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日本を代表する戦国期武田三代の研究者が、その波乱の歴史を語る。武田信虎は1507年、国衆が周囲に割拠し、しかも今川・伊勢・諏方氏と敵対関係に陥っている状況で武田惣領家を受け継いだ。その後、信虎はいかに甲斐統一、また首都甲府の建設を成し遂げたのか。その信虎を追放し家督を継いだ信玄は、武田家の版図を信濃、飛騨、駿河にも広げ、晩年には足利義昭・織田信長・上杉謙信を驚倒させる外交戦略をとって信長と対峙する道を選ぶ。信玄が打倒信長にこだわった理由とは。しかし、その直後信玄は急死し、諏方神(すわじん)氏を称していた勝頼が跡を継ぐ。長篠の戦いのあと、一時は信玄を超える最大の版図を得たのにもかかわらず、勝頼はなぜ最後の武田家当主となったのか。信玄があのタイミングで信虎を追放した理由、長篠の戦いの真の敗因なども、最新の研究成果を踏まえて明快に解説。源義光の子孫である甲斐源氏の家宝「御旗・楯無(鎧)」を代々受けついだ名門武田家の実像に迫る。
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Posted by ブクログ
「御旗・楯無も照覧あれ」何度中井貴一主演の「武田信玄」で見たことか。
なるほど源氏意識の高い一族であったとわかりました。
武田二十四武将の団結力もここから来ていたわけです。
しかし、武田氏滅亡の遠因の一つが義信事件。
そして第四次川中島合戦でも優秀な人材を失っており、その後勝頼へ代替わりをしっかりと行えていないまま
西上途中で信玄が亡くなったのが痛かった。ここは信玄痛恨の極み。
新書なので読みやすい一冊。最新の研究情報を踏まえているので、長篠の合戦についての情報もバージョンアップが必要です。
滅亡間際の浅間山の噴火は何とも不吉だったことか。
平山先生の書かれた角川選書「武田氏滅亡」「天正壬午の乱」、丸島和洋氏の「武田勝頼」もあわせて読むことをお勧めします。
Posted by ブクログ
武田信虎、信玄、勝頼ともに誠実ではない印象であり、それが原因で滅ぶべきして滅んだ
名門で強大な三代の歴史が時系列に重要事項と共に著述された戦国通史であり、文学的な悲哀もある(滅びの美学)
説明も詳細で出兵・和睦と政治史としても戦記物としても基礎となる(特に川中島五回も詳述)
長篠の戦いもテレビで紹介された最新研究(玉の分析)がより分かり易くあり令和の常識を一足先に得た気分
歴史好きでも武田勝頼長篠の戦までしか押さえていないから勝頼が武田家最大版図を達成した直後にあっけなく滅びるのは、人材を失いながらも無理を重ねて利益に走る行為が覇者としての資格を失った証拠に思えて仕方がない(´・ω・`)
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