ジョン・A・リストのレビュー一覧

  • そのビジネス、経済学でスケールできます。

    Posted by ブクログ

    はじめに 失敗に終わるのか、拡大に向かうのか
     素晴らしいアイデアが、完全に実を結ぶという法則はどこにもない。じつは、すべての素晴らしいアイデアに共通しているのは、成功する保証はない、ということだ。
     医学上の画期的発見、消費財、技術革新、政府のプログラム、その他のどんな事業も例外なく、当初掲げた目標から広範な影響を及ぼすまでに至るには必要なことが一つある。「スケーラビリティ」、つまり、力強く持続可能な形で成長させ、拡大する能力だ。
     簡潔に言えば、スケールがあって初めて世界を変えることができるのだ。

     これらの事例は、すべて「ボルテージ・ドロップ(熱気の低下)」に関係している。ある事業が規

    0
    2024年03月02日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    経済学のことを勉強しようと思ったが、実際には実用的に実験を行う事の大切さを教わった。
    例えば、会社で物を売る値段を決定する時でも、試験的に値段に幅を利かせて売ってみて、どの値段の時が最も利益が上がるが試してみるなど、実験が必要な場面は往々として存在する。
    面倒と思わず、実験を行うことが利益をあげることがわかった。

    0
    2020年12月20日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良い本。くだけた感じの翻訳で読みやすい。好き嫌いはあるかもしれないけど。
    行動経済学の本だけど、どちらかというと実地実験をすることが大事!ということを伝えている本。ナッジとかは少し触れられる程度。
    著者の行ってきた実地実験をなぞるように進んでいく、ちょっとドキュメンタリーな部分もあって面白い。
    全般的に行動を起こす、または改める前には実験をやってからの方がいいし、実地実験をやっていけば世界も変えられるかもよ!っていうノリ。
    その見方は楽観的過ぎるかもしれないけど、それでも感化されて自分もやってみたくなる。

    0
    2020年11月21日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    子供に勉強のやる気を起こさせるためにはどうしたらよいだろう。
    寄付金をより多く集めるにはどうしたらよいだろう。
    新車を安く買うためにはどうしたらいいだろうか。
    訪問販売でより多く売るためにはどのようにしたらよいだろうか。
    社員のパフォーマンスを上げるためにはどうしたらよいだろうか。

    こんな疑問は日常生活でもよく考えると思う。
    これらに対する回答は、昔ながらの迷信や習慣ではなく、科学ー特に実験に基づく行動経済学ーによって与えることができるし、そうあるべきである。

    最近はビッグデータという手法が流行っているが、こちらは非常に大きい(ビッグ!)データ群から相関関係を主とした分析を行う。ここで注目

    0
    2016年02月19日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    UC San DiegoのRady School of Management教授のUri Gneezy師の著作。学術的にも実務的にも面白い。この本もっと日本でブレークしても面白いと思う。ベンチャーが事業開発にとって必要な「実験」の組み立て、この分野、サンディエゴと日本のビジネス連携でも、色々と仕掛けていける可能性があるのではないかと思います。

    0
    2015年05月04日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    いわゆる「ビッグデータ」から求められた結果がただの相関関係であるのか、因果関係であるのかは判断するのが難しい。多くの場合ビッグデータを元に解析された結果というのは相関関係であることが多く、且つもっともらしいので因果関係があるとたやすく誤解されやすい。
    著者達は、この誤解を行わず正しい結果から正しい答えを出すために、実社会、実経済の中で実験を行い実際の因果関係を解き明かしていく。

    0
    2014年11月24日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    「子どもの成績を上げるには?」「保育園のお迎えの遅刻をなくすには?」「恵まれない子に寄付してもらうには?」といった課題に対して、どのような仕組みを講じれば成果が最大化するのかについて検証、解説したもの。結局インセンティブをどう設計するかなのだが、誰に、いつ、どのように仕向けるかという工夫を、世の中の人々はあまり考えていないようである。地域活性や社会問題の解決等、この点を考慮することで成果があがるだろうということがたくさんあり、一読に値する。

    0
    2014年10月26日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    経済学というより、行動学かなと感じた。実験、検証を行い(これ大事)どの様な状況なら人はどの様に動きやすいを見極め、改善活動につなげるというもの。
    ・検証の大切さの再認識
    ・この行動原理がつかめれば改善活動はやりやすい
    と感じる。

    問題がある学生に多くの投資をして
    ・その人がさらに多くの問題を起こさないようにする
    ・世界で活躍できる存在になってもらう
    考え方は共感、教育の大切さを再認識。

    ■学
    人は見た目左右される
    同性愛者、身体障害者はモノを買うときに値引き交渉時に有利になりにくい
    生まれ等自身で同仕様もないことに対しては人は寛大になりやすいが、外見、態度等その人自身で変えられる事ができて

    0
    2024年12月03日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

     誰かにやる気を出させるために何かしようと思うときは、まず、その誰かがインセンティヴがなくてももともと持っている、いい結果を出そうというやる気(空き缶をリサイクルに出して環境を守ろうとか、ガンの研究を後押ししようとか)をインセンティヴが押しのけてしまわないかを考えないといけない。インセンティヴが元のやる気を押しのけてしまうのは、自分がやっていることをなんだと思うかが変わってしまったり、あるいはインセンティヴを提供された人が侮辱されたと感じたりやる気を失ってしまったりするからだ。インセンティヴという手段を使う気なら、十分に大きなインセンティヴを提供して、やれば報いられると相手に感じさせないといけ

    0
    2024年06月03日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    人が何で動くか(=インセンティブ)を理解できれば、狙った結果につなげられると実地実験を通して示している。根拠が薄いと感じる箇所もあるが、観点として面白かった。
    ただ、せっかくエッセイ的な砕けた文なのに直訳感があり、誤植もあったのが残念だった。

    勉強しない子やその親に、適切なインセンティブ(お金やモノ)を渡せば子の成績が上がる。いいインセンティブがあれば集まる寄付金の額も上がる。
    気持ちをお金で動かすことに不満の声が上がるだろうと想像できるが、お金を使えば学校中退も逮捕もされず過ごせる子が増え、寄付で助かる人も増えるということでもある。

    「慈善組織は販売ってことばが嫌いなんだ」とブライアン。

    0
    2024年04月02日
  • そのビジネス、経済学でスケールできます。

    Posted by ブクログ

    客観的な5つのチェックポイントを意識することがすぐにでもできるスケールするアイデアの考え方
    特に偽陽性や過大評価は直近の仕事でも役に立ちそう
    スケールさせるためには、積極的に代替案を作りできる限り早く「やめること」、信頼と協力の組織文化を作ること
    行動経済学のような分野ってマーケティング的な観点では面白いなって思った(この本を思い出した。)

    0
    2023年08月14日
  • その問題、経済学で解決できます。

    購入済み

    経済学というよりは文化人類学

    経済学というよりは文化人類学や社会学を思わせような内容の本。
    理論ではなく興味深い実例を多用して分かり易く解説している。
    ただし当たり前のことではあるが明確で理論的な結論は出ない。

    0
    2019年11月23日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    人の行動がインセンティブ設計でどのように変化するか多様な実地実験から解き明かす本。
    行動経済学や消費者心理については別の本を読んだほうが良い。
    だけど、社会科学実験の実施について、これだけ多様なバリエーションを、しかもわかりやすく説明してくれる本は他にあまり無いと思う。
    実験の背景には、高度な理論があるはずなのだけど、それはさておいても興味を引く実験結果が並んでいる。
    面白すぎて結果だけが先歩きさせないように統計学的と実験のリミテーションにも注意したいところ。

    0
    2019年08月07日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    行動経済学に基づくインセンティブについて書かれた本。実地の実験から得られた知見を豊富に盛り込んである。寄付の秘訣とか、学校を改革する話とか、面白いエピソードが満載。読み物としても面白いと思う。

    0
    2018年11月12日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    翻訳者の望月衛さんが訳した他の本が面白かったので、こちらも読んでみました。

    「経済学」というよりも、「何かわからないことがあったら、とにかく実験してみよう」というのが、この本の主旨だと思います。
    もちろん、実験したからといって、思い通りの結果が得られるわけではありませんが、実験をすることで、何が有効で、何が無効かは見えてくるわけで、見えてきた有効なものを、実際に展開していけばいい、ということが、繰り返し語られています。

    こういう感覚って、わかる人にはわかると思うのですが、わからない人にわかってもらうのは相当難しいような気がします。
    単純な話だと思うんですけどね。

    0
    2018年07月28日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    行動経済学という学問をご存じだろうか?

    これまでの「経済学」は定性的で曖昧なことが多かった。でも、最近は「統計学」も駆使して、定量的に経済を分析することが当たり前になってきた。

    そんな基礎を作ったのが2002年にノーベル経済学賞を受賞した、ダニエル・カーネマン。これまでに著書も何冊か読みましたが、小難しい。。。笑

    でも、この本は「ネットフリックス」など身近な事例から「行動経済学」を語っているので面白い。その中でも一番「なるほど!」と思ったのは、「子供の教育に対するインセンティブ」。

    「子供に勉強をさせるのに、インセンティブとしてお金を渡すのはダメ」と思われているけど、それはあくまでも感

    0
    2018年04月04日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    最近の経済学で大流行している比較対象実験(Randomized Control Trial)を用いた研究結果について詳細に記述している良書。

    以下に、興味深かった点を挙げておきます。
    ①子どもの成績を伸ばすためには?
    子どもの成績を改善しようと思うのであれば、ご褒美をあげることが何よりも大切である。ご褒美とは、何もお金だけで無い。トロフィーやチョコレートでも良い。努力に対して報酬を与えることで、子どもが勉強をするインセンティブを引き上げることができる。

    ②女性は男性よりも劣っているのか?
    日本においても、管理職に占める女性の割合は男性のそれよりも圧倒的に低い。これは、女性が生まれながらにし

    0
    2017年04月15日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    人がどのようにしてインセンティブにより動かされていくのか、どうすれば自分たちの思ったとおりに人々に動いてもらえるのか。様々な課題をランダム化比較試験で、実証しながら答えを出していく筆者達のアイデアや行動力に脱帽。
    これを読んだから、他人に対するインセンティブの与え方が劇的に向上するわけではないけれども、少なくとも子供には短期的なインセンティブの方が良いのである。更に面白いことにインセンティブが消失してからも良い行動が続く傾向があるというのも大変興味深い結果である。

    0
    2015年06月06日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    行動経済学者により、保育園から大企業まで様々な分野で行った実験踏まえて人間がどういうことにモチベーションを感じるか、経済学でどのように問題を解決できるかについて、豊富なネタと合わせて紹介されている。実ビジネスでも間違えなく使えるのだ!という主張はごもっともだが、残念ながら自分の仕事でどう活かせるかはすぐに良い考えが浮かばない…

    0
    2015年04月30日
  • その問題、経済学で解決できます。

    Posted by ブクログ

    教育、寄付、ビジネス、途上国支援など、人々を行動に駆り立てるインセンティブを数多くの実地実験によって解き明かします。分からないことは小さく試すがビジネスの鉄則、意外とえぐい方法が人を動かすことに思わず苦笑です。

    0
    2015年01月18日