羽生善治のレビュー一覧

  • 自分の頭で考えるということ

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    おそらく、「将棋」とは世界一完成度の高いボードゲームであろう。

    長い月日と血を吐くような先人たちの努力によって、様々な戦略や攻略が生み出されているが、その頂上はいまだに見えず。
    その複雑さは、現代技術の粋を集めたコンピューターでも底が知れない。

    現代棋士の代表格である羽生善治氏の思考法を、稀代の脳科学者茂木氏が語り合いながら紐解いていく対談集。

    「自分の頭で考える」ということを放棄しがちな現代人には目から鱗の一冊です。

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    2011年12月01日
  • 自分の頭で考えるということ

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    茂木さんの「君はこうだから、つまり脳科学的にはこうだよね」という、一度体内で咀嚼してから再び吐き出すという話し方が、昔からあまり好きではありません。
    反論したくても、脳科学的にそうであるなら、納得せざるを得なくなっちゃうから。
    けど本著で、天才羽生善治が対等に言い合っているのが面白かった。
    「いいぞ善治、もっとやれ!」な。

    面白かったのは、人間の本質が「逸脱」であるということ。
    コンピュータは全検索により、最も良い手法を常に見つけ出す。
    だから近い将来将棋のプロが勝てなくなった時、果たして彼らに価値はなくなるのかというと、羽生さん曰く否。
    人間には「何かを見つけたい」という気持ち(神経経済学

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    2011年11月04日
  • 決断力

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    将棋の有名な棋士の羽生さんが書かれた本です。
    前人未到の7冠独占をやった人ですね。
    若い頃からずば抜けて強かったらしく、
    長いこと話題にもなって、もっともよく知られる棋士の方ですよね。

    そんな羽生さんはどのような考え方、価値観を持った人なのか。
    やはり天才なのか。天才の思考とはどういうものなのか。
    そういった興味を持って読んでみましたが、
    まったくもって突飛な考えを持った人ではなかったです。
    論理的思考と勘というもののどちらも大事にしているようです。
    僕が見た感じだと、その彼の「勘」という部分がブラックボックスといいますか、
    そこが一般人との差を生んでいる部分だと思いました。
    勘がはじきだす

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    2025年06月17日
  • 勉強について、私たちの考え方と方法

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    羽生さんと小山さんの対談本。
    それぞれ個人の話は面白いが、対談自体は話が噛み合っていない印象。

    羽生さんは相変わらず物事に対する視点に煌きがある。
    話を読んでいて面白い。
    小山さんの話も個人レベルでは面白いのだが(学生時代にどれだけ勉強したとか、一つのことを極めることの熱など)、対談になると互いの次元が違うことがはっきりする。特にタイトルである勉強について、はほとんど議論されていない。

    対談にした意味があまりなく、井戸端会議を聞き耳したような感覚。

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    2011年05月21日
  • 自分の頭で考えるということ

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    茂木さんと羽生さんの対談集。脳の素晴らしさ、将棋の奥深さ、コンピュータソフトのありかた等が良く分かりました。

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    2011年03月07日
  • 自分の頭で考えるということ

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    コンピューターにはかなわない様な気がしていますが、やはり、人間の脳には無限の力があるようです。
    そして、究極にその力を発揮した時、トップギアで考えている時、時間の観念がなくその時間がどのくらい続いているのかわからないという羽生さんの言葉にジーンときました。

    棋士、という仕事は間違いなく贅沢品でしょう。
    社会にとっての贅沢品。
    衣食住に貢献しない仕事という意味でですが、棋士が食っていける社会ってすばらしいなと思います。
    たぶん、谷川さんだって山崎さんだって・・・・ひふみんは将棋やっていた方がいいかもしれませんが・・・何の仕事についても最高の仕事をなさるでしょう。
    でも、将棋をしていてくれて良か

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    2011年02月02日
  • 自分の頭で考えるということ

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    対談形式で本書は綴られている。将棋から見えてくる未知の思考領域を科学的に解説。考える大切さが書かれた本!将棋好きの人なら読む価値あり。

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    2011年01月15日
  • 勝負師と冒険家―常識にとらわれない「問題解決」のヒント

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    七冠独占など、次々と偉業を成し遂げる名棋士、羽生善治氏と、単独世界一周ヨットレース「5 OCEANS」クラスⅠに日本人初出場ながら2位という快挙を成し遂げた海洋冒険家、白石康次郎氏による人生の切り開き方について語った対談集。
    家族、夢、現代社会や勝負哲学など、様々に話は展開され、全く異なる世界でトップに君臨する2人の生き方に触れることができる。
    タイトルに「常識にとらわれない問題解決のヒント」とあるので、ビジネス書的な位置づけになる書籍だと思われるので、その趣旨とはかけ離れたことではあるが、白石氏の資金調達の苦労話が大変興味深いもので、白石氏のヨットにかける熱意を感じることができた。

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    2010年05月05日
  • 勝負師と冒険家―常識にとらわれない「問題解決」のヒント

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    メモ

    得意なところを伸ばせ

    夢にランクはつけるな

    連敗中の相手ほど侮るべからず。

    真剣勝負は見切りの感覚が大切

    たくさん球種を持つタイプ

    いま持っている力は温存せずに早く使う

    純粋に一生懸命夢を語る

    主導権を握るには序盤から積極的に行く。

    定石は崩ない

    運を引き寄せる準備をする。



    相手に手を渡す。
    相手の出方を見る。
    「後の先」

    時間の制約の中に自分を追い込む

    3手先まで考える

    リスクマネージメント

    石橋は叩いていたら流れをつかめない

    リスクはわかって分散させる

    豪速球の谷川
    変化球の羽生

    165P 
    長い目で見たとき遅くても一般道でいった方が順調に行け

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    2010年04月07日
  • 勝負師と冒険家―常識にとらわれない「問題解決」のヒント

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    将棋界でかつて、6冠に輝き、
    今も最強といわれる羽生善治氏と、

    「5OCEANS」クラス1に日本人として初参戦し、2位となった海洋冒険家、白石康次郎氏との対談形式で語られる本書。

    二人の経験を通し、物事について、どのように考えて判断しているのかは、相通じるものもあれば、そうでないものもあります。

    本書は、読者それぞれの課題について解決方法を示唆してくれるのではないでしょうか。
    興味のある方は一読してみてくださいね。

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    2010年04月04日
  • 先を読む頭脳(新潮文庫)

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    私にとっては、かなり知っていることが多かった。
    将棋とチェスのルールの違いによる特徴、また勝負に関する考え方の違いは興味深かった。

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    2010年03月14日
  • 先を読む頭脳(新潮文庫)

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    将棋の羽生さんからヒントをもらおう!
    の本

    とても面白いんだけど、将棋の基礎知識がないのでむずかしくって、
    途中で断念。

    でも確かに、ヒントはもらえる本。

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    2009年10月28日
  • 簡単に、単純に考える

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    羽生さんの本を読みました。
    昨日羽生さんを強く勧めてくれた先輩と話していて
    気がつかされたのですが、羽生さんって執筆の方ではないので
    本人が書いた本っていうのはあまりないんですよね。

    なので、今回の本も、対談形式になっています。
    元ラグビー日本代表監督、ジャーナリスト
    ロボット工学の権威の方との対談と
    かなりバリエーションに富んだ結果になっていると思います。

    レビューをちらほら見たところ
    金出氏との対談だけで良いとかっていうのが
    見られましたが、私の意見としては
    三人いて良かったなと思います。

    羽生さんは言葉に出すことに関してプロじゃないからこそ
    色々な方との対談の言葉の端々に見えてくる

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    2009年10月04日
  • [図解]羽生善治の頭脳強化ドリル 直感力、集中力、決断力、構想力を鍛える

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    もちろん実現可能性は限りなく小さいが、もし直接対話できるとすれば、とてもおもしろい話ができそうな人。羽生氏の発言はとても興味深い。脳の中を覗いてみたい。もし覗けたとしたら、情報がどのように伝搬・処理されているかも含めて理解してみたい。自分の役には立たないだろうけど、鑑賞するだけでも幸せな気分になれるような気がする。

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    2009年10月04日
  • 簡単に、単純に考える

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    プロ棋士羽生喜治と、
    二宮清純 スポーツジャーナリスト
    平尾誠二 ラグビー選手
    金出武雄 工学博士
    の対談。

    各々自分の専門分野から見た「思考」についてってのがおおまかなテーマ。

    僕はテーマ直接じゃなくて、

    人間24、25くらいが能力的にはピーク

    という文言に焦燥感を覚えました。

    だって、まさに今。

    それ以来、仕事をできる限り後回しにせず、一つでも多く詰込もうと決心。いまんとこは実行できてるんですが…。

    さてさて。

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    2009年10月04日
  • 簡単に、単純に考える

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    棋士の考え方や発想法に興味ある。早熟天才の集団って印象あるから、どう発想してるか知りたくて。本書は7冠達成後の著者が、3人との対談集。スポーツ・ライター、ラグビー選手、工学博士。羽生への質問より、将棋の文脈で語れる箇所をすり合わせたあとの意見交換が、とても興味深く読めた。しかし羽生は良く勉強している。工学博士との対談で「NP完全問題」の意味を、すかさず披露した箇所に舌を巻く。また、羽生自身の長考中の発想「筋道だてて考えていない」の描写説明も、活き活きして面白かったな。

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    2009年10月04日
  • 簡単に、単純に考える

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    勝者は、複雑なものの考え方をしない!天才・羽生善治の思考のすべてを各界の第一人者たちとの対談によって明らかにする。「論理的に思考しないで、バラバラに思考したものをまとめる」「情報は選ぶのでなく捨てる」等々・・シンプル思考が勝負に勝つ直感を呼ぶ。投資の大局観にも十分役立つ!

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    2009年10月04日
  • 簡単に、単純に考える

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    パソコンで棋譜の検索をしていると、どうしてもこの先を早く見たいと思ってしまって自分で考えることをしなくなるような気がする。データや情報には危険な部分がある。データを見ただけで分かったようなつもりになってしまう。データを見るだけで強くなれるならこんなに楽なことはない。要は、データや情報と適切な距離感を持てるかどうか。情報は多ければ多いほどいいというものではなくて必要な情報を欲しいときに取り出せるのが大事。山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには「選ぶ」より「いかに捨てるか」。
    いい仕事ができるか、できないかの分かれ道は、捨てて変える決断力、勇気があるかどうか。
    閃きを得るには、基本的な勉強は

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    2009年10月07日