和合亮一のレビュー一覧

  • 未来タル 詩の礫 十年記

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    何度も涙しながら読んだ。感想として、書くべき言葉が見つからない、というか、書くのが怖いだけか。

    本書で、震災にもコロナにも反応せず、作品でも表現してこなかった詩人について、著者が違和感をもっていることを何度も触れています。それも自分に向けられた言葉のようで。。。

    ていうか、なんでこの本、こんなに感想も登録も少ない??コロナ禍という、世界中が同じ苦境を共有する今の視点と、震災から続く視点を合わせ持つ、この本は、もっともっと読まれるべきだと思う。

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    2021年06月03日
  • ふるさとをあきらめない―フクシマ、25人の証言―

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    【本から】
     [話] 須藤栄治さん・38歳
     避難所では、救援物資をいただき、たくさんの支援を受けま
     した。そうした時間の中で、被災者はいったい何ができるん
     だろうと考えた。で、こう思ったんです。今の自分たちが返せ
     ることは、「ありがとう」という 言葉や思いしかないんだ。
     「ありがとう」は  誰もが言えるし、「ありがとう」 からネガ
     ティブなことは連想できないと思った。何でもいい、「プラスの
     もの」がほしかったんですよ。

     [伊藤朗子(あきこ)さん]・50歳
     後始末できないようなものを、自分でスイッチを切れないよ
     うなものを、作ることに対する怒りですよね。原子力ってすご
     く

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    2012年08月21日
  • 詩ノ黙礼

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    ネタバレ

    なぜだかわからないけど涙が止まらない。自分はなにもしなかった。涙で読めない本は初めて。どんなときに読むべき本なのかわからない。やはり泣ける本とはフィクションで有って欲しい。あの時期の事が頭に浮かんできた。関西に住んでいるにもかかわらず。俺も持ちたい。想っています。

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    2012年02月07日
  • 詩の礫

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    ネタバレ

    ツィッターで綴られた「刃」。礫と書いてあるが刃としか思えない。言葉が持つ力を信じたい。和合さんの書いた言葉が力を持って、刃となって、見えない敵「幽霊」に立ち向かって行ってほしい。本当にすごい詩だ。知らない間に泣いている。

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    2011年11月26日
  • 詩ノ黙礼

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    毎晩少しずつ声に出して読んでいった。
    今、福島を日本を命を未来を思うこと。
    失われたたくさんの魂を決して風化させないために。

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    2011年10月22日
  • 詩ノ黙礼

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    福島で被災した著者の、真っ直ぐな言葉の弾。
    自然の不条理に怒り、
    国の対応に怒り、
    殺処分に泣き、計画的避難に泣き、怒る。

    怒ること、悲しむことを受け止め、
    「それでも詩を書くしかない」
    と腹を括って毎日Tweetする彼こそ、
    時代を動かす詩人だと思った。

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    2011年10月09日
  • 詩の礫

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    凄まじい。
    凄まじいの一言に尽きる。

    この人は詩で、つまりは言葉で格闘しているんだ。

    言葉が、本当に礫のようだ、と思う。

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    2011年09月20日
  • 詩の礫

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    福島在住の詩人、和合亮一が放つ「咆哮」。
    福島の、日本の、日本に住む人々の悲しみ、怒り、やるせなさ。
    5月の「決着」は圧巻。

    言葉のチカラ。
    僕たちは今日も明日も生きる。何処で生きる?何の為に生きる?
    感じ入りました。
    忘れずに、背負って生きていく。

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    2011年09月06日
  • 詩の礫

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     和合隆一の詩集に出会った。これは、詩集なのだろうか?Twitterでつぶやいた言葉が編集されている。しかし、これを読みながら、身体が反応する。身体に寒さが押し寄せた。
     私は、東日本大震災があったときには、中国の雲南省の昆明にいた。福島から3800キロメートル離れていた。インターネットで、大津波の押し寄せる映像を見て、福島の原発の水素爆発を見た。激しい衝撃を受けた。現実とは思えなかった。そして、原発事故の13年経って、いま原発から20kmのところにいる。その空白を埋めている。そして、原発事故は、終わっていないと感じる。

     2011年3月16日の夕暮れから始まる。和合亮一は、高校教師。職場が

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    2025年03月23日
  • 詩ノ黙礼

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    東日本大震災の直後、和合さんはTwitterでつぶやいた。
    鎮魂と黙礼。
    和合さんは今でも詩を綴り、鎮魂と黙礼を続けている。時には怒りをこめて呟いている。
    忘れたくても忘れられない人がいることを忘れてはいけない。

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    2021年08月19日
  • 未来タル 詩の礫 十年記

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    「震災を忘れないために」という言葉を見かけるが、それは忘れてしまえる人のためのフレーズだと思う。絶対に忘れられるわけがない。

    と著者は語っている。その言葉通りだということを、この本を読んで感じ、思った。
    “忘れてしまえる人”と”忘れられるわけがない人”がいる。私は前者。だから、この本を読んで、被災された人々の苦しみというものの深さを、その一端ではあるけれど、目の前にしめされ、どれほども分かっていなかったことが分かった。

    読まれて欲しい本。

    土と人間の力を信じて、土地を耕し続けた菅野さんと
    「パパ あのね」の詩が特に心に残っている。

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    2021年05月26日
  • 詩の礫

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    震災直後に起きた大きな感情の起伏が言葉に。何度も繰り返し、「明けない夜はない」と出てくるが、明けた日には何が待っているのか。。。言葉は信じられる。しかし、言葉だけでは、何かが足りない。

    後半に出てくる、自分で自分を責め、振り返り、はね返し、立ち上がる瞬間。そこに立ち会えて、私は言葉とはなにかがやっと分かった気がした。和合さんは、まぎれもない詩人。まぎれもない人間。それが言葉になっていた。

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    2013年06月14日
  • ふるさとをあきらめない―フクシマ、25人の証言―

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    福島を知る一冊。
    福島の方が、あのときをどうむかえていたのか、何を思っていたのか。
    知っておくべき本。

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    2012年09月06日
  • 詩の礫

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    福島在住の詩人のつぶやき(ツイッターで)。
    家族と離れ福島での生活をつぶやいている。
    時に怒り、時に泣く。余震。
    図らずも泣きそうになった。あの日々は私にとって暗鬱で、それがよみがえった。

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    2012年04月21日
  • 詩の礫

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    震災と原発事故直後から綴られた、まさに精神のドキュメントといえる作品。これほどまでに言葉が切れ味鋭く、切実さを持って迫ってくる詩は初めて。詩の力の凄まじさを感じた。

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    2011年10月24日
  • 詩ノ黙礼

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    カメラでは撮れないものがある。
    誰でも彼でもが共有できるものは、意外と少ないということか。
    ただ甚大な被害の前では、共有こそが恐ろしい。
    途方もない悲しみが胸を締めつける。
    画像で見るよりも脳には刺激が強い。

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    2011年07月29日
  • 詩ノ黙礼

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    ツイッターもTVで紹介されていたということも知らなく
    書店の店頭に平積みされているのを何の気なく手にとり
    言葉の力に衝撃を受けた。

    同じ方のツイッターをまとめた詩集が同時期に別々の出版社から三冊でていて
    書店の店頭でも並んでいてたまたま最初に手にとったのがこれだったのだ。

    あまりの衝撃にほかの二冊も開いてみたが
    ごく普通の印象でしかなかった。

    つぶやいた期間は重複していないのだが
    なぜこの一冊は言葉の寄せ方が違うのだろう?

    圧倒的な言葉のうねりに、続けて読むことができず
    少しずつ拾い読みしている。
    続けて読み通せる日は来るのだろうか?

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    2011年07月28日