土屋剛俊のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
中学生くらいの子でも読みやすい文体で解説している。
装丁のデザインで著者は外国人かと思ったが、日本人だった。
そのため不自然な文体でないばかりか、硬い文章、専門用語をほとんど使わず、身近なものに置き換えて子どもでも理解できるように説明している。
例…国債の説明で
娘が月給の中から父・家(国)に少し生活費(税金)を渡しています。
しかし父(国)は働いておらず収入がありません。「娘からもらった生活費(税金)だけでは足りない」とさらに娘から借金(国債)します。そして美味しいものを食べたり海外旅行したりします。
…というように噛み砕いた説明になっている。 -
Posted by ブクログ
儲かる方法を知る本ではなく、お金の正体、資本主義とは何か、マネーリテラシーといったお金にまつわる前提を分かりやすく書いてくれている本。
ひとことでいうとお金とは信用という概念でしかない。その概念を維持するには国の経済力、財政状況といった裏付けが必要である。
この本を通して、これまであった歴史的金融危機のメカニズムを知ることができた。
また、金融と切っても切れないユダヤ人との関係的歴史も知れた。昔ユダヤ人はイエスを殺したとして迫害を受け土地の所有を認められておらず、金貸しや貿易業に勤しむしかなかった。それに加え、キリスト教は利子をつけて金を貸すことを禁じておりライバルがいなかったこともあり -
Posted by ブクログ
外資系証券会社のアナリストによる国家のデフォルトについての本。極めて学術的かつ論理的に国家のデフォルトについて説明している。私には完全に理解できなかったが、結論は明確で、説得力があった。政治家をはじめ、幅広く人々が理解すべき内容だと思う。
「ハイパーインフレの例:1 1919~25年の間に、オーストリア、ハンガリー、ポーランド、ロシア、ドイツで、物価上昇率それぞれ、4000倍、2万3000倍、250万倍、400万倍、100万倍に達した。 2 1946年に日本は1079%の物価上昇を記録した。 3 1989年のアルゼンチンで年率500%、1980年~90年にかけて、ブラジルで断続