【感想・ネタバレ】山岡鉄舟 幕末・維新の仕事人のレビュー

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Posted by ブクログ

他の鉄舟本にはあまり取り上げられていない、後年のマネジメントの人でもあった彼の姿がコンパクトにまとめられていて、非常に便利。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

恥ずかしながらこれまで知らなかったが、江戸城無血開城の幕府側のキーマンとして名前を知った。その後は新政府側で廃藩置県に伴う各県の知事を歴任したり、明治天皇の家庭教師などをしている。剣や禅の名人でもあったようだ。評して、『命も要らず、名も要らず、官位も金も要らぬ人は始末に困るもの』、という談があるそうだが、その時代にあってそのような人だからこそ名を残したのかと思う。

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2018年01月10日

Posted by ブクログ

剣と禅の達人であるが、酒好き、女好きの極貧の旗本、山岡鉄舟(鉄太郎)。
江戸城無血開城における勝海舟と西郷隆盛の会談に際し、幕府の特使として活躍した鉄舟に関する書は思いのほか少ない。
著者・佐藤寛は、彼を優れた交渉人、行政マン、経営者、そして危機管理の達人と位置づけて、激動の幕末を読み解く。
痛快に読み進めることができる良書。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
山岡鉄舟と聞いて、どのようなイメージを持つだろうか。
一般的には禅と書と剣の達人だろう。
新撰組ファンならば、その前身である浪士隊のエピソードで記憶に残っているかもしれない。
他に、明治天皇の家庭教師、清水次郎長との交友が知られているところだろう。
少し歴史に詳しい読者なら、江戸城無血開城における勝海舟・西郷隆盛会談に先立ち、彼が幕府特使として官軍に派遣されたことを思い出すだろうか。
本書は、新たな資料と取材、そこに若干の想像力を加えて執筆したものである。
彼は、優れた交渉人、行政マン、経営者であり、危機管理の達人でもあった。
そんな新たな鉄舟像を軸に、激動の時代を読み解いていく。

[ 目次 ]
第1章 江戸の危機を救った男(江戸城無血開城の謎;西郷・勝会談説と欧米圧力説 ほか)
第2章 ボロ鉄の剣と禅(鉄舟を育てた飛騨高山;四男なのに“鉄太郎” ほか)
第3章 徳川大リストラ時代の行政官(徳川三百八十万石が駿府七十万石に;彰義隊 ほか)
第4章 明治天皇の家庭教師(「宮中に入ってもらえますか」;西郷からの依頼 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月11日

Posted by ブクログ

ブログ「内田樹の研究室」にて、メタキャラクターという位置づけで紹介されていた山岡鉄舟について、とりあえず手っ取り早く概要を知るために新書を買ってみた。◆幕末に幕臣の鉄舟が、官軍のただ中を抜けて、西郷隆盛と会い、江戸での決戦をくい止めたらしい。交渉の場を作る能力、交渉をまとめる能力、ともに優れていなければ不可能なことだ。交渉をコミュニケーションと置き換えれば、最近の社会に欠けているものを知ることもできるだろうと思って読んだ。◆著者が鉄舟に心酔しているので、しばしば持ち上げ過ぎではないかと思われる破綻が見受けられるけれども、心酔しているからこそ書けるところもあるだろうと思うことにして読むといい。◆乱世に輝く人だ。もちろん、それだけではない。ただ、歴史上の偉人が、後世の人間から見ると馬鹿じゃないかと思えるような失敗で失墜するというのはよくある話だ。こうすれば良かったのに、と後からならいくらでも言える。それをその時代にやっているのがすごい。◆そういったことを、作者の文章からではなく、事実らしき部分を集めて読むと見えてくる。あまり山岡鉄舟に関する書籍がないので、本書は入門編としてよろしいのではないだろうか。

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2009年10月04日

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