土屋剛俊のレビュー一覧
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バークレイズの現役バンカーによる日本のソブリンリスクの概況の説明。日本経済はあまりに巨大であり、また現在対外債務がある訳ではなく、人口動態など先進国の将来を先取りしているフロントランナーで、過去の国家のデフォルト事例(流動性不足を契機にした韓国へのIMF介入が例示)はあまり使えないとしている。
デフォルト(支払いの遅延等狭義)およびデフォルトライクな状況(ハイパーインフレなどのネガティブインパクトなど広義)の定義。
現状の前例のない巨額の負債のファイナンス我そもそもできている理由:1400兆円の個人金融資産ではなく、企業貯蓄がこの20年の政府負債の増加分をファイナンスしており、デフレ環境が支え -
Posted by ブクログ
タイトルと表紙イラストがミスリードすぎた。
お金ができる前からのヒストリーとか語るんかと思ってたら、違った。
内容は、今まで勉強してたことの総復習みたいであんまり目新しいものはなかったけど、わかりやすく説明するのに参考になった。
日本の財務状況については新しく知ったこともあって勉強になった。
基本、金融資産のネガキャンぽく感じた笑
不動産も円もドルも為替も個別株も債券も何も推奨してない。
分散して長く持っておく。とは書いてあるけど。
でもやっぱり日本の陥落は、アメリカが絡んでるな、と考えさせられる。偶然的な不運もあるけど、生かさず殺さずされてるんかなと疑う。
お金ついてこれらを総じて -
Posted by ブクログ
感想
どの本も共通するのは証券会社の人の言う商品を買ってはいけないw
ちょっと考えれば分かる。彼らは手数料の高い商品を売りたい訳で本当に値上がりするなんて興味がまるでないから。
日本経済の章はかなり悲観的に描かれている。森永さん風に言うと財務省の回し者系?
あらすじ
・お金リテラシーを高めるための本
・お金は発行国の信用で成り立つ。発行紙幣をいつでも金と取り換えることができることを国が約束
・信用のおける国は戦争の強さ、次に経済の強さ
・お金を借りるのは、破産する人のリスクまで負っているため、不利
・競馬競輪宝くじはマイナスサムゲーム
・FX投機
・日本国通貨は危ない。GDPに対する国 -
Posted by ブクログ
資金調達をしたいSPAC(特別目的会社)が発行体として発行し、その譲り受けた資産の将来キャッシュフローを裏付けとするABS(資産担保証券)としての社債もある。特定社債と呼ばれる。
ex)投資法人債、住宅金融支援機構など
サムライ債(海外に本社所在地がある企業が、日本の法律に基づいて円建てで発行する社債)
劣後債は自己資本比率を高くするために発行するもの。
満期までの期間が5年を切るとは、発行残高は減らないものの自己資本に組み入れられる比率が1年で20%ずつ減るため、自己資本比率が下がり始める
転換社債は普通社債を発行できない発行体が発行する場合が多くなっている。
イールドカーブ(利回り -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本国危機、とか財政破綻、とかギリシャとかイタリアの
二の舞だとか叫ぶ発狂寸前の論説とは一線を画し、
市場を知っている人による冷静な日本のソブリンリスク研究。
新興国のキャッチアップ、人口動態の成熟化に先進国のなかで一番早く衝突したのが日本。
高齢化対応内需振興、社会保障再設計、一定程度の増税が対応策
10年たっても一社も倒産しないaaを三段階に分けても意味なし
Rarocを用いて投資成績評価
倒産確率や回収率や確率のボラを計算するのは不可能だから、信用リスク関連でレラティブバリューは無意味
資金需要不足がコクサイ低金利の大きな要因。これかデフレ脱却時、銀行の国債大量売却がありうる。
先進国