大山典宏のレビュー一覧

  • 生活保護vs子どもの貧困

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     生活保護制度を人権モデル(日弁連)と適正化モデル(財務省)の双方の視点から捉え、時代の中でどのように制度が揺れ動いてきたのか? またその争点等、理解が深まる一冊。
     子供の貧困対策法や自立支援法など最新の状況も丁寧に解説。
     良書だと思う。

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    2014年06月22日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    某ブログで紹介されていたので購入。タイトルにはワーキングプアとありますが、生活保護の周辺の話題が中心だと思います。それまではあまり生活保護について知らなかったのですが、その制度と日本の貧困の実態を知ることができた貴重な読書体験でした。
    この本の中で一番心に痛かったのは第5章です。私は鈍いほうなのですが、感受性の高い人がこの章を元気の無いときに読むとかなり鬱な気分になると思います。読むタイミングを考えたほうがいいでしょう。

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    2011年05月02日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    とても構成が上手な本。4人家族で生活保護受けたほうが年収400万で得になるケースありから始まり、○北九州方式のような受給申請切捨て、○結果、若年層が生活保護を受けられず高齢層に偏り近未来に破綻、○破綻時のデータ類、○再起機会を与える「さいたま方式」など改善例を紹介、などなど。30歳前後が年収300万以下のまま団塊世代を支える数年後に予想される深刻な社会を問題提起。これは話題を呼ぶ本だろう。新書には珍しく著者持込企画。

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    2009年10月04日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    おわりに、に書かれていたことが心に響いた。
    困っている人に、ただ自立を促すだけではなく、生活保護という制度を紹介する、まずは気持ちの面で安心、安定してもらう。そこからのスタートだと思う。

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    2021年12月31日
  • 生活保護vs子どもの貧困

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    商店街に居場所をつくる
    風のすみか農場
    地域就労創出モデル
    山梨 タダゼミ
    子どもの貧困問題について調べていくと、勉強を教えるという支援方法が貧困の予防に効果が高い

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    2020年09月13日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    低所得の人々の想像以上に凄惨な生活の様子が伺える。普段の何気ない生活も親に感謝しなければならないと思った一冊。

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    2018年07月21日
  • 生活保護vs子どもの貧困

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    行政の現場で生活保護に携わる傍らで、ボランティアで「生活保護110番」を運営した著者による読み応えのある内容だった。 生活保護をめぐる「適正化モデル」と「人権モデル」のそれぞれの主張、世論の流れを当時のニュースを交えながら、記されている。双方の主張は、どちらも理も非もあるものではあり、著者は、双方を組み合わせて「統合モデル」を主張している。今後の生活保護の運用にあたっては、必要な人にとって、生活保護を受けやすくするとともに、生活保護から脱しやすくするという理念をしっかりと追求してほしいと思った。また、日本でのこどもの貧困が叫ばれて久しいが、貧困の連鎖が生み出されている状況をいかに解決するか、多

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    2018年01月18日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    生活保護を受けたいと思わないし、ワーキングプアになりたいとも思わない。
    しかし、現実には、ちょっとしたきっかけでそうしたものになりうる。
    今の職場では、努力したもののみが生き残り、その他は消えていくというような厳しさがあると思う。そういうのを見ていると、職業訓練のようなもので社会復帰するのは、なかなか難しいと思う。ひたすら努力し続けるしかないのかなと思うけど、体壊すほど働いてもいけないとも思う。

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    2016年08月07日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    若者の貧困が広がってきているが、自己責任という形で問題は矮小化されてしまっている。 水際作戦&受給者バッシング報道で、利用しにくい。 二重基準。 ケースワーカーのやりがいのなさからの人手不足。 自立支援という使命。
    この本を読んで生活保護よりもベーシックインカムの方がいいのではという思いがますます強くなりました。

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    2015年12月20日
  • 生活保護vs子どもの貧困

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    生活保護情勢に一石を投じる意見書。
    人権モデルと適正化モデルのどちらの意見もよくわかるけど、それをさらに一歩進めていかないと、せめぎあっているうちにどんどん貧困がせめてくるというのが分かり、怖くなる。
    生活保護費の増大に歯止めをかけていくことが、なぜ必要なのか、考えさせられる。結局は社会的な損失なんだろうけど、打ち切ったら余計ひどいことになるんですね。

    筆者も語っている通り、頑張っても無駄なら頑張らないとは、生活保護受給者だけでなく、その家庭の子どもにも波及していきそうで、その連鎖をいかに絶ちきるのか。そうするために自分になにができるか。よーく考えてみたい。

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    2015年05月06日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    文字通り、生活保護とワーキングプアーの実態について綴った一冊。

    生活保護というのは中々もらえないというけれど、著者は状況によってはもらった方が良いと言う。
    そして、現行のように1度支援を受けたら永続的にもらい続けるものではなく、あくまで就業支援の一環と位置づける。

    内容に頷ける箇所は多いものの、実際にこれを実行するのは至難の業だと感じた。

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    2014年07月14日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    タイトルに違和感を感じるものの内容はとてもいい 構造の問題や若者への視点、長期的な利益に言及してるあたりが特に。一年次の基礎ゼミで読むところがあるらしいけど三年次で読んでも学びがあるし内容に対する理解と納得のレベルは格段にあがると思った

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    2012年11月15日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    終盤に提案された、生活保護の評価指標が興味深かった。
    飯島裕子『若者ホームレス』を読み終えて、そのまま手に取ったので少々ながら気分が重い。

    これも社会保障論の課題なので、これからレポートにまとめる。

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    2012年10月17日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    ネタバレ

    某芸人家族の不正受給から始まった、というよりは再燃した生活保護バッシング。しかし、その実態をどの程度の人が把握しているのか、かなり疑問があります。本作には基本的なデータから近い将来の予測まで書かれており、生活保護問題の入り口としてみても優秀だと感じました。
    紋切り型の避難罵倒から外国人受給問題まで、それらが一過性の「お祭り」で終わらない為に何が必要か、現場上がりだからこその視点と実感にそった提案が書かれており、安易なバッシングの害を再確認させてくれます。

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    2012年06月19日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    貧困と生活保護の問題を解決する、おそらく唯一の希望の光を提示している本。いろいろ貧困の本を読みましたが、これほど説得力のあるものは初めて。著者が、生活保護の相談員や児童相談所員などの現場体験を豊富に持っているからなのでしょう。
    生活保護からの脱出を強力にサポートすることが何より大切。問題は「どうやって」ということですが、方向性は正しく示されていると思います。
    そして著者の言うように、子供たちが貧困から自立へと脱出できることを、心から願います。

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    2012年06月03日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    生活保護を入り易く出易いシステムにする事が重要だという著者の主張はかなり納得できます。いかに自立支援をして出易いシステムにするかというのが相当難しそうではあるんですが。悪い記事ばかりで悪い印象を持っていた生活保護についても少しは見方が変わったかな。

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    2012年05月14日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    私は生活保護の現状をほとんど理解出来ていなかったことがわかりました。
    自治体財政への負担、不正受給、働く意志なくもらうだけ、役所の対応の悪さ、門前払い などのように、報道されるようなことしか知りませんでした。
    この本の著者は元社会福祉事務所のケースワーカー。
    その立場からの話を聞くと、いろんな面がわかってきました。
    生活保護法と実際との差、理念と現実との差。
    こうすればいい っていうほど簡単ではないですが、著者の訴えるように、いい方向により利用され、自立を促すことができる生活保護になればと思います。

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    2012年04月21日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    最後の段に作者の意見、未来への希望が示されていた。
    しかし、内容は本人が経験してきたことの紹介になっていて、決して題名そのものではなかったように思う。

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    2012年01月01日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    生活保護が老齢世代の社会保障と化している現実はもはやどうしようもないんじゃないかと絶望的になる。
    労働規制と生活保護のバランスについては世銀の調査とか見ながら、果たしてどういう道を採るべきかホント悩むわ。

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    2011年08月30日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    表題は「生活保護VSワーキングプア」となっていますが、主に生活保護について書かれています。

    ケースワーカー(福祉事務所で生活保護を担当する)の経験がある著者が生活保護制度の実態には、愕然とする内容を含みます。

    一度社会から転落してしまうと、元にはなかなか戻れなくなる現実。
    若者が特に影響を受けている現実。

    生活保護行政の実態をわかりやすく書いてある一冊です。

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    2011年07月31日