羽生善治のレビュー一覧
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茂木さんの「君はこうだから、つまり脳科学的にはこうだよね」という、一度体内で咀嚼してから再び吐き出すという話し方が、昔からあまり好きではありません。
反論したくても、脳科学的にそうであるなら、納得せざるを得なくなっちゃうから。
けど本著で、天才羽生善治が対等に言い合っているのが面白かった。
「いいぞ善治、もっとやれ!」な。
面白かったのは、人間の本質が「逸脱」であるということ。
コンピュータは全検索により、最も良い手法を常に見つけ出す。
だから近い将来将棋のプロが勝てなくなった時、果たして彼らに価値はなくなるのかというと、羽生さん曰く否。
人間には「何かを見つけたい」という気持ち(神経経済学 -
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将棋の有名な棋士の羽生さんが書かれた本です。
前人未到の7冠独占をやった人ですね。
若い頃からずば抜けて強かったらしく、
長いこと話題にもなって、もっともよく知られる棋士の方ですよね。
そんな羽生さんはどのような考え方、価値観を持った人なのか。
やはり天才なのか。天才の思考とはどういうものなのか。
そういった興味を持って読んでみましたが、
まったくもって突飛な考えを持った人ではなかったです。
論理的思考と勘というもののどちらも大事にしているようです。
僕が見た感じだと、その彼の「勘」という部分がブラックボックスといいますか、
そこが一般人との差を生んでいる部分だと思いました。
勘がはじきだす -
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コンピューターにはかなわない様な気がしていますが、やはり、人間の脳には無限の力があるようです。
そして、究極にその力を発揮した時、トップギアで考えている時、時間の観念がなくその時間がどのくらい続いているのかわからないという羽生さんの言葉にジーンときました。
棋士、という仕事は間違いなく贅沢品でしょう。
社会にとっての贅沢品。
衣食住に貢献しない仕事という意味でですが、棋士が食っていける社会ってすばらしいなと思います。
たぶん、谷川さんだって山崎さんだって・・・・ひふみんは将棋やっていた方がいいかもしれませんが・・・何の仕事についても最高の仕事をなさるでしょう。
でも、将棋をしていてくれて良か -
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七冠独占など、次々と偉業を成し遂げる名棋士、羽生善治氏と、単独世界一周ヨットレース「5 OCEANS」クラスⅠに日本人初出場ながら2位という快挙を成し遂げた海洋冒険家、白石康次郎氏による人生の切り開き方について語った対談集。
家族、夢、現代社会や勝負哲学など、様々に話は展開され、全く異なる世界でトップに君臨する2人の生き方に触れることができる。
タイトルに「常識にとらわれない問題解決のヒント」とあるので、ビジネス書的な位置づけになる書籍だと思われるので、その趣旨とはかけ離れたことではあるが、白石氏の資金調達の苦労話が大変興味深いもので、白石氏のヨットにかける熱意を感じることができた。 -
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メモ
得意なところを伸ばせ
夢にランクはつけるな
連敗中の相手ほど侮るべからず。
真剣勝負は見切りの感覚が大切
たくさん球種を持つタイプ
いま持っている力は温存せずに早く使う
純粋に一生懸命夢を語る
主導権を握るには序盤から積極的に行く。
定石は崩ない
運を引き寄せる準備をする。
相手に手を渡す。
相手の出方を見る。
「後の先」
時間の制約の中に自分を追い込む
3手先まで考える
リスクマネージメント
石橋は叩いていたら流れをつかめない
リスクはわかって分散させる
豪速球の谷川
変化球の羽生
165P
長い目で見たとき遅くても一般道でいった方が順調に行け -
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羽生さんの本を読みました。
昨日羽生さんを強く勧めてくれた先輩と話していて
気がつかされたのですが、羽生さんって執筆の方ではないので
本人が書いた本っていうのはあまりないんですよね。
なので、今回の本も、対談形式になっています。
元ラグビー日本代表監督、ジャーナリスト
ロボット工学の権威の方との対談と
かなりバリエーションに富んだ結果になっていると思います。
レビューをちらほら見たところ
金出氏との対談だけで良いとかっていうのが
見られましたが、私の意見としては
三人いて良かったなと思います。
羽生さんは言葉に出すことに関してプロじゃないからこそ
色々な方との対談の言葉の端々に見えてくる -
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パソコンで棋譜の検索をしていると、どうしてもこの先を早く見たいと思ってしまって自分で考えることをしなくなるような気がする。データや情報には危険な部分がある。データを見ただけで分かったようなつもりになってしまう。データを見るだけで強くなれるならこんなに楽なことはない。要は、データや情報と適切な距離感を持てるかどうか。情報は多ければ多いほどいいというものではなくて必要な情報を欲しいときに取り出せるのが大事。山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには「選ぶ」より「いかに捨てるか」。
いい仕事ができるか、できないかの分かれ道は、捨てて変える決断力、勇気があるかどうか。
閃きを得るには、基本的な勉強は