大山典宏のレビュー一覧

  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「おにぎり食べたい」―日記にそう書き残して孤独死した男性は、数カ月前まで「生活保護」の対象者だった。
    北九州市で続発する餓死事件。
    役所が繰り広げる水際作戦。
    一方で、「怠け者が生活保護を食い物にしている」という報道も後を絶たない。
    明らかにされるワーキングプアとの根深い関係―。
    「生活保護年収四〇〇万円相当(四人世帯)>ワーキングプア」という衝撃の事実からあぶり出される真実とは?
    三五〇〇件以上の相談に応じてきた専門家が、生活保護の現場から格差是正の処方箋を示す。

    [ 目次 ]
    第1章 若者に広がる貧困
    第2章 「生活保護=悪」のイメージ
    第3章 元ケースワーカーが語る生活保

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    2011年04月20日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    子どもを守り有為な大人に育てることが、あるいは社会を脅かさない大人に育てることが、どんなに社会に寄与することかを思いつつ、ケースワーカーに仕事をして欲しい。
    わが市がよいケースワーカーに賃金を払うためなら、頑張って納税しようと思う、読後の一刻です。

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    2010年03月12日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    最低賃金で暮らすより豊かな生活が送れる。働かず、家でゴロゴロしているだけで生活費がもらえる。

    最近の不況により、拡大したワーキングプアはそうやって生活保護受給者を批判する。自己責任の世の中、生活保護なんかは「甘え」だ、と。

    とはいえ、働きたくても働けない人々がいるのは事実であり、弱者を切り捨てる社会は健全なわけがない。弱者に活力と安心感を与え、納税者として復活してもらうことは社会にとっても有意義なことだ。

    それが生活保護の役割であり、恥ずかしがらずにちょっとだけ生活保護に頼ってほしいと、著者は呼びかける。

    つまり、「プチ生活保護」のススメ本。

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    2009年12月10日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    4
    第五章 「若者が生活保護を受ける」 この章に紹介されている若者が生活保護を受けるまでにいたった経緯がかなりおもしろい。それだけで一つの小説のような臨場感とリアルさと伴っていた。

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    2025年09月26日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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     貧困に関する支援は生活保障と自立支援。「希望のさいたま方式」..いい響き。ほっとポットの支援活動には拍手です。

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    2009年10月04日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    メディアで紹介される「生活保護の実態」「水際作戦」の像に疑問を呈し、その真の姿を描き出す。水際作戦の真の犠牲者が子どもたちであることには驚かされた。生保と児童の両方を経験し、両者をつなげて考えた著者ならではの分析。第5章のインタビューもよく引き出せている。最後に「プチ生活保護」の提案も。

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    2009年10月04日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    生保の受給はS60から減り始めたのが景気の悪化に伴いH7からまた増え始め、H15には134万人、94万世帯に達するという。よく耳にするのは収入がありながら生保を受けて高級車を乗り回すような不良受給者の話題と、これとは正反対の、必要な人の申請を断って餓死者が出るような両極端な事例ばかりだが、現場は苦労が多いのがひしひしと伝わってくる。北九州市の事件で有名になった「水際作戦」も同地で不正受給が横行していたという歴史を知ると、ある程度は共感してしまう(なんといっても原資は税金なのだし)。住宅ローンのある物件の保有を認めてしまうと、個人の資産形成の助けをする形になってしまうため、受給できない、などの一

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    2011年08月07日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    2008/1
    言葉だけは知られているが実態はなかなか知られていない生活保護。この制度についての説明と、ワーキングプアと称される若年層の低所得者にとっての自立への方法などが語られている。

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    2009年10月04日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    内容は、生活保護のケースワーカーの経験があり、現在児童相談所に勤務しながら、「生活保護110番」というボランティアウェブサイトを運営する著者による、生活保護の現場における実態や課題を描いたもの。

    マスコミにありがちな一面的な糾弾ではなく、行政職員による自己弁護でもなく、中立公平な視点で現場の状況を説明している。

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    2018年09月23日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    生活保護。
    その目的は「生活保障」ではなく、「自立支援」ではなければならない。現行では、あげたらあげっ放しで、死ぬまで放し。
    ただ、線引が難しいのが、「自己責任」と断じられてしまう場合と「自助努力の認定範囲」。
    例えばギャンブル依存症を病気と捉え、その自立支援に税金である生活保護を当て、自立支援をさせるのか。いや、ギャンブル依存症なんてのは個人の嗜好の怠慢で、生活保護なんてまかりならん、となるのか。
    極例でもなく、グレーラインが実に複雑だ。
    本書後半では、その解決案が提示される。
    問題提起として、これらの問題にはやはり先入観がつきまとい、報道のあり方も問われる。
    そして、貧困ビジネスの温床

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    2018年06月23日
  • 生活保護vs子どもの貧困

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    期待した内容とは異なっていたが、生活保護の現状に関する多くの情報を知ることができた。欲を言えばもう少し子供の貧困にフォーカスを当てて欲しかった。
    キッズドアのタダゼミなどの活動に従事されている方には本当に頭が下がる思いだ。何か力になれることがないか探してみようと思った。

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    2015年08月14日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    ○社会福祉士で、埼玉県内のケースワーカーや児童相談所勤務等を行う大山氏の著作。
    ○生活保護制度の理想と現実、制度と運用の差について、実務者としての立場から解説したもの。
    ○正直なところ、私も「生活保護=悪」という印象を持っていた(持っている)のだが、本書を読むと、受給者の大多数は、本当に支援を必要としている人たちばかりということを知ることができた。
    ○当然、不正受給者が存在することもやむを得ないが、それでも、生活保護の制度が必要であり、安易に批判するのは望ましくないと言うことも感じた。
    ○特に、子どもへの支援の重要性は、社会全体で支えるという視点から、もう少し周知されて欲しい。

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    2014年08月13日
  • 生活保護vs子どもの貧困

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    自己責任的適正化モデルと生きる権利を主眼に置く人権モデルという両論併記での分析を通し、それらの統合モデルを提示して、解決の具体策も論じている。
    そして、子供の貧困という視点で制度を読み解き、社会保障は「コスト」でなく、「投資」であるという視点も参考になる。

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    2013年12月30日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    ネタバレ

    ただ単に生活保護の不正受給の現状を伝えるのでなく、生活保護がプラスに働いた事例なども載せられているので偏りのない内容だと思います。いわゆるワーキングプアと呼ばれる人たちが、精神的に参ってしまう前に国からの支援などによって収入を増やす努力をすること。そして納税者として自立してもらえるほうが国にとってもプラスだろうという筆者の考えが伝わりました。ただ、本の構成で似たような記述が何度も出てきたり、最後になって論理の展開が急な感じがしました。もっと後半の内容を膨らませてほしかった感じです。もうちょっと練られた本になっていれば☆が増えたのに・・・という感じです。

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    2012年07月02日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    福祉の最前線にいる人が どうして 生活保護の申請を却下するのか と言うことについて たくさん書いてある本。

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    2011年09月20日
  • 生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困

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    現場の方が書かれているのですが、とても読みやすい本です。
    ゼミの本の中でもサクサク読める本でした。

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    2009年10月04日