吉田伸夫のレビュー一覧
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すべてを理解するのは私の脳では不可能だが、わからないなりに世の中の新たな視点を手に入れることができた貴重な経験だった。
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自分が高校で習ってきたことと物理学全体(これが全体像とは思わないが)との関係がわかり賦活できるようになる良書。高校の物理学教師はこういった視点も生徒に教えてほしい。Posted by ブクログ
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ほぼ数式なしで物理の魅力を伝えてくれる良書。
高校のときはひとつひとつの式の導出でつまづいてしまって、この辺りから物理が苦手になってしまったが大きな歴史の流れを見ると「そうだったのか!」と今更分かって感動。
毎年ノーベル物理学賞を楽しみにしている人たちの気持ちが初めて分かった気がする。Posted by ブクログ -
とても難しい長所だった
やはり自分には量子論とかがすぐには理解できない
実際に感じるものと違う世界が実際はある
量子論が今現在の最先端の物理学
時間は無数に存在している
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ニュートン力学、特殊相対性理論、一般相対性理論、量子論の関係と、時空の意味。
素粒子から成る原子、分子、ビッグバンから成る宇宙の物理。
そして地球上で我々人類が見知っていた物質、更には生命の成り立ち。
最後に脳の反応から時間は我々が感じているものであったとは。
知らなかった事を総括的に説明して頂き、...続きを読むPosted by ブクログ -
数式も使われているが、なぜそう考えるのかが文章できちんと記述されている。その意味では、中級者の副読本としても優れている。
宇宙論界隈の歴史と現状も赤裸々に書かれており、吉田さんの本は毎度、ハズレがない。そして、構成が独創的なことに舌を巻く。Posted by ブクログ -
これまで、分かったつもりであった点が、この本でより深く理解できた。
例えば、時間軸を含む4次元世界では、時間も空間の如く広がりを持つと言う点は見聞きしてはいた。しかし、本書の「物体は時間方向に伸びた存在」という指摘や、ミンコフスキー幾何学の説明等々で、「時空」のイメージの解像度が増した。
(光速度不...続きを読むPosted by ブクログ -
ニュートン力学では時間も空間も研究対象ではなく(と言い切ると語弊があるか)、天与の目盛りとして背景にある。
ローレンツ対称性がマクスウェル方程式に見出されて相対論から時空の相対性が確立されると、時間も空間も観測系の運動状態に応じて相対的なものとなり、本書のテーマで言えば時間など物理的には存在しないこ...続きを読むPosted by ブクログ -
物理学的には時間の流れは存在しない。
前著の「宇宙に終わりはあるのか」がとても面白かったので読んでみたが、こちらも刺激的で好奇心をくすぐる一冊でした。
第Ⅰ部の相対論、ウラシマ効果などはある程度理解できたが、第Ⅱ部初めの「時間はなぜ向きを持つのか」については難しかった。秩序あるビッグバンとエントロピ...続きを読むPosted by ブクログ -
時間とはなにか?を論じるためには宇宙の始まりについて考えなくてはいけないの、わくわくしません?
時間がないないと普段言っているけど結局なんなんだろう、と思って手にしたこの本。高校物理と医学を少しかじったくらいで、なんとかついて……いけ……はないですが振り落とされはせず、楽しく読めました。
わからな...続きを読むPosted by ブクログ -
哲学的な時間論を交えず、諸科学を横断して「時間とはなにか?」の問いかけに答えを求めていく。後半、ヒューム的な「現在」に近づきつつ「ヒュームとはやや異なる現在」が解説されているあたりはおもしろい。
「時間」という主観的な存在を「科学」というなによりも客観性が求められる分野で語ることの楽しさあふれる一...続きを読むPosted by ブクログ -
我々が時間が流れるように感じるのは「錯覚」.時間は空間同様に複数あるし,空間と不可分.どこかで聞いたような話であるが,より明確に説明されている.Posted by ブクログ
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やや高度な思考をいとわなければ、宇宙の始まりから終わりまで統一的な見方が得られる。天文学的スケールという言葉すら、陳腐に思えてしまうほど、大きな数を想定することを恐れなければ、物理学はこの宇宙ですら最初と最後まで推定してしまう。いかに人間中心の尺度が陳腐か。ワクワクを打ち消す科学の威力を思い知った。Posted by ブクログ
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宇宙の始まりから終焉予想までを非常に分かりやすく説明した本。インフレーションの前の状態といのうが今まで良くわからなかったが、はじめてスッキリと分かった。以前、NHKスペシャルで宇宙の始まりのようなことをやっていたが、やはりブルーバックスの方が断然分かりやすい。場のエネルギーのちょっとした偏りから宇宙...続きを読むPosted by ブクログ
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相対性理論と量子力学と核融合が束になってかかって来るので、理解は出来ていないと思う。
でも読んで楽しかったです。Posted by ブクログ -
素粒子がなぜ突如として変化するのか、なぜ素粒子の交換が力を生むのかという点を、場の概念を用いることで理解しようという主張。素粒子はビリヤード球のような粒子ではなく、場の波動が量子論的な効果で粒子のように振る舞っているものである、ということを、固定バネと連結バネの例えを用いて説明してくれています。目か...続きを読むPosted by ブクログ
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悠久の宇宙の流れを感じさせる良書。現在分かっていること、分かってないことを明確にして、どの仮説を前提として話を進めているか分かりやすい。難しいことは読み飛ばしても雰囲気でなんとなく分かる。高校卒業程度の物理学が分かってるなら読み飛ばさずに理解できるだろう。X粒子のくだりは再読を要したが、おそらく冗長...続きを読むPosted by ブクログ
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相対論、量子論の知識が前提。
学部上級生か院生向け。
概論といってもがっちり数式。
ただ議論は分かりやすい。
この分野がまだまだ未発達なのが、よく分かった。Posted by ブクログ