クラークのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』、『幻魔大戦』、漫画版『魔界都市ハンター』、『妖獣都市』、『AKIRA』、『強殖装甲ガイバー』、FSS、唯登詩樹の加藤雅基名義『ARMS』『バトルスタッフ』、『砲神エグザクソン』、『デスレス』、『涼宮ハルヒの憂鬱』、『ハイペリオン』。
あまりにも巨大な一歩。
ニュータイプという呪いの源でもあろう。
全世界が軍事力を手放した結果、世界の実質資産が倍増し、全人類がベーシックインカムを享受できるようになった。短絡的ではあるが、筋は通っている。
ポストアポカリプスの表現について。
網羅したわけではないので観測範囲に限った話ではあるが、日本と欧米の作品で明確に違いがある。
『ザ・スタンド』『火星転移』そして本作。欧米の作品では電気が使える。日本は食糧確保すらままならない。
これは日本が焦土を経験しているためではないか。欧米作品では、なんぼなんでも電気使えるっしょくらいの気楽さがある。
映画版があるそうな。オーヴァーロードのビジュアルが気になって調べてみたが、がっかりなデザインだった。 -
Posted by ブクログ
後半の展開は、序盤の予想を大きく覆す。
ストルムグレン国連事務総長とカレランのほんのりとした友情とか、ウェインライトの合理性とかを見せられると、まぁ言ってみればそのあたりの人類とオーヴァーロードの友情とかが最後のピースになるのかなぁ、と思いきや、とんでもないスケールの展開。
こんなにスケールが大きいのに、読後のこの寂量感はなんでしょう。
人類への鎮魂の感情であるとともに、オーヴァーロードに感じる果てしなき哀愁なのかも知れない。
オーヴァーロードこそ、ニーチェの言う超人なのだろう。解脱できないと知りながら、それでも前を向き進歩を止めない。
この話、大前提として、全く理解すらできない知性が存在する可能性を明示しているが、今読むと、AIがオーヴァーロード又はオーヴァーマインドの位置を占めるのかも知れないと感じる。
文句無しに星5つ。 -
Posted by ブクログ
SFを超えた哲学小説
という帯と、SFの古典ということで
ぜひ読みたいと思い手に取りました。
とりあえず、面白い!哲学的!でもわかりやすく
難しい知識も必要ないのに深い!
最後の展開、よく考えつくなーー
素晴らしい創造力です。
今のSFではもっと科学的なものを発展して
創造されたものが多い気がしますが、
根底に、平和を愛する気持ちや
哲学があり
今のSFを読みなれてる人は、ところどころ
古いと思うかもしれないけれど
私は本当に大好きです。
途中平和になりすぎたことが退屈にならないか?
ってとこで
最近読んだ 暇と退屈の倫理学 という本のことを
思ってました。
なので、それをどう捉えてるのかも興味深かったし
それでどうなるの?先が読みたくて
どんどん進みます。
最後の展開は、もう少し咀嚼したいとこです。
また再読をぜひしたい本に出会いました! -
Posted by ブクログ
ネタバレ1989年に第1章を書き直したバージョン。地球に突然現れた宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人が地球を保護・監視する中で世界から争いが消えた。彼らは50年後に人間の前に姿を現すという。平和な50年間で変わる人間の価値観と文化。何でも手に入る時代は思ったほど芸術や文化が華開かない。少数だが自給自足生活に戻りコロニーを形成し生活する人も現れる。そして迎える人間の新しい世代と破滅。まさか自分の産んだ子が異星人だったなんて、想像しただけで絶望と無力感に包まれてしまった。平和の世で何をするか、考えさせられる作品だった。
20260320 『地球幼年期の終わり』 創元SF文庫 1章を読む。両方読んで、まえがきにある月面着陸が作者に与えたインパクトは書き直したことでSF感が増していると感じた。ロシアとアメリカの宇宙開発競争でも古くささは感じないのに、作者の熱意が受け手に読み比べという楽しみまであたえてくれた。SFってすごい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読むと不安になる、独特な不気味さがあるSF小説。
物語のラストで人類は“超進化”を遂げる。しかしその結果、新人類の子供たちは親や旧世代の人類と意思疎通できなくなり、最後には地球を破壊して去っていく。
私は思った。「これのどこが“進化”だというのか?」
私にとって、種としての進化とは宇宙との調和に向かうものだ。しかし本作で起きているのは、旧世代との断絶と破壊である。これは進化というより、突然変異によって“クリーチャー化”しただけではないか、とすら感じた。
だが同時に、これこそが著者クラークの示した「問い」なのだとも思う。私の違和感は、あくまで“旧人類の視点”に立ったものに過ぎないのだろう。
本作における進化とは、既存の価値観と必ず断絶し、旧世代には理解不能で、個を捨て、感情や文化を超えた宇宙規模の意識へと合流することを意味する。その過程で地球という“入れ物”が破壊されるのも必然なのだ。
クラークは進化を肯定しているのではない。むしろ、進化が持つ残酷さを描いている。読み終わると、何とも言えない気持ちだけが残る。そんなSF小説だ。