佐藤寛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最近お取引先(金融機関)から「SDGs」のワードを聞く機会が増えました。
担当さんのつけているSDGsバッジがどこかポールスミスみたいで格好良く見えたことからSDGsに興味を持った僕は本書で勉強をすることにしました(笑)
以下に感想を書きますが、書籍の構成やわかりやすさよリはSDGs自体に関して思ったことが中心になってます。
結果から言うと「SDGs」は非常に良い取り組みであることはわかりました。本書自体も「超入門」の名に恥じぬ簡潔さで非常にわかりやすかったです。しかし反面、どこか理想論じみた概念であるという印象も受けました。
要約するとSDGsは「sustainable development goals (持続可能な開発目標)の略であり、国連サミットで採択された2030年までの国際目標で、地球規模の課題を解決するために17の目標(貧困根絶・ジェンダー平等・環境保護など)と169のターゲット(目標達成基準のようなもの)が定められています。
持続可能な開発とは、「将来の世代の可能性を奪うことなく僕らのニーズも叶えようぜ!」という概念です。
最近よく耳にする「フードロスの減少」「女性管理職割合の向上」「プラスチック製品消費の削減」「EV車の普及率向上」もこの考えに基づいていることがわかります。なるほど、最近のレジ袋有料化もこの流れに沿ったものらしい。わが国も頑張っているじゃないか。
しかし、書籍によると日本は他国、とりわけ欧米諸国と比べSDGsに対しての意識が格段に低いらしい。
たくさんの数字データで説明されていたがそれはもうひっくひっくのひくらしい。
このままでは日本は国際的な潮流に逆らうことになり他国に大きく水を空けられるとのこと。
SDGsに取り組むことによるメリット、取り組まないことによるリスクは主に以下の通り
⭐︎メリット
・新たな事業機会の創出
・企業イメージの向上
・他社とのアライアンス(協業)
SDGsに取り組み、社会の課題解決を通して新事業の発足ができたり、同様にSDGsに取り組む企業、つまり共通の理念を持つ企業と協業ができる可能性が増えるということですねなおかつ近年存在感を増しているSDGsに積極的に取り組んでいるとなれば企業イメージのアップにもつながると言うわけです。
★リスク
・地球はどんどん悪い方向に向かう(抽象的やなあ)
・投資家や消費者、取引先から見放される
1つ目は言わずもがなですね。2つ目は、今後SDGsの概念が普及してくるにつれて消費者もSDGsに配慮していない会社の商品は買いたくない、取引先もそんな会社とは取引したくない、さらには「ESG投資(環境・社会・企業統治の点点で評価の高い企業への投資)」が今後主流になる世の中では機関投資家の投資もSDGsに反した会社には行われないとのことです。
つまり、「日本企業もこのままぼっとしてると淘汰されんで」ってことですね。
ここまで読んで皆さんはどう感じられたでしょうか?
僕は正直「本当にそんなことになるのかな?」と言う感じです。
確かに、書籍内でも述べられているようにSDGsをビジネスチャンスと捉えれていないと言うことには同意です。僕自身SDGsをどこかCSRやボランティアのような慈善活動のようなものだと捉えていたのも事実です。
しかし、他国間の交流が盛んな外国企業ならいざ知らずお世辞にもグローバルとは言えない日本において他国企業と同水準でSDGsに取り組まないことがそこまでのハンデとなるのでしょうか。(もちろんグローバル化での遅れは改善が必要として)
もちろん、○ヨタなどのSDGsにも積極的に取り組む超大手グローバル企業の関連企業が、SGDsに取り組まないとサプライチェーンから淘汰されるなどの危険性はあります。しかし、日本人が「アフリカの子供を安く働かせてできたコーヒーなんて飲めない!高くても正当な賃金を払っている企業のコーヒーを選ぶわ!」とか、「おんしゃは環境負荷の高い製品を取り扱っていますね。いくら安くてもそのような会社とのお取引は控えさせていただきます。」とか言う姿が想像できない!
だって僕ら安いの大好きじゃないですか。家電量販店とかでも店員さんに説明だけしてもらって、実際はネットで買うじゃないですか(僕だけ?)。ただでさえ自分の良いと思う事よりも周囲からの承認を重視する僕らがそんな評価されにくい、もっと言えば「意識高い系」とバカにされそうなことに積極的になりますかね?
しかし、だからといってSDGsが無意味とも思えなくて、確かに日本が国としてSDGsに取り組む以上、取り組み次第で受け取れる補助金や優遇策が用意されることは考えられますし、それを受けれないことで他社に遅れを取る危険性はありそうです。
さらに企業イメージの向上も馬鹿にできないところです。モノ売りの時代が終わったと言われる昨今、商品やサービスの質で他社に勝ることは至難の業です。そんな中で他社に優位性を保つにはイメージやブランドがとっても大切。なので、SDGsへの取り組みを通して世間からの評価を上げることは非常に効果的だと思います。そのためにはただ漫然と取り組むのではなく、効果的な内容を効果的な方法で発信することは不可欠にはなりますが。
話があっちゃこっちゃとしましたが、僕は「SDGsは良いものだし、少なからず誰しも取り組んだ方が良い。ただ書籍にあるほどのメリットやリスクはないのではないか」とお思います。しかし少なからず取り組まないことによる弊害は出てくるとは思いますので、あくまで「本業につながる」目標に関して取り組む、つまり無理のない程度で取り組み、それを効果的に発信してビジネスに繋げるのが
最適なのではないかと思います。
とは言っても僕も入門書を読んだだけですので、考えがコロコロ変わりそうです、勉強していく中で「SDGs万歳」になったら秒でこの感想は消そうとお思います(笑) -
Posted by ブクログ
カラー、太字など、わかりやすく記載されていてよかった。概要がよくわかる。
●SDGs とは
相互につながる17の目標。自分ごととして考え、行動しよう
SDGs=持続可能な開発目標
持続可能な開発は、経済開発、社会的包摂、環境保護の3つをいかに並び立たせるか、を考える
●なぜSDGsに取り組まなければならないのか?
企業、国、個人が野放図に振る舞えば、世界はもたない。地球で人類が安全に活動できる範囲を科学的に定義し、定量化して示したプラネタリー・バウンダリー(地球の限界)。地球は既にいくつかの点で限界に達している。
●SDGsへの関与と企業の持続可能性は、今後よりいっそう密接な相関性を持つ。
●CSR あらゆるステークホルダーに対する適切な意思決定を行い、倫理的観点から事業活動を通じて自主的に社会に貢献する。
SDGs 国連が採択した目標。事業を通じて環境や人権などの社会問題を解決し、持続的な経済発展を目指す。
●SDGsへの取り組みを伝える主な方法
・経営戦略、中長期戦略にリンクさせる。
・商品やサービスのサプライチェーンを遡って精査して達成の貢献を伝える。
・関与を促すようなプロモーションやキャンペーンを企画立案して実施する。
・各種認証ラベルの活用。
●環境配慮のフリ グリーンウォッシュ
SDGsウォッシュも生まれてきた。
スウェーデンでは、人間が自然にどのような影響を与えるか教える。国民が積極的に環境保護に取り組める仕組みがあらゆるところに用意されている。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
山岡鉄舟と聞いて、どのようなイメージを持つだろうか。
一般的には禅と書と剣の達人だろう。
新撰組ファンならば、その前身である浪士隊のエピソードで記憶に残っているかもしれない。
他に、明治天皇の家庭教師、清水次郎長との交友が知られているところだろう。
少し歴史に詳しい読者なら、江戸城無血開城における勝海舟・西郷隆盛会談に先立ち、彼が幕府特使として官軍に派遣されたことを思い出すだろうか。
本書は、新たな資料と取材、そこに若干の想像力を加えて執筆したものである。
彼は、優れた交渉人、行政マン、経営者であり、危機管理の達人でもあった。
そんな新たな鉄舟像を軸に、激動の時代を読み解いていく。
[ 目次 ]
第1章 江戸の危機を救った男(江戸城無血開城の謎;西郷・勝会談説と欧米圧力説 ほか)
第2章 ボロ鉄の剣と禅(鉄舟を育てた飛騨高山;四男なのに“鉄太郎” ほか)
第3章 徳川大リストラ時代の行政官(徳川三百八十万石が駿府七十万石に;彰義隊 ほか)
第4章 明治天皇の家庭教師(「宮中に入ってもらえますか」;西郷からの依頼 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
ブログ「内田樹の研究室」にて、メタキャラクターという位置づけで紹介されていた山岡鉄舟について、とりあえず手っ取り早く概要を知るために新書を買ってみた。◆幕末に幕臣の鉄舟が、官軍のただ中を抜けて、西郷隆盛と会い、江戸での決戦をくい止めたらしい。交渉の場を作る能力、交渉をまとめる能力、ともに優れていなければ不可能なことだ。交渉をコミュニケーションと置き換えれば、最近の社会に欠けているものを知ることもできるだろうと思って読んだ。◆著者が鉄舟に心酔しているので、しばしば持ち上げ過ぎではないかと思われる破綻が見受けられるけれども、心酔しているからこそ書けるところもあるだろうと思うことにして読むといい。◆乱世に輝く人だ。もちろん、それだけではない。ただ、歴史上の偉人が、後世の人間から見ると馬鹿じゃないかと思えるような失敗で失墜するというのはよくある話だ。こうすれば良かったのに、と後からならいくらでも言える。それをその時代にやっているのがすごい。◆そういったことを、作者の文章からではなく、事実らしき部分を集めて読むと見えてくる。あまり山岡鉄舟に関する書籍がないので、本書は入門編としてよろしいのではないだろうか。