魚喃キリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1999年の作品。作者は魚喃キリコ。
ミュージシャン志望で無職の彼氏と同棲しているが、昔関係のあった男性への想いも抱えてる女性のお話。
イラストっぽいオシャレな絵がすごくいい。どのコマもそのまんまポストカードとかポスターとして成立しそう。
日常を描きつつも、揺れ動く女ごごろが切ない。人を好きになるのって、離れていく事考えたりして、結構切ないですよね。そこがまたいいのえすが。
「あたりまえ」なんてなくて、普通だと思ってる事がどんなに貴重なのかを思い知る。その辺はフィッシュマンズっぽい。
女性目線の作品なので、女性の方が共感出来るのかもしれない。
素晴らしく切なくて、美しい作品です。 -
Posted by ブクログ
なんか、90年代、00年代の自分に重なり、痛々しさが倍増してしまう。
近しい人が最近、新生児の子を亡くしてしまう、ということがあり、今自分の子が、何とかここまで生きていることは、奇跡なんだと思い知らされて、色々考えてしまっている中、
妊娠した浮気相手の子が、決死の思いでそれを打ち明けた時に、いとも簡単に、ゲームしながら、「マジで堕してよー。」と受け流すバカ男のシーンを読み、20代の私だったら、そうだよな、誰の1番にもなれないような女は、子供なんか望んじゃダメだ、と、自分に重ねて凹んでいた気がするが、今の私だったら、ナニサマじゃお前!ちょっとこっち来いや!と、男に飛び蹴りくらわしてブチキレていると思う。
…くらいの心境の変化を、四半世紀を経て得ました。
未だにね、「本能で人間は子どもを欲しがるものなのよ。理由なんてない。」とかいう発言とか、結婚や子を持つことは当然自然とする人間と一括りにされたくないという傲慢さは私の中にあるのよ。でも、子を持つことで、誰もがみんな、大切にされなくちゃならないし、そのために、できる限り人に、社会に良くありたいという気持ちが自分に芽生え、より良くありたいと願えるようになったことは、子を産んで良かったなと、思ってる。そんで、子を持つ親の多く(残念ながら全員ではないが)は、かけがえのない大切な存在が、傍にいて、その存在がよりよく生きられるように、少し先の未来と、自分が死んでからの未来が、少しでも良いものになるように考えていて、小さな連帯を、言語化はせずとも、持っているということに、希望を持ってる。
子を産まねば気づかなかった、子を産んで、良かったなと思うこと。