鬼頭宏のレビュー一覧

  • 2100年、人口3分の1の日本

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    今までは内需が多く、内需中心の産業政策でよかったけれど、全体の人口が減る上に、労働可能人口の割合が減るので、方針を変えなければならない。
    しかし、これは文明社会の当然の流れであって、日本特有の問題ではない。
    問題は、その速度、タイミングに大きなばらつきがあること。
    同じく、国内でも地方によってばらつきは大きい。
    都会のほうが今後は独居老人の問題が大きくなるだろう。コミュニティを維持する方向を探るべき

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    2019年05月21日
  • 人口から読む日本の歴史

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    人口の変化というのは、ずっと増加し続けてきたわけでなく、増減があったり停滞していたときがある。その理由にどういった社会情勢が背景にあったかなどを説明している。
    近世より前までは、女性は出産で死亡することも多かったため、人口を維持するためには、何人もの子供を産む必要があった。そうなると女性は出産と子育てに追われて生涯を過ごすことになる。
    人口という数値の中にそれだけの人数の人生があり、必死に生きていたところを想定すると今の時代、自分はなにのほほんとしているんだろっとふと思ってしまった。

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    2011年11月06日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    ・日本政府は1974年に出産を抑制すべきと明言
    →その後人口減に対する対策をしてこなかったために今の少子化がある
    ・日本では多くの高齢者が高い労働意欲を持っている
    →本当?
    ・外国人人口は増える.
    →社会システムはそれに適合して変わっていく.
    ・途上国を中心に世界のGDPも増える.
    ・結局はどのような社会を築きたいかというデザインが大事.

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    2011年10月31日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    ・1974年、政府主導で少子化が始まった。ベビーブーム世代が新卒者として労働市場に登場する。時代の転換期に特有の労働力過剰という雇用問題を避けるために、出生を抑制する必要があったのである。「人口白書」では、「合理的な生活設計を背景とした正しい家族計画の普及」を推進させることが、国民的課題とされた。
    ・2055年には国民の40.5%が高齢者になるのである。
    ・人口は減少を続けて2100年には3分の1、4,000万人近くまで減ることは避けられない。世界の人口ランキングで日本の順位が下がることに、本質的な意味はない。日本人からみて豊かな暮らしを実現させているヨーロッパの各国には、日本以上の人口大国は

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    2011年10月02日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    ● 1974年6月には、戦後2回目の『人口白書』として『日本人口の動向』が発表されている。その副題は「静止人口をめざして」。少しでも早く人口増加を停止させ、増えも減りもしない「静止人口」を実現するため、政府は出生抑制をいっそう強化すべきだと明言したのである。

    ● 人口は幾何級数(等比数列)的、つまりペースを数倍していく勢いで増大し続け、食料生産は等差級数(等差数列)的に漸増する。マルサスは、やがて人口増加に食料供給が追いつかなくなると想定したのである。

    ● 問題がここまで大きくなった最大の理由は、人口がほとんど政府の予測どおりに推移してきたのにもかかわらず、出生率の低下にブレーキをかけて人

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    2011年08月16日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    本書では人口減少社会の中で顕在化する問題とその解決を考慮して目指すべき方向性を提示している。人口という観点から近年の時事的な話題(震災、無縁社会、TPP、グローバル化など)にも触れているので頭の整理に役立つだろう。グローバル化、農業問題、コミュニティなどのいくつかのトピックにおける方向性や議論はやや既視感がぬぐえないところもあったが、個人的には過疎地域からの積極撤退という考え方が面白かった。国民的な理解、議論が必要な分野であり、広く読まれて欲しい内容だと思う。著者は歴史人口学者というだけあって人口に関する統計データ群は興味深かかった。

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    2011年08月25日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    2011年07月 08/048

    これからの少子化の時代に国、地域、個人がどのようになっていくのかを考える本。現実問題として捉えないといけないのですが、なんとなく他人事のように世間(僕も含めて)が捉えているように思えます。
    発生しうる可能性の一つとして読むとハッとさせられます。

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    2011年08月13日