山本圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前半(3章途中まで)はほとんど過去の著名人の著作物から引用し、嫉妬に関して言及を行っている。
後半は現代の SNS 等に関わる嫉妬の話を展開していく。エピローグでは嫉妬にどう向き合うかについて解説しているが、基本的には嫉妬がなぜ発生してしまうのかについて解説している。
平等・公正が進み、比較できるから嫉妬が生まれるという理論は面白い。平等と差異のバランスの上で嫉妬が生まれるということ。ただそれが格差を認めるということになるとは思わないが。
要は言い訳ができる余地を残しておくことで、嫉妬につながりにくくなるはずなのに、現在は過度な自己責任論と SNS による視える化で比較せざるをえなくなり、 -
Posted by ブクログ
第二次大戦後、ある意味ではイデオロギーではあったが、ファシズム国家に対する民主主義国家の勝利と言われ、世界はいずれ民主主義国家が大勢を占めるだろうと言われてきたが、現代の世界をどう考えるべきなのだろうか。権威主義国家の台頭、民主主義の機能不全が叫ばれる中、元々が多義的である民主主義をどのように考えたら良いのだろうか。
本書は、ウェーバー、シュミット、シュンペーター、アーレント、ダール、ハバーマス、デリダ、ムフなどの思想を紹介しつつ、現代における民主主義について模索した試み。
後半になるほど内容が難しくなってくるが、いろいろ問題はありつつもやはり民主主義が大切だろうと考える者にとって、い -
Posted by ブクログ
政治学の視点から、20世紀以降の民主主義観の移り変わりがまとめられています。教育学が専攻である私にとっては、少々難解でした。政治学に関する背景知識があると、読みやすいと思います。
また、この本から、民主主義の捉え方が多様であると気づけました。この多様な捉え方は、政治学だけではなく教育学(特に社会科教育学・シティズンシップ教育学)を専攻する人も知っていて損はないと思います。なぜなら、多様な捉え方を活用し、教育実践の内容・方法を分析することで、実践が目指すまたはもたらす社会の在り方まで考察可能になるからです。
例えば、シティズンシップ教育にて行われる、選挙への投票率上昇を目的とした実践について。こ