詩の礫

詩の礫

1,584円 (税込)

7pt

4.5

2017年、フランスの文学賞、「ニュンク・レビュー・ポエトリー賞」!

「詩の礫」は、福島在住の詩人・和合亮一氏が被災6日目から「ツイッター」で発表を開始した新たな形式の詩です。140字という独特な制限の中で記された言葉は、迫真性と臨場感にあふれ、圧倒的な言葉の力は、極めて短期間で1万人を軽く超える読者の支持を得ました。湧出する感情のまま、まさに礫のごとく向かってくる詩の数々は、故郷・福島への愛しさ、肉親、子、友、自然への慟哭、震災への行き場なき怒り、絶対という概念を失った世界の不条理を描き、読者の心の深い部分を痛いほど衝いてきます。(以下、本書より)

<今、これを書いている時に、まだ地鳴りがしました。揺れました。息を殺して、中腰になって、揺れを睨みつけてやりました。命のかけひきをしています。放射能の雨の中で、たった一人です。>

<どんな理由があって命は生まれ、死にに行くのか。何の権利があって、誕生と死滅はあるのか。破壊と再生はもたらされるのか。>

<避難所で二十代の若い青年が、画面を睨みつけて、泣き出しながら言いました。「南相馬市を見捨てないで下さい」。あなたの故郷はどんな表情をしていますか。私たちの故郷は、あまりにも歪んだ泣き顔です。>

<命を賭けるということ。私たちの故郷に、命を賭けるということ。あなたの命も私の命も、決して奪われるためにあるのではないということ。>

<誰もいない 福島 静かな雨の夜 静かな涙は誰が流しているの この世を去ったその人を想いながら 想うしかない まぶたの中で目覚めるのは海>

テレビ、新聞、雑誌、ラジオなど、「詩の礫」は多くのメディアに取り上げられました。修羅のごとく言葉をつむぐ姿は、読者を大いに共感、驚嘆させること必至です。ぜひご一読を。

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詩の礫 のシリーズ作品

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  • 詩の礫
    1,584円 (税込)
    2017年、フランスの文学賞、「ニュンク・レビュー・ポエトリー賞」! 「詩の礫」は、福島在住の詩人・和合亮一氏が被災6日目から「ツイッター」で発表を開始した新たな形式の詩です。140字という独特な制限の中で記された言葉は、迫真性と臨場感にあふれ、圧倒的な言葉の力は、極めて短期間で1万人を軽く超える読者の支持を得ました。湧出する感情のまま、まさに礫のごとく向かってくる詩の数々は、故郷・福島への愛しさ、肉親、子、友、自然への慟哭、震災への行き場なき怒り、絶対という概念を失った世界の不条理を描き、読者の心の深い部分を痛いほど衝いてきます。(以下、本書より) <今、これを書いている時に、まだ地鳴りがしました。揺れました。息を殺して、中腰になって、揺れを睨みつけてやりました。命のかけひきをしています。放射能の雨の中で、たった一人です。> <どんな理由があって命は生まれ、死にに行くのか。何の権利があって、誕生と死滅はあるのか。破壊と再生はもたらされるのか。> <避難所で二十代の若い青年が、画面を睨みつけて、泣き出しながら言いました。「南相馬市を見捨てないで下さい」。あなたの故郷はどんな表情をしていますか。私たちの故郷は、あまりにも歪んだ泣き顔です。> <命を賭けるということ。私たちの故郷に、命を賭けるということ。あなたの命も私の命も、決して奪われるためにあるのではないということ。> <誰もいない 福島 静かな雨の夜 静かな涙は誰が流しているの この世を去ったその人を想いながら 想うしかない まぶたの中で目覚めるのは海> テレビ、新聞、雑誌、ラジオなど、「詩の礫」は多くのメディアに取り上げられました。修羅のごとく言葉をつむぐ姿は、読者を大いに共感、驚嘆させること必至です。ぜひご一読を。
  • 詩の礫 起承転転
    1,386円 (税込)
    放射能が降っています。静かな夜です。――この一節から始まった「詩の礫」は新聞、雑誌、ウェブ、テレビ、ラジオで大反響。震災以降も和合氏を特集する番組は継続されている。 被災地に暮らす者の怒り、祈りをのせた叫びのような言葉は、震災以降もツイッター上で発表され続け、原発の再稼動、政権交代など、あの日からの2年間に起きた社会的事象と連動しながら言葉を紡いでいく。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

詩の礫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年09月20日

    凄まじい。
    凄まじいの一言に尽きる。

    この人は詩で、つまりは言葉で格闘しているんだ。

    言葉が、本当に礫のようだ、と思う。

    0

    Posted by ブクログ 2011年09月06日

    福島在住の詩人、和合亮一が放つ「咆哮」。
    福島の、日本の、日本に住む人々の悲しみ、怒り、やるせなさ。
    5月の「決着」は圧巻。

    言葉のチカラ。
    僕たちは今日も明日も生きる。何処で生きる?何の為に生きる?
    感じ入りました。
    忘れずに、背負って生きていく。

    0

    Posted by ブクログ 2013年06月14日

    震災直後に起きた大きな感情の起伏が言葉に。何度も繰り返し、「明けない夜はない」と出てくるが、明けた日には何が待っているのか。。。言葉は信じられる。しかし、言葉だけでは、何かが足りない。

    後半に出てくる、自分で自分を責め、振り返り、はね返し、立ち上がる瞬間。そこに立ち会えて、私は言葉とはなにかがやっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年04月21日

    福島在住の詩人のつぶやき(ツイッターで)。
    家族と離れ福島での生活をつぶやいている。
    時に怒り、時に泣く。余震。
    図らずも泣きそうになった。あの日々は私にとって暗鬱で、それがよみがえった。

    0

    Posted by ブクログ 2011年10月24日

    震災と原発事故直後から綴られた、まさに精神のドキュメントといえる作品。これほどまでに言葉が切れ味鋭く、切実さを持って迫ってくる詩は初めて。詩の力の凄まじさを感じた。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年11月26日

    ツィッターで綴られた「刃」。礫と書いてあるが刃としか思えない。言葉が持つ力を信じたい。和合さんの書いた言葉が力を持って、刃となって、見えない敵「幽霊」に立ち向かって行ってほしい。本当にすごい詩だ。知らない間に泣いている。

    0

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