宮田登のレビュー一覧

  • 弥勒

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    日本の民間伝承、民間宗教における弥勒の捉えられ方を中心に議論が展開し、中国や朝鮮の革命と結びつくメシアニズムが日本には無いという比較、その理由の考察は面白かった。ただ弥勒というタイトルから、インドやアフガニスタンにもみられる弥勒信仰の歴史も解説されていると期待したのだが、その点は無く、あくまで日本民俗学の観点からの内容にとどまっていた。

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    2026年01月31日
  • 新版 都市空間の怪異

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    わかりやすさ:2
    対象:ある程度アカデミックに妖怪を捉えている人
    読破難易度:並
    個人的注目点:境界の捉え方

    巻末の小松和彦の解説を読むか否かで全体の理解度、読みやすさが格段に変わった
    この著書は未完であり、急逝後関係者らがなんとか発刊にこぎつけたという事情がある
    そのため全体的にまとまりが欠け、文体も読みやすいとは言えない

    ということと、著者の友人である小松氏の著者評を併せて知ることで著者が何を伝えたかったかの解像度は一気に上がる
    再読時は解説と併読するとさらに理解しやすいだろう
    特に柳田國男、井上圓了と共通しながらも差異のある論考は「まとめきれていない新鮮さ」を感じられた

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    2025年04月11日
  • 江戸のはやり神

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    簡単に言えば江戸時代のはやり神の民俗学的考察。ただ事例はともかくかなり学問的な考察も多いのでざっと読んで理解するのはちょっと難しい。

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    2024年01月30日
  • 民俗学

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    ネタバレ


    そして山間部のどこかに現世とは異質の空間である幽界=隠り世があると想像していた。
    1 民俗学の成立と発達 より

     ちょうど大正七年ごろに、各地の村の民間伝承のあり方に一つの傾向が出ていた。つまり旧い事はそのままいい伝えるという村人の姿勢が次第に失われつつあったことである。

    祭りにともなう神輿もやはり「前から」なくなっている。
    2 日本民俗学の先達たち より

    土の生産を離れた都市民が、かならずしも農民と同様の世界観をもつとはいえないのである。
    4 ハレとケそしてケガレ より

    たしかに柳田のように、カミ→妖怪とみてしまうと、妖怪は当初存在していなかったことになる。一方、超自然的存在に邪悪

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    2021年09月14日
  • 新版 都市空間の怪異

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    ・私は宮田登といふ民俗学者をほとんど知らない。「ミロク信仰の研究」といふ著者があるのは知つてゐたが、読んだことはない。これから分かるやうに、この人は民間信仰あたりを中心にやつてきた人であるらしい。小松和彦の「解説 宮田登の妖怪論」によれば、妖怪ブームに関して「民俗学という学問的立場から、こうしたブームに応えるかたちで、メディアを通じて妖怪関係の情報を提供したのは、ブームの当初では宮田登とわたしのたった二人であった。」(298頁)さうだから、妖怪学の先駆けといふことになる。小松和彦が妖怪に関していろいろと書いてゐたことは知つてゐた。ところが、この人の「妖怪研究は『妖怪の民俗学』(岩波新書、ちくま

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    2024年04月05日