和合亮一のレビュー一覧

  • 未来タル 詩の礫 十年記
    何度も涙しながら読んだ。感想として、書くべき言葉が見つからない、というか、書くのが怖いだけか。

    本書で、震災にもコロナにも反応せず、作品でも表現してこなかった詩人について、著者が違和感をもっていることを何度も触れています。それも自分に向けられた言葉のようで。。。

    ていうか、なんでこの本、こんなに...続きを読む
  • ふるさとをあきらめない―フクシマ、25人の証言―
    【本から】
     [話] 須藤栄治さん・38歳
     避難所では、救援物資をいただき、たくさんの支援を受けま
     した。そうした時間の中で、被災者はいったい何ができるん
     だろうと考えた。で、こう思ったんです。今の自分たちが返せ
     ることは、「ありがとう」という 言葉や思いしかないんだ。
     「ありがとう」は ...続きを読む
  • 詩ノ黙礼
    なぜだかわからないけど涙が止まらない。自分はなにもしなかった。涙で読めない本は初めて。どんなときに読むべき本なのかわからない。やはり泣ける本とはフィクションで有って欲しい。あの時期の事が頭に浮かんできた。関西に住んでいるにもかかわらず。俺も持ちたい。想っています。
  • 詩の礫
    ツィッターで綴られた「刃」。礫と書いてあるが刃としか思えない。言葉が持つ力を信じたい。和合さんの書いた言葉が力を持って、刃となって、見えない敵「幽霊」に立ち向かって行ってほしい。本当にすごい詩だ。知らない間に泣いている。
  • 詩ノ黙礼
    毎晩少しずつ声に出して読んでいった。
    今、福島を日本を命を未来を思うこと。
    失われたたくさんの魂を決して風化させないために。
  • 詩ノ黙礼
    福島で被災した著者の、真っ直ぐな言葉の弾。
    自然の不条理に怒り、
    国の対応に怒り、
    殺処分に泣き、計画的避難に泣き、怒る。

    怒ること、悲しむことを受け止め、
    「それでも詩を書くしかない」
    と腹を括って毎日Tweetする彼こそ、
    時代を動かす詩人だと思った。
  • 詩の礫
    凄まじい。
    凄まじいの一言に尽きる。

    この人は詩で、つまりは言葉で格闘しているんだ。

    言葉が、本当に礫のようだ、と思う。
  • 詩の礫
    福島在住の詩人、和合亮一が放つ「咆哮」。
    福島の、日本の、日本に住む人々の悲しみ、怒り、やるせなさ。
    5月の「決着」は圧巻。

    言葉のチカラ。
    僕たちは今日も明日も生きる。何処で生きる?何の為に生きる?
    感じ入りました。
    忘れずに、背負って生きていく。
  • 未来タル 詩の礫 十年記
    「震災を忘れないために」という言葉を見かけるが、それは忘れてしまえる人のためのフレーズだと思う。絶対に忘れられるわけがない。

    と著者は語っている。その言葉通りだということを、この本を読んで感じ、思った。
    “忘れてしまえる人”と”忘れられるわけがない人”がいる。私は前者。だから、この本を読んで、被災...続きを読む
  • 詩の礫
    震災直後に起きた大きな感情の起伏が言葉に。何度も繰り返し、「明けない夜はない」と出てくるが、明けた日には何が待っているのか。。。言葉は信じられる。しかし、言葉だけでは、何かが足りない。

    後半に出てくる、自分で自分を責め、振り返り、はね返し、立ち上がる瞬間。そこに立ち会えて、私は言葉とはなにかがやっ...続きを読む
  • ふるさとをあきらめない―フクシマ、25人の証言―
    福島を知る一冊。
    福島の方が、あのときをどうむかえていたのか、何を思っていたのか。
    知っておくべき本。
  • 詩の礫
    福島在住の詩人のつぶやき(ツイッターで)。
    家族と離れ福島での生活をつぶやいている。
    時に怒り、時に泣く。余震。
    図らずも泣きそうになった。あの日々は私にとって暗鬱で、それがよみがえった。
  • 詩の礫
    震災と原発事故直後から綴られた、まさに精神のドキュメントといえる作品。これほどまでに言葉が切れ味鋭く、切実さを持って迫ってくる詩は初めて。詩の力の凄まじさを感じた。
  • 詩ノ黙礼
    カメラでは撮れないものがある。
    誰でも彼でもが共有できるものは、意外と少ないということか。
    ただ甚大な被害の前では、共有こそが恐ろしい。
    途方もない悲しみが胸を締めつける。
    画像で見るよりも脳には刺激が強い。
  • 詩ノ黙礼
    ツイッターもTVで紹介されていたということも知らなく
    書店の店頭に平積みされているのを何の気なく手にとり
    言葉の力に衝撃を受けた。

    同じ方のツイッターをまとめた詩集が同時期に別々の出版社から三冊でていて
    書店の店頭でも並んでいてたまたま最初に手にとったのがこれだったのだ。

    あまりの衝撃にほかの二...続きを読む