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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
山岡鉄舟と聞いて、どのようなイメージを持つだろうか。
一般的には禅と書と剣の達人だろう。
新撰組ファンならば、その前身である浪士隊のエピソードで記憶に残っているかもしれない。
他に、明治天皇の家庭教師、清水次郎長との交友が知られているところだろう。
少し歴史に詳しい読者なら、江戸城無血開城における勝海舟・西郷隆盛会談に先立ち、彼が幕府特使として官軍に派遣されたことを思い出すだろうか。
本書は、新たな資料と取材、そこに若干の想像力を加えて執筆したものである。
彼は、優れた交渉人、行政マン、経営者であり、危機管理の達人でもあった。
そんな新たな鉄舟像を軸に、激動の時代を読み解いていく。
[ 目次 ]
第1章 江戸の危機を救った男(江戸城無血開城の謎;西郷・勝会談説と欧米圧力説 ほか)
第2章 ボロ鉄の剣と禅(鉄舟を育てた飛騨高山;四男なのに“鉄太郎” ほか)
第3章 徳川大リストラ時代の行政官(徳川三百八十万石が駿府七十万石に;彰義隊 ほか)
第4章 明治天皇の家庭教師(「宮中に入ってもらえますか」;西郷からの依頼 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
ブログ「内田樹の研究室」にて、メタキャラクターという位置づけで紹介されていた山岡鉄舟について、とりあえず手っ取り早く概要を知るために新書を買ってみた。◆幕末に幕臣の鉄舟が、官軍のただ中を抜けて、西郷隆盛と会い、江戸での決戦をくい止めたらしい。交渉の場を作る能力、交渉をまとめる能力、ともに優れていなければ不可能なことだ。交渉をコミュニケーションと置き換えれば、最近の社会に欠けているものを知ることもできるだろうと思って読んだ。◆著者が鉄舟に心酔しているので、しばしば持ち上げ過ぎではないかと思われる破綻が見受けられるけれども、心酔しているからこそ書けるところもあるだろうと思うことにして読むといい。◆乱世に輝く人だ。もちろん、それだけではない。ただ、歴史上の偉人が、後世の人間から見ると馬鹿じゃないかと思えるような失敗で失墜するというのはよくある話だ。こうすれば良かったのに、と後からならいくらでも言える。それをその時代にやっているのがすごい。◆そういったことを、作者の文章からではなく、事実らしき部分を集めて読むと見えてくる。あまり山岡鉄舟に関する書籍がないので、本書は入門編としてよろしいのではないだろうか。
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