クラークのレビュー一覧

  • 幼年期の終わり

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    70%ほどかから一気に盛り上がり、凄まじいクライマックスにつながっていく。

    まだ現代ほど、情報もSF的な物語も少ない時代によくもこれほどに、時間も空間も共におおきなスケールで善悪にも分類できない、悲しくも嬉しくも神々しくもある結末を描いていることに感動した。

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    2025年07月18日
  • 幼年期の終わり

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    三体が好きなら絶対に読むべき一冊。
    こういう古典を読んで巻末の広告に出ている本はこれもまた間違いなく面白いというオマケつき。

    0
    2025年05月09日
  • 幼年期の終わり

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    第二部で描かれている、合理性を信奉し自ら家畜になっていく人類の様子はまさしく生権力の話そのもので興味深かった。ラストについてはまだあまり頭の整理ができていない。

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    2024年04月03日
  • 幼年期の終わり

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    SFを超えた哲学小説
    という帯と、SFの古典ということで
    ぜひ読みたいと思い手に取りました。

    とりあえず、面白い!哲学的!でもわかりやすく
    難しい知識も必要ないのに深い!
    最後の展開、よく考えつくなーー
    素晴らしい創造力です。

    今のSFではもっと科学的なものを発展して
    創造されたものが多い気がしますが、
    根底に、平和を愛する気持ちや
    哲学があり
    今のSFを読みなれてる人は、ところどころ
    古いと思うかもしれないけれど
    私は本当に大好きです。

    途中平和になりすぎたことが退屈にならないか?
    ってとこで
    最近読んだ 暇と退屈の倫理学 という本のことを
    思ってました。
    なので、それをどう捉えてるの

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    2024年03月21日
  • 幼年期の終わり

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    最高。壮大で、美しく、暖かく、切ない。読み終えたあと、「幼年期の終わり」というタイトルが示す意味が、じんわりと心に沁みた。不思議な読み味の名作SF。ハヤカワから出ているものよりこちらの訳のほうが読みやすかった。
    三島由紀夫がこの小説に触発され「美しい星」を書いたというエピソードはどこに書いてあったんだっけな…

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    2024年03月05日
  • 幼年期の終わり

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    すっかり光文社の手先と化したわたくしが今回選んだのは池田真紀子さん訳の『幼年期の終わり』です

    なぜか訳者で読む本を選ぶ行為を「通」と思っているふしがある
    蕎麦を最初に1本だけそのまますするみたいな
    さらに池田真紀子さんがSFとは珍しい
    実に興味深いんですが作者クラーク?
    はて、クラークとな誰やねんクラークて

    アーサー・C・クラークだわバカタレ!

    そしてSF界の巨匠の代表作はやはりとんでもなく面白かったのです
    もう序盤から引き込まれまくり!
    人類の統治者たるオーヴァーロードが初めて姿を現した時なんか、うわーそう来たか!やられたー!思いました
    頭の中で「やられたー!」がこだましました
    さすが

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    2023年03月19日
  • 幼年期の終わり

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    名著とは色褪せないもの。
    ラストの「幼年期の終り」の情景は、なぜか名絵本「もこもこもこ」を連想した。

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    2023年03月12日
  • 幼年期の終わり

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    SF寄りのアニメや映画が好みであったら抑えておきたい名作、今読んでもとても面白かった。ブッ飛んだ壮大な物語の中にも人情味があってホロリとくる。

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    2022年07月30日
  • 幼年期の終わり

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    「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」「星を継ぐもの」に引き続き、SFの古典的名作を読んでいる。本書の初版発行は1953年、第1部に改稿が施された新版が出たのが1989年。1953年の初版発行からは、70年近くが経過しており、まさにクラシックだ。

    文庫本の裏表紙に書かれているあらすじは下記の通り。
    【引用】
    地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的とは何か?異星人との遭遇によって新たな道を歩み始めた人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。
    【引用終わり】

    本書は3部構成とな

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    2021年08月29日
  • 幼年期の終わり

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    言わずと知れたクラークの超名作。の、2007年に出た光文社古典新訳文庫版。ずいぶん以前に読んだ時はオーバーロードのオチになるほどと感心し、ラストが気持ち悪い?くらいの印象だったのだが、再読して「すげぇぇぇ!」と今頃になって興奮している(汗)。科学力や知能など、物理的な部分においてすべてを超越する宇宙人と、心や精神の力において潜在的な可能性を持つ地球人類。宇宙に広がる幾多の高次元の存在と、「人類のアセンション(進化)」を描いたものとして捉えると、クラークの生命存在というものについての洞察と予見には感服するしかない。これはSF史上最高傑作のひとつだ。自分はもう40をすぎてあと何年生きるかわからない

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    2021年07月21日
  • 幼年期の終わり

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    なんの予備知識もなく読み始めてSFなんだと気がついたところから、このタイトルの意味するところ、3部のそれぞれのタイトルが気になり読み進める。これは壮大すぎるストーリーですね。オーブァーロードと呼ばれる宇宙人は、人類の歴史に介入することで滅亡を回避させるが、その目的が中盤までの最高の謎であり、終盤でとても納得出来る理由を提示してくれスッキリするも、人類にとってのバッドエンド?につながるスケールの大きさ。
    オーブァーロードが人類に提示される程よいテクノロジーの提供で黄金期を迎えた人類の生活がとても羨ましい。確かに争い事は無くなるでしょうけど、向上心もなくなりますね。
    人類の現在の形態は幼年期である

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    2021年01月03日
  • 幼年期の終わり

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    おすすめされて読んでみましたが、おもしろくて
    一気読みしてしまいました。
    地球時間で約150年の間、
    謎に包まれたオーバーロードとの人間の交流や、
    変わっていく世界がおもしろかったです。
    ただ、驚きもせつなさもあり、とんでもないラストに
    読み終わってから脱力してしまいました。
    個人的に外に出かける時にサングラスをかける
    オーバーロードが好きです。

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    2025年04月24日
  • 幼年期の終わり

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    最近読んだ海外SFと比べると、かなり読みやすい。人々が飢餓や労働から解放されたらどうなるのか、というところがかなり興味深かった。娯楽に興じて「何も生み出さないスポンジに成り下がろうとしている」は、自分に言われているようでヒヤリとした。

    途中、三体を彷彿とさせるところもあった。70年前の作品なので、色々な作品に影響を与えてそう

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    2025年01月13日
  • 幼年期の終わり

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    弟にSFの名著として勧められ手に取りました。
    名著の名に違わぬ内容だった。
    当初読んで自分で予想した結末から全く違う結末、オーバーロードの目的、驚きながら読んだ。
    この話はもちろんSFだが、我々人類は争いなどの社会問題を克服し成熟できるのか、皆が少しずつ良き影響を発揮し、元気玉のイメージでより良い世界になればと感じさせられた作品。

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    2024年07月27日
  • 幼年期の終わり

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    読みやすいし、これが現在のSF世界観の地殻を固めたのだということが、なるほど分かった。早く幼年期を脱したい

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    2024年06月01日
  • 幼年期の終わり

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    ネタバレ

    人間の終焉をディストピアとして描く映画や小説は多い。人間が進化し、統合体という新たな上位の存在に生まれ変わるのはわたしにとって目新しかったし、美しいとさえ思えた。
    オーバーロードの最後の演説は、忘れ去られる人間に敬意もあり、素敵だった。

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    2024年04月14日
  • 幼年期の終わり

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    SFの古典的名作。クラークは『2001年宇宙の旅』が全然ハマらなくて遠ざかっていたんですがこちらは非常に面白かった。地球に宇宙人がやってきて…という邂逅物なんですが、いわゆる侵略ではない出会い。人類の進化や宇宙全体の広がりについてあれこれと考えさせる魅力がありますし、地球文明のあり方や行く末が「人類のみ」から描かれている辺りを時代を感じさせる記述のあり方と読むか、それ自体も上位存在の視点を問いかけるクラークの仕掛けと読むか、色々な読み方ができる名作ですね。

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    2023年09月05日
  • 幼年期の終わり

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     昔々、多分まだ高校生か大学生だった頃に読んだことがある古典的なSF作品を改めて読んでみた。難解な展開もあの頃よりは理解できるようになったように思うが、それでもなかなか普通の頭にはストンとは腑に落ちないような感じだった。でも再読してみて良かったと思う。

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    2023年05月01日
  • 幼年期の終わり

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    「知性ある者は、運命の必然の腹を立てたりはしない」
    その考えかたは、人類のには最後まで受け入れられなかったわけだな。
    _______________________________

    地球外知的生命体「オーヴァーロード」(最高君主)に地球のオーナーシップが移行され、人類最後の人間ジャンが地球の終わりをレポートする最後はまるで自分がその瞬間に立ち会っているみたいに具体的ですごかった。

    「自分の悩みなんて宇宙の大きさに比べたら大したことない」という考え方の処世術にうんざりするほどの説得を与えてくれる作品。
    「草を食べる虫を食べる鳥を食べる獣を食べる人間」という仕組みを食物連鎖というなら、このSF

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    2023年04月13日
  • 幼年期の終わり

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    オーバーロードと呼ばれる異星人によってもたらされた地球の平和。オーバーロードたちは何が目的なのか…

    いろんな人の目線で話が進んでいって、それも丁寧に説明とかされないから、その話の進み方に慣れない最初の頃は戸惑いが大きかった。話も地球人対エイリアンの宇宙戦争的なものもなく、圧倒的な力のオーバーロードたちを受け入れる地球人、そして地球は平和へ…みたいな話の展開で、すごく落ち着いた感じで話が進むので、今までにないタイプの小説だ…と思った。

    舞台は平和な地球でユートピアなはずなのに、どうしても居心地の悪い雰囲気をずーっと感じてた。ラストを読んで「やっぱりディストピアじゃん!」と恐ろしくなった。で

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    2022年06月11日