鬼頭宏のレビュー一覧

  • 2100年、人口3分の1の日本

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    高齢化社会と人口減少社会。
    今後の日本の形を語る時に大きな問題点として認識しているこの問題。
    文章の中で論理的に無理な飛躍が、無く非常にわかりやすい構成。
    以下に私が特に気になった箇所をご紹介。

    (1)1974年発布された「人口白書」の中で、「人口を抑制するべき」と明言していた事実。つまり当時の計画通りの状況になっているという事実に驚き。
    →変化する外的要因に対応して、方針を変化させてこなかったの?

    (2)世界の人口問題も2050年までは発展途上国を中心に急激に増加するがそれ以降は人口停滞期にはいるという予測
    →今は中国・インドの人口爆発。その後はアフリカ。と人口が増え続けるんだという間違

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    2011年10月02日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    ~内容~
    経済学者や経済通ではなく、歴史人口学者が書いた人口減少社会に関する本

    ~感想~
    経済学者や経済通の書いた本だと、人口減少→経済への影響について語ってる本が多い。

    この本でもそのような内容は扱っているのだが、この本が他と違うのは、世界および日本では人口が減少した時期があって、それがどうやって引き起こされていたのかを書いている部分が新鮮だった。

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    2011年09月23日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    「デフレの正体」と似た感じで、日本の人口変動について書かれた本。

    本書の中に、人口を維持するために、移民受け入れの必要性が訴えられている。

    自分は移民受け入れに賛成。だけど、なにも用意しないで移民を受け入れて、使い捨てにしたら、大変なことになると思う。理由は、移民の子の暴動の危険性でしょうね。

    だから、移民を受け入れるなら、移民の子の教育システムが本当に大事だと思う。移民の子でも、ちゃんと日本社会で伸し上がっていけるシステムを作るのがベスト。もう、日本を好きになってもらって、日本人にするのが目標を持つのが大事だと思われる。

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    2011年09月01日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    【きっかけ】
    ちきりんさんのブログで発売を知った。
    以前この著者の本を読んだことがあり、縄文時代から現代に至る人口の推移が印象に残っており、本書を購入する大きな動機となった。

    【感想】
    2100年の日本は人口が4000万人まで減ってしまう。では、衰退するしかないのか?

    日本が過去にも人口減少期を経験していること。人口が少ないからといって

    【気になった言葉】
    ガストアルバイター:中学か高校の社会の時間で習って以来、久しぶりに聞いた言葉だった。ドイツにおけるトルコ人労働者の総称。

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    2011年07月11日
  • 環境先進国・江戸

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    [ 内容 ]
    歴史人口学の専門家が、文明史と人口変動の波動の中で「江戸」を捉え、少子化と環境保全の切っても切れない関係を解き明かす。
    「環境先進国・江戸」に学ぶ21世紀の地球のあり方。

    [ 目次 ]
    プロローグ―二十一世紀を読むヒントは江戸時代にあり
    第1章 文明史における江戸時代
    第2章 成長と開発のメカニズム
    第3章 災害見本市のような時代
    第4章 動物受難のとき
    第5章 開発と産業発展
    第6章 疫病と都市の環境史
    エピローグ―静止人口へのソフト・ランディング

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆

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    2011年04月23日
  • 人口から読む日本の歴史

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    日本の歴史を縄文-明治期まで幅広く見ている。
    縄文期、弥生期、そして特に江戸期の記述が多く、中世の記述等は少ない。
    内容が人口学(人口をどう数えるか、当時どのような婚姻、出産、死亡の傾向・風習があったのか)の観点からの記述が多く、経済・歴史的出来事と絡めた記述を期待していた私からすると、学問的すぎる印象を受けたが、日本の人口の傾向の概観などを把握するには良いのではないか。

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    2023年07月02日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    2011年に既にこの本が出ていたとは。
    早くからこの予想を知ることはできたのだな。
    最近は人口減についての本はたくさん出ているが、顕在化していくこれからは、さらに増えていくに違いない。

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    2022年11月09日
  • 人口から読む日本の歴史

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    内容は予想外でした。私的に“××年に○○が原因でこれくらい死んで~”みたいに書いてあるのかと思ったが違いました(そういう書き方が皆無ではないがメインではない)
    人口に関する記録は少なく、推計しないと割り出せないらしいです。その割り出し方が難しく、半分以上は理解出来なかったと思います。

    日本人が患って死ぬ病気についても知れるかなと思いましたが、なんと当時の病気の言葉が現代のどの病気に当てはまるかわからないものが多いそうです。残念。

    あとこれは予想通りですが、ほぼ江戸時代のデータですね。仕方ない。
    徳川文明という言葉は気に入りました。

    気になる言葉もあります。農民という言葉が引っ掛かりますね

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    2019年01月24日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    今後、日本が人口減少するにあたって、マクロな視点からの対策を述べた一冊。

    もう少しミクロな視点での分析や今後の提言が欲しかった。

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    2018年06月03日
  • 人口から読む日本の歴史

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    昔は隷属的な人や分家とか身分の低い人は、結婚自体もできなかったというのに驚き(となると今より結婚率ってかなり低いんじゃ)
    あと離婚も多かったりしたのにも驚き。
    労働階級は出稼ぎ労働にでてしまえば婚期も自然と遅れるので子どもの数がそんなに多くなかった。子沢山なのは労働に出なくても済んだ本家(戸主)だからこそとか。
    今は二世帯住宅は減っている。昔は寿命が短かったから同居しても10~15年くらいで済んだからいいけど、今は長寿で20~25年とかのスパンになるから同居は現代ではきつい。っていうのにはなるほどと思った。

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    2017年05月02日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    2007年の日本総人口1億2777万人から2055年には8993万人、2105年には4459万人。

    世界で人口爆発が問題化していたこともあり、1970年代の日本は出生率を抑えこもうという機運があった。出生率低下は多産多死→多産少死→少産少死に移行する。その要因は1.乳幼児死亡率の低下(不必要に多産でなくてもよくなった)、2.結婚と出産の不必要化(農業社会→工業社会への転換)、3.現代文明への不安感。

    人口増加は、食料生産、さらに言えば土地の面積に依存する。生産が追いつかないため、人口増加は確実にストップする(マルサス)。産業革命で人口支持力(収容力)は格段に増加したものの、結局人口過剰によ

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    2013年10月11日
  • 人口から読む日本の歴史

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    日本の人口について研究した本。縄文時代の終わりに約8万人だった人口は、弥生時代に60万人、平安時代末期に680万人、江戸時代直前は1200万人、明治時代の初めは3300万人、太平洋戦争後の昭和25年は8400万人と増加してきた。その間にも人口増加の停滞する時期があり、気温のダイナミックな変動が主因だったことに驚かされる。江戸時代の間引きや堕胎についての生々しい記述もあるが、それが日本の明治以降の近代化のスピードが他国よりも速かった理由としているのを受け入れるのは複雑な心境である。現在、日本の人口は減少に転じているが、日本が人口停滞社会を向かえるのはこれが初めてではないことがわかる。

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    2013年01月20日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    1970年台には人口減少が望まれていた?なんてうまいこと興味を引いてきます。人口減少・高齢化社会が経済的にどうなるかという話はよく聞きますが、4章で述べられる人間関係の話なんかは新しい視点を与えてくれるものでした。

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    2012年11月19日
  • 人口から読む日本の歴史

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    宗門人別改帳などをもとに、江戸時代の家族構成、出生率、死亡率などを分析した本。
    なかなかよかった。

    社会システム面からのアプローチが多かったが、
    近世後期の平均寿命の向上に関する原因をぼやかしていたが、
    もうすこし踏み込んでも良かったかと。。
    ついでにN数が少ないのは気になったが、史料的制約があるからしゃーないか。

    江戸時代付近に記述が固まってしまっていたのは残念。

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    2012年08月26日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    自分用メモ


    ・2055年に8993万人、2100年に4459万人
    ・1974年『人口白書』で「静止人口をめざして」と題し、増加し続ける人口を停止させ増えも減りもしない静止人口への実現を目指した。
    →出生率を2程度に抑える。その後シンポジウム等で「子供は2人まで」という宣言がなされる
    ・出生率低下の原因 ①乳幼児死亡率の低下 ②子供を産んで子孫を残すことを必ずしも必要としなくなった、当たり前でなくなった ③現代文明の行き詰まりを予想させるような不安感
    ・従属人口=経済的・社会的に「支えられる側」0~14、65歳~
    ・生産年齢人口=「支える側」15~64歳
    ・生産年齢人口が従属人口の数の2倍を

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    2012年08月11日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    日本の人口は、現在の1億3千万人が50年後に9千万人に、100年後には4千万人にまで減ると予想されている。本書では、4千万人にまで人口が減った時、経済・労働環境・家庭環境などがどうなっていくのかと予想されています。その予想は現実味があります。2100年の日本はどうなっているのでしょう。

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    2012年05月07日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    士農工商の世襲時代は家族の規模が大きいので出産育児に対する家族のサポートが手厚かった。女性は出産や育児に専念できたので子沢山になれた。
    戦後、都市化工業化が進み働き手は都市に集まった。(核家族の始まり)→女性の育児負担が増えた。

    不況によって共働きが増えた。女性の時間は益々減少し、こどもを持てない家庭が増えた。

    3分の1外国人時代

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    2012年06月13日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    日本の少子化に対して、どのように考えていくかを説いた本。
    なんか読んだことがあるかと思ったら、1-2ヶ月ほど前に読んだ「人口から読む日本の歴史」と同じ作者だった・・・
    文明の成熟と共に、少子化が起きることはやむをえないこと。
    そのため、少子化にあった環境を作っていかなければならないこと
    という主張を訴えている

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    2011年12月25日
  • 人口から読む日本の歴史

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     歴史人口学の成果を紹介。日本の人口は縄文前期の十万人程度から,千倍ほどになった。この間七千年,人口は一貫して増えたわけでなく,増加→頭打ち(減少)という波を四度経験してきた。
     縄文中期までの気候の温暖化が最初の人口増加をもたし,30万人程度まで達した。次第に寒冷化し人口は激減するが,弥生時代に入り,水稲農耕が定着するあたりから急激な人口増が見られる。その後,平安時代になって600万人前後で人口成長は鈍化。
     さらに14世紀ころから市場経済の展開とともに人口は増えてゆき,江戸時代の18世紀,3000万人で人口は停滞。明治維新による近代化以降,急速な工業化は人口増をもたらし,間に太平洋戦争を挟

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    2011年11月30日
  • 2100年、人口3分の1の日本

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    藤本(2011.11)
    2100年には日本の人口が今の1/3になるという予測が統計的に出ているようです。そうなったとき、都市や経済はどう変わるのかを、過去のデータを紐解きながら解説してあります。今後のビジネスを考える上で参考になります。

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    2011年11月26日