青山浩行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
秘密の海軍条約の原文を盗んだのは誰か。怪しい人がいろいろいて読み手は惑わされるが、ホームズは冷静に推理していく。一芝居打って犯人を暴くところは痛快。先が気になってページをめくる手が止まらなかった。
助手のワトスンが語り手となっているのもいい。ホームズが何を考えているのか何も考えていないのか、ワトスンの信頼や困惑に寄り添いながら読み進めていくことができる。
最後の事件では、推理といった推理はなかったのだけど、まさかの最後で「えぇっ!」と驚愕した。「最後の事件」を最初に読んだのはちょっとミス。
一つの話の中で過去の事件にふれられることも多く、親切にも何巻にその話が載っているのか注がついている -
Posted by ブクログ
『緋色の研究』のいちばんの難関は、第二部に入っていきなり過去のアメリカに話が飛ぶところ。
それをこの青い鳥文庫版では、第二部第六章の「ワトスン博士の回想録」の前半を第二部の冒頭にもってきて、スムーズに過去の話につなげるという思いきった手段で解決している。読んでみるとむしろそのほうが自然なくらい。さすが青い鳥文庫という感じで、わたしはとても感心しました。ほかにも同じ日暮さん訳の、光文社版(一般向け)に比べると、かみくだいた表現を使っている。
【光文社 → 青い鳥】
ほとんど時をおかず → 男がかえったすぐあとに
惜しむらくは → ざんねんなことに
いくばくか軽蔑も → ばかにしたような感じもい -
Posted by ブクログ
this is a book about Sherlock homes 1 story.
There was a office where only red head people can only come.
A man did worked at the office and he make money.
That man's staff was suspicious and it was the suspect!
Homes solve the mystery with his own brain.
I love Homes and if you like stories wi -
Posted by ブクログ
ホームズ物でも一番人気、と言うだけあって読みごたえたっぷりでした。
トリックも単純なんですが、答えが分かるまではとても複雑に見える。
舞台となるダートムアの雰囲気や、昔から伝わる魔犬の伝説がとてもいいスパイスになってます。
ホームズは相変わらずカッコいいんですが、今回はワトソン君も大活躍でした。
この二人の関係、すごく好きです。
ホームズとワトソンは、言いたいことは何でも言いあえる仲。
かといって、喧嘩が起こることも特にない。
性格も全く違う二人ですが、お互いにとても信頼しあっていて、相手をぞんざいに扱ったりはしない。
そんな心許せる相手がいるのが、すごく良いなぁ、なんて思いました。 -
Posted by ブクログ
今回も面白かった!
ホームズの話は、お医者さんの問診みたいに
症状を訴える→丁寧な証拠集め・理知的推理→意外な真相が明らかに!というしっかりした構成で安心感がある。
そして改めて、キャラクターの描き方がピカイチだなぁと思った。ホームズ、ワトソンはもちろんのこと、アイリーン・ノートン(旧姓アドラー)との絶妙な距離感、大学時代の友人マスグレーブくんなんかもホームズの学生時代を想像させるキャラクターでいい。上品でおしゃれで痩せてて目が大きくて、いかにも高慢そうに見えるが実は人見知りの裏返しだったという…なんとも想像力を刺激してくるキャラクターである。コナン・ドイルは漫画を描かせても上手いかもしれな