伊藤一彦のレビュー一覧

  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    若山牧水が好きになる理由がわかった気がします。
    堺雅人さんと恩師伊藤先生の楽しく深くわかりやすいお話のおかげで、私も牧水のこと大変気になるようになりました。さらっと読むのはもったいなく、時間をかけてゆったりとじっくりと読ませていただきました。せかせかと生きる生き方にうんざりしていた私にとって、いいときに出会った本だと思います。
    もっとお二人の対談聞きたいと思いました。
    第二弾はないのでしょうか!

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    2012年09月12日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    漂白の歌人、若山牧水を歌人であり、また高校の教師である伊藤一彦氏と彼の高校時代の教え子で俳優の堺雅人が三日三晩にわたってその魅力を語りつくす対談集です。

    僕は若山牧水と堺雅人が大好きで、あんまりこういうことばかりにつんのめっていると現実社会とのバランスが取れないで、社会生活にずいぶん支障をきたすであろうなとはわかりつつも、こうしてつんのめっております。この本は俳優の堺雅人と彼の高校時代の恩師であり、また自身も歌人である(ぼくは知らなかったけれど)伊藤一彦氏との三夜連続で若山牧水の魅力を語り倒した対談書になっています。

    僕は今まで若山牧水という歌人は歌と酒と旅のみに生きて、あんまり家庭を顧み

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    2011年10月13日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    一杯やりながら牧水の声にゆったりと耳を傾ける二人の対談本。
    彼を知り詩を解こうという探求心と、からかうようなくすぐったがるような掛け合いが溶け合い、牧水への愛しさや出会い想い馳せる心地よさ、望郷、そうして今ここにいることへの喜びが、読んでいるこちらに伝染してくるようでした。

    崩れ、表現し、まろぶ、まとめてひとつの生。自分で自分を決めつけない強さで、人間という自然を素直に歌う。ささいなことを愛しむ旅路。陸と海のあくがれがぶつかる岬。
    言葉を言葉だけの世界で磨き上げるより、自分の一歩一歩、肉体から切り離せないナマモノとして歩む方が大変。分かる気がするなぁ。身をそばめてはならない。なまくらを磨き立

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    2011年03月02日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    恩師と教え子の関係っていいなぁ~!その先は牧水につながっている。人と人、人と文学の関係もこうでなくちゃ。こういうふうにお酒飲まなくちゃ。あれ!牧水先生、そこにいたんですか?こっちへ来て、一杯やりませんか。

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    2011年03月02日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    すごくよかった!
    牧水について知ったこともよかったし、ことばについての思いとか、堺さんも伊藤先生も、よく知らない人ばかりだったけど、ふたりともすごいなあ、と。

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    2010年11月15日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    この本もまた、ツイッター上で@hideoharadaさんが紹介されていたので、購入しました。
    私が子供の頃、通っていた小学校て、確か、僅かな期間だったけど、若山牧水が通ったこともあったみたいです。
    若山牧水の伝記か何かに、その話が出てて、記憶が不確かなのですが、家の都合か何かで、一旦、私の通った小学校に転校になったものの、いじめにあって元の小学校に戻ったとかいう話だったかと思います。
    でも、その小学校には、若山牧水の歌碑が一応、ありましたからね。
    ただ、木製だったから、今もあるかどうか、、

    それはともかく、この本を読んで、若山牧水がなんとなく身近に感じられるようになりました。
    何時か、若山牧

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    2010年11月04日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    俳優の堺雅人さんが、故郷宮崎にて、
    高校時代の恩師伊藤一彦先生と、三夜続けて、
    歌人若山牧水について「飲みながら」語った対談集。

    「飲みながら」歌について語るなんて、
    まぁ、なんとふまじめなと憤るなかれ。

    この愉快な師弟が繰り広げた酒宴・・・、いや、対談のメインテーマである
    若山牧水は、大変酒を愛した人。酒にまつわる歌も沢山作っている。

    今はもう大好きだった自然にかえっていった牧水さんだが、
    こうして、同郷の早稲田大学の後輩二人が、
    美味しくて楽しい酒を飲みながら、
    自分のことをこれだけ熱く語っている様子を見たら、
    なんとも嬉しくなってしまうのではないだろうか。

    もしかしたら、「面白そ

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    2013年03月21日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    「ああ、白鳥は~の人か!あの歌は好き!」という程度の知識で読みましたがとても面白かった。若山牧水入門書として読んでも楽しい、堺さん裏話として読んでも楽しい良書。
    牧水さんの力なのか、カウンセラーでもあるという伊藤一彦先生の力なのか、堺さんの筋の通った生き方の持つ力なのか、読んだときにふっと肩の力が抜けて生きるのが楽になるような言葉がたくさんありました。
    牧水さんの歌にしろ、堺さんの文章にしろ、「言葉」と「自分」が分離していない表現はとても気持ちが良いし、ほんものだという感じがする。

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    2010年10月06日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    留学中に読んだ本。
    今回は対談形式の本だったけれど、堺さんの人となりが、やっぱりすてきで本当に好きだ、と思いました。

    この言葉のつむぎかた、どうしたらこんなにきいれいな言葉が、しかもお酒を飲みながら出てくるんだろう。

    そして、さすが堺さんの恩師、伊藤先生。
    彼から堺さんへと、受け継がれているものが確かにあると感じた。

    すてきな人に出会いたい。それを自分の糧にしたい。

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    2010年10月01日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    牧水の歌に触れ、伊藤先生のとても分かりやすい解説を聞きながら堺さんに惚れ直す本。酷いレビューだけれどもそれでも良いんじゃないかという気分にさせてくれる本です。お二人が対談でしきりに言っていた、牧水のなまくら加減というのがこの本にもでているのかもしれませんね。身体に染みこむ本です。

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    2010年09月27日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    堺雅人の名前だけで買いました(笑)ところが、読んでみると表現のしかたの勉強になるエッセンスも詰まっています。牧水の歌集、読んでみたくなりました。

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    2010年09月17日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    牧水のことと伊藤一彦氏のことが知りたくってこの本を選んだ。だから堺雅人のことはどうでも良かったのだけれど、三人三様に素敵な(ステレオタイプや表現でごめん)人たちだなと思った。堺雅人って、こんな人やったんというのが、一番の印象になってしまった。でも、若山牧水の人となりもよくわかったし、今後、彼の歌を詠むにあたってとても参考になった。伊藤一彦氏の歌は一首も載せられてはいなかったけれど、お人柄もよくわかったので、いずれ歌集も拝読したいと思った。

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    2025年03月30日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    ネタバレ

     与謝野鉄幹・晶子の「明星」時代→牧水時代→斎藤茂吉の「アララギ」時代。啄木、白秋と仲がよかった牧水、啄木の最期を啄木の家族と一緒にみとる。牧水は23歳の時、1つ年上の人妻園田小枝子と大恋愛し失恋し、その後に3つ下の太田喜志子という歌人と結婚、4人の子を。伊藤一彦&堺雅人「ぼく、牧水!」、2010.9発行。著者2人と牧水の共通は、宮崎県と早稲田大学とのこと。牧水の歌はよく知られてると思うので、今回は糟糠の妻の歌をw:①とこしへに光る心の一すじを育む人に添ひにけらずや ②いそいそと大地踏みならし来る君の足(あ)の音(と)より世に恋しきはなし

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    2023年09月28日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    堺雅人と高校時代の若山牧水研究家の恩師の対談。

    これまで知ることのなかった牧水について知ることができた。

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    2019年03月23日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    俳優・堺雅人に関心があって読みましたが、名前しか知らなかった牧水を身近に感じ、更には生きるためのメッセージを受け取るという面白い本でした。高校の恩師である伊藤先生と堺さんが3夜掛け、酒を呑みながら牧水問答を繰り広げます。個人的に、堺雅人のイメージが良い意味で変わりました。飄々とした奇才といいますか…笑。タフで知的でユニークな方なんだな、と!語彙の多さには驚かされました。伊藤先生との会話を心地よく拝聴しました。機会があれば、牧水の朗読劇の一人芝居、みて見たいですね。

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    2013年05月21日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    俳優の堺雅人と恩師の伊藤先生が、同郷の牧水について呑みながら語り明かす。2人の話が、牧水に始まり大きく拡がりまた牧水に戻ってくるのが楽しい。役者の堺さん、俳人でもある伊藤先生それぞれに一番表現しやすい言葉で 語っているのに、不思議と共通する健やかな牧水観。

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    2012年10月03日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    堺雅人の恩師にあたる著者との対談で牧水を考察した新書。
    それぞれの人となりに加えて牧水の短歌についてももちろん印象深く心に残った。

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    2012年01月17日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    ネタバレ

    「あこがれ」の語源は、あくがれ(在く離れ)、今居る所を離れていく、ということであったらしい。
    「あくがれ」と「なまくら」

    小夜子との恋愛の様子、失恋の様子が秀逸です。

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    2010年12月23日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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    面白い。堺雅人とその高校時代の教師、伊藤一彦氏との対談だが、堺雅人が感銘を受けた牧水の詩を読むと、伊藤先生がそれに解説を付ける、さらに堺雅人がそれを別の例え方をするといったように話が膨らんでいく。
    ただ、3日間の飲酒をしながらの対談という形式もあり、3日目の後半は緊張も解けてか、視点が合わずグダグダになってくる。それも面白い。

    引用するには長いけど、p.217の堺雅人の野球少年話や、アメリカの野球選手は素振りをするか論は面白い。

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    2010年12月21日
  • ぼく、牧水! 歌人に学ぶ「まろび」の美学

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      けふもまた心の鉦を打ち鳴らし打ち鳴らしつつあくがれて行く

    「あこがれ」の語源は「在所(あく)を離(か)る」
    「あこがれ」と「寂しさ」は表と裏
    だから心の鉦を打ち鳴らすんだよね
    はい、もうすごくよく分かります
     

     酒やめてかわりになにかたのしめといふ医者がつらに鼻あぐらかけり

    なんでもない日常、なんでもない自分
    それを丸ごと肯定できる牧水の実体が感じられて
    大好きな歌

    記憶メモ:酔っ払った牧水の口癖は「どうでもしなはれ」

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    2011年03月03日