平山優のレビュー一覧

  • 戦国の忍び

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    ネタバレ

     忍法を駆使する忍者はフィクションであるという認識は一般的だと思うが、その元である忍びの者はどのような存在であったかを、戦国時代の研究者である作者が丹念に多くの資料を探勝して明らかにした研究解説本である。
     忍びの呼び名も、地域や役割などで多彩であり、したがって実態がつかみにくくなかなか全貌は把握しにくい。しかし、全国各地の古文書をこれでもか、という感じで紹介し、実例を多く挙げることにより素人の読者でも少しずつイメージができ上っててくるように思う。
     巷間に伝わる特殊技能の持ち主で派手な振る舞いの忍者イメージと異なり、武士にもなれず百姓にもなれないアウトローの集まりであって、危険な汚れ仕事をやらされていたことが明らかになったと言えるだろう。正史には表れない名もない使い捨ての存在が、歴史を動かすこともあったのである。

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    2025年01月05日
  • 小牧・長久手合戦 秀吉と家康、天下分け目の真相

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    小牧・長久手の戦いは歴史の授業で必ず出てくるが、あっさりとしか書いてなく、戦い自体は引き分けだったが、なんやかんやで秀吉が家康を従えることに成功したという認識しかなかった。

    だが著者は、小牧・長久手の戦いは織田体制の崩壊こそが本筋で、家康は織田家との同盟に従って行動したと見ている。

    もちろん、これも著者の説であり、今後の研究が待たれるところではあるが、興味深い内容であった。

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    2025年01月01日
  • 戦国時代を変えた合戦と城 桶狭間合戦から大坂の陣まで

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    東海地方に住む私にとって、身近な城や合戦が多く、城の知識についても学べ、城跡巡りの参考になる本だった。

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    2024年10月30日
  • 徳川家康と武田勝頼

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    武田信玄死後、その子勝頼と家康との十年に及ぶ抗争を追う内容。長篠以降における角逐の詳細や、徳川家が武田家から継承した人的・物的遺産の影響などが興味深かった。近年の研究が整理された信康事件の解説も分かりやすい。

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    2024年09月03日
  • 徳川家康と武田信玄

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    家康の自立から信玄の陣没まで、両者の関係を軸とした詳述を通して、東海地域の戦国史における構造変化が描かれている。北条や上杉といった周辺勢力を含めて繰り広げられた虚々実々の駆け引きが興味深い内容だった。

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    2024年08月15日
  • 新説 家康と三方原合戦 生涯唯一の大敗を読み解く

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    家康の生涯唯一の大敗について、様々な角度から再検証を試みる内容。通説と近年の研究成果の整理が分かりやすく、浜松城の補給線を担った浜名湖水運を重視する視点から見る開戦過程の検討が興味深い。

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    2024年08月07日
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    武田家の興りから滅亡までの通史。
    初学者の私でも全体の流れを掴むことはできたが、いかんせん登場人物や知らない地名が多くてなかなか苦労した。
    他の著作でやっているとのことであるが、図面等があるとより一層理解が進んだように思う。

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    2023年11月29日
  • 徳川家康と武田勝頼

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    最近の著者の本を読んでいるなら復習といったもころだが、桶狭間後の家康の自立からから天正壬午の乱ぐらいまでをメインに扱った歴史の本。
    信玄を相手に小国ながら対等以上に渡り合った家康も大したものだし、その家康を何度か追い詰めた勝頼も大したもの。天正壬午の乱を思うに、武田家中に戦う気があれば、甲斐まで信忠を引き込んで討ち取るぐらいできたような気がする。

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    2023年08月08日
  • 徳川家康と武田勝頼

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    武田勝頼というと無鉄砲な武将というイメージが強いがこの本を読んで見えてくるのは外交や戦に強い優れた大名というイメージ。少しの不運とあとは意思決定の際に偉大な父を超えなければという歪みが敗北に繋がった気もしてくる。

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    2023年08月06日
  • 徳川家康と武田勝頼

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    とても面白く読みました。丁寧でわかりやすく、興味をそそられる。ますますこの時代のことを知りたくなってきました。

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    2023年07月01日
  • 新説 家康と三方原合戦 生涯唯一の大敗を読み解く

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    ほぼ同時期に出版された角川選書の『徳川家康と武田信玄』と重複する部分が多い。というかほぼ同じで、こちらは部分的に詳細な内容が記載されているところがあるが、基本的に角川選書のポイントを絞って圧縮した感じ。角川選書を読んでからこちらを読んだため、間を省略した感や飛びすぎな感だけでなく、文章もほぼ同じな感まで覚えてしまい、個人的には選書版と新書版という表現がピッタリくる。
    同じ時期に出版するならば、せめて重複を避けるとか、内容に差異をつけて欲しかった。ということで星-1。

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    2023年05月07日
  • 戦国大名と国衆

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    戦国大名武田氏を素材に、その領国支配と軍事編成について、国衆を軸として紹介する内容。国衆の形成過程、その領域、従属と編成など広く詳述されていて、読み終わる頃には戦国時代の大名権力について解像度が上がること間違いない。

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    2023年02月27日
  • 戦国の忍び

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    忍者はいなかった。という事実とその理由が非常に興味深かった。戦国時代と忍者のイメージがより整理できた。

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    2023年02月11日
  • 徳川家康と武田信玄

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    武田信玄という圧倒的な敵に対して、若い家康が運も引き寄せて、うまく立ち回り翻弄していく様が詳細に書かれている。私の実家の地域の話が多いので、出てくる地名や城に親近感が湧き、面白く読めた。

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    2023年01月22日
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    武田信虎、信玄、勝頼ともに誠実ではない印象であり、それが原因で滅ぶべきして滅んだ
    名門で強大な三代の歴史が時系列に重要事項と共に著述された戦国通史であり、文学的な悲哀もある(滅びの美学)
    説明も詳細で出兵・和睦と政治史としても戦記物としても基礎となる(特に川中島五回も詳述)
    長篠の戦いもテレビで紹介された最新研究(玉の分析)がより分かり易くあり令和の常識を一足先に得た気分
    歴史好きでも武田勝頼長篠の戦までしか押さえていないから勝頼が武田家最大版図を達成した直後にあっけなく滅びるのは、人材を失いながらも無理を重ねて利益に走る行為が覇者としての資格を失った証拠に思えて仕方がない(´・ω・`)

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    2023年01月09日
  • 真田信之 父の知略に勝った決断力

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    その生い立ちから最期まで93年の長い生涯を辿る一冊。真田期上田城についての検討や、内政の具体的な様相など、ただ事績を追うだけでは見えてこない統治の有り方がうかがえて面白い。真田領におけるキリシタンの事例は興味深いものがあった。

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    2022年07月20日
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    武田三代の事績について、最新の実証研究が盛り込まれている。武田氏の戦国大名化から滅亡までのダイナミックな歴史が追える。特に信虎期の天災の連続が追放につながった点が興味深い。

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    2022年07月11日
  • 戦国の忍び

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    戦国時代の「忍の者」について、史料の中に散在する記述を拾い集め、その活動内容や社会的背景といった実像に迫る内容。境目におけるせめぎ合い、城を巡る攻防など、戦国時代における紛争の一側面を映し出すような内容にもなっていて興味深かった。

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    2022年06月17日
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    武田信虎・信玄・勝頼三代の事績を追う一冊。信虎に関しては中世武士選書のダイジェスト版といった感じ。勝頼も角川選書の内容とかなり被るが、鉛の化学分析を踏まえた長篠の戦い考察は興味深かった。戦国時代の武田氏を通覧するのに便利な内容。

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    2021年12月15日
  • 武田三代 信虎・信玄・勝頼の史実に迫る

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    これほどの版図を誇った武田氏があっけなく滅びたプロセスが分かりやすく書かれている。高天神城の陥落が大きなきっかけになったらしいが、勝頼の権力背景が弱いことや、人材不足が滅亡の真の原因なのだろう。

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    2021年11月23日