あらすじ
天下統一を成し遂げた豊臣秀吉は、茶の湯にいかなる夢を託したのか――。「侘び、寂び」を重んじる千利休の理念を超え、「面白く、楽しい」茶を掲げた秀吉は、弟の秀長や古田織部をはじめ、多くの追随者を生んでいった。同時代の日記・書状など、多様な史料を踏まえつつ、その歩みを多角的に検証。大胆で華やかな茶の湯を政治と娯楽の舞台とし、稀代のエンターテイナーが革新者として茶道の主役へと躍り出る姿を生き生きと描き出す。
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Posted by ブクログ
茶人としての豊臣秀吉を様々な資料と視点から考察している一冊。
本能寺の変により織田信長がこの世を去り豊臣秀吉の世が到来したことは、ただの政変ではなく茶の湯を含む文化への影響も大きかったようです。
公家社会に茶の湯文化をねじ込む秀吉の思惑とは、四民平等の茶を超俗の価値社会の中枢へ投げ込む事だったのでしょうか。
茶器の嗜好は秀吉と利休とで異なりますが、秀吉は政治に利用できる茶の湯文化を個性的に彩りつつ伝統も重んじていたようです。
伝統的な茶の湯も確立し、エンターテイナーとして華やかさへの冒険も辞さない姿勢は素敵です。
様々なメディアで取り上げられる秀吉ですが、別の視点から見る彼にも面白みがありました。