矢部良明のレビュー一覧

  • 古田織部の正体

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    へうげもの、の古田織部について、実在した織部の姿、武士としての側面ではなく、茶人としての姿を描き出そうとするもの。なかなかいいです。

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    2021年10月05日
  • 古田織部の正体

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    古田織部の茶の湯の流儀に技術的なところも含めて、詳細に触れている。
    時代の流行りも触れているので、大きな流れのようなものも把握できる。(唐物から和物の陶器へ)
    華やかである意味は破壊的に斬新さがある桃山文化を具現化しているのか。
    古田織部は最後に自刃することになるが、そのあたりは本著のスコープではない。あくまでも茶の湯のKnowledgeが中心なので、それはそれで統一感があっていい。
    利休からの流れで、何を守って、何を変えたのか、を押さえておきたい。

    以下引用~
    ・山上宗二は室町時代の唐物絶対主義の茶の湯の信奉者であり、利休は室町時代の美学に従って茶の湯界に創作の新天地を開拓した人であり、織

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    2025年02月08日
  • 茶人・小堀遠州の正体 寛永文化の立役者

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    小堀遠州の事跡を、さまざまな記録を辿りながら丁寧に紹介している。千利休以降の茶の湯がどうなっていたのかあまり知らなかったが、これを読んでいろいろ知ることができた。細かい点前の話もあるが、茶道を習ってからもう一度読んでみたい。

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    2022年11月07日
  • 古田織部の正体

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    利休の始めたことをさらに推し進めた古田織部の茶の湯における創意工夫のさまを、茶会の記録を詳細に拾って唐物偏重から今焼(慶長年間に勃興してきた美濃焼・唐津焼・伊賀焼など)への転換と各々の茶道具ごとの活用の有り様を通じて解説していく。 古田織部が天下一の宗匠とされるのはそれ以上にうまい人々が亡くなったからだと酷評する細川三斎はさすがだなと思った。 (元の角川叢書からは第五章が省かれているという)

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    2019年01月04日