書版と新書版という表現がピッタリくる。
    同じ時期に出版するならば、せめて重複を避けるとか、内容に差異をつけて欲しかった。ということで星-1。

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    2023年05月07日
  • 戦国大名と国衆

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    戦国大名武田氏を素材に、その領国支配と軍事編成について、国衆を軸として紹介する内容。国衆の形成過程、その領域、従属と編成など広く詳述されていて、読み終わる頃には戦国時代の大名権力について解像度が上がること間違いない。

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    2023年02月27日
  • 戦国の忍び

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    忍者はいなかった。という事実とその理由が非常に興味深かった。戦国時代と忍者のイメージがより整理できた。

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    2023年02月11日
  • 徳川家康と武田信玄

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    武田信玄という圧倒的な敵に対して、若い家康が運も引き寄せて、うまく立ち回り翻弄していく様が詳細に書かれている。私の実家の地域の話が多いので、出てくる地名や城に親近感が湧き、面白く読めた。

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    2023年01月22日
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    武田信虎、信玄、勝頼ともに誠実ではない印象であり、それが原因で滅ぶべきして滅んだ
    名門で強大な三代の歴史が時系列に重要事項と共に著述された戦国通史であり、文学的な悲哀もある(滅びの美学)
    説明も詳細で出兵・和睦と政治史としても戦記物としても基礎となる(特に川中島五回も詳述)
    長篠の戦いもテレビで紹介された最新研究(玉の分析)がより分かり易くあり令和の常識を一足先に得た気分
    歴史好きでも武田勝頼長篠の戦までしか押さえていないから勝頼が武田家最大版図を達成した直後にあっけなく滅びるのは、人材を失いながらも無理を重ねて利益に走る行為が覇者としての資格を失った証拠に思えて仕方がない(´・ω・`)

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    2023年01月09日
  • 真田信之 父の知略に勝った決断力

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    その生い立ちから最期まで93年の長い生涯を辿る一冊。真田期上田城についての検討や、内政の具体的な様相など、ただ事績を追うだけでは見えてこない統治の有り方がうかがえて面白い。真田領におけるキリシタンの事例は興味深いものがあった。

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    2022年07月20日
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    武田三代の事績について、最新の実証研究が盛り込まれている。武田氏の戦国大名化から滅亡までのダイナミックな歴史が追える。特に信虎期の天災の連続が追放につながった点が興味深い。

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    2022年07月11日
  • 戦国の忍び

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    戦国時代の「忍の者」について、史料の中に散在する記述を拾い集め、その活動内容や社会的背景といった実像に迫る内容。境目におけるせめぎ合い、城を巡る攻防など、戦国時代における紛争の一側面を映し出すような内容にもなっていて興味深かった。

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    2022年06月17日
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    武田信虎・信玄・勝頼三代の事績を追う一冊。信虎に関しては中世武士選書のダイジェスト版といった感じ。勝頼も角川選書の内容とかなり被るが、鉛の化学分析を踏まえた長篠の戦い考察は興味深かった。戦国時代の武田氏を通覧するのに便利な内容。

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    2021年12月15日
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    これほどの版図を誇った武田氏があっけなく滅びたプロセスが分かりやすく書かれている。高天神城の陥落が大きなきっかけになったらしいが、勝頼の権力背景が弱いことや、人材不足が滅亡の真の原因なのだろう。

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    2021年11月23日
  • 戦国の忍び

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    歴史学者さんが、古文書に出てくる忍びに関する記述を集めて集めて集めてまとめました、という本です。忍びそのものよりも、歴史研究ってこういう風にやるものなのか、という点のほうが参考になったかも。それにしてもこれだけの数の人を雇っての諜報活動&特殊作戦をやっていた戦国時代、人的リソースの浪費も激しい時代だったようで。

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    2021年06月27日
  • 戦国の忍び

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    NINJAの実態を探る。戦国の合戦の実像に近づく一冊。

    世間一般に流布している忍者の姿は虚構。講談ものから作られた姿のようだ。というのは学問の世界での話。そもそもそんなに資料が残っているはずがないのだから。

    本書は地域と時により呼称は異なるが。忍び、透波、乱波、野臥の実像を文書から探る。そこは昼の世界とは一転した夜の世界。アウトローな人々の戦いが繰り広げられる。

    戦国の歴史の裏面を探る筆者の研究らまだ始まったばかり。はたして忍者は虚構か、今後の研究に期待したい。

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    2021年04月25日
  • 戦国の忍び

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    ネタバレ

    史料に基づいて戦国の(江戸のお庭番とかは出てこない)忍びがどんなだったか書いている。
    壮烈に過酷そう。それでも、それ以外に生きようがなかった人たち。
    戦国は、中世の終わりだったのだと実感しなおした。夜の扱いとか。内と外の処遇の違いとか。戦国はほんとにしんどかったんだな、江戸はなんだかんだ言って平和な時代で、それは記憶のある人にはとてもいい世の中だったんだろうな。

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    2020年12月09日
  • 武田氏滅亡

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    新田次郎の「武田勝頼」を読んで以来、勝頼が気になって仕方がなかった。
    長篠の戦いで暗愚な将と言うよりも、武田信玄でも陥せなかった高天神城を陥とし勇将というイメージを持っていた。
    しかし新府城や諏訪大社の造営等で過酷な役を課し、それ等により離叛を招いた点では、人心掌握に長けた武田信玄を超えられなかったという事なんだろう。もっとも側近もロクな奴しか残っていなかったのも事実。
    あれだけ強かった武田軍がこんなに脆かった事が信じられないね。

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    2017年06月14日
  • 真田信之 父の知略に勝った決断力

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    真田家を守った苦労人、兄上サイドから見た戦国から江戸への時代変化は興味深い。
    93年も生きて徳川家は4代、のんびり隠居の生き神様かと思いきや。跡取は早死、天変地異に米不作、農民の揉め事陳情書にバタバタ。「タイムスクープハンター」でいけそうなくらいネタに満ちたお話でした。

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    2016年10月16日
  • 真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る

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    著者は大河ドラマ「真田丸」で時代考証を務める平山氏。真田幸綱・昌幸・信繁の三代記である。

    幸綱が甲斐の武田晴信に臣従し、めきめきと頭角を現し、重臣の一人に数えられるほどまでのし上がる。次代の昌幸は子供のころから信玄の近習として目をかけられ、信玄の戦略を目の前で学び、信玄死後、長篠の戦いで長兄信綱・次兄昌輝が戦死し、昌幸は真田家当主となると、父以上の手腕を発揮して武田家存続のため、かなりの活躍を見せた。

    「天正壬午の乱」においては、昌幸は上杉・徳川・北条・羽柴の列強と諸豪族らを手玉にとって織田家滅亡→上杉→北条→徳川→上杉→羽柴とコロコロと付く相手を変えつつ、武田家の一部将から独立した戦国大

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    2016年04月06日