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家族、学校、自然、思い出、風と香り――どうか故郷を、福島を返してほしい。国語教師である福島在住の詩人が、被災以来、憑かれたようにツイッターで詩を書き続けている。怒りと悲しみ、絶望と希望、そして死者たちへの鎮魂。そこに暮らす者にしか産み出せない言葉をつむぐ。俺は修羅だ、詩を書き続けるしかない!
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Posted by ブクログ
毎晩少しずつ声に出して読んでいった。 今、福島を日本を命を未来を思うこと。 失われたたくさんの魂を決して風化させないために。
福島で被災した著者の、真っ直ぐな言葉の弾。 自然の不条理に怒り、 国の対応に怒り、 殺処分に泣き、計画的避難に泣き、怒る。 怒ること、悲しむことを受け止め、 「それでも詩を書くしかない」 と腹を括って毎日Tweetする彼こそ、 時代を動かす詩人だと思った。
東日本大震災の直後、和合さんはTwitterでつぶやいた。 鎮魂と黙礼。 和合さんは今でも詩を綴り、鎮魂と黙礼を続けている。時には怒りをこめて呟いている。 忘れたくても忘れられない人がいることを忘れてはいけない。
カメラでは撮れないものがある。 誰でも彼でもが共有できるものは、意外と少ないということか。 ただ甚大な被害の前では、共有こそが恐ろしい。 途方もない悲しみが胸を締めつける。 画像で見るよりも脳には刺激が強い。
ツイッターもTVで紹介されていたということも知らなく 書店の店頭に平積みされているのを何の気なく手にとり 言葉の力に衝撃を受けた。 同じ方のツイッターをまとめた詩集が同時期に別々の出版社から三冊でていて 書店の店頭でも並んでいてたまたま最初に手にとったのがこれだったのだ。 あまりの衝撃にほかの二...続きを読む冊も開いてみたが ごく普通の印象でしかなかった。 つぶやいた期間は重複していないのだが なぜこの一冊は言葉の寄せ方が違うのだろう? 圧倒的な言葉のうねりに、続けて読むことができず 少しずつ拾い読みしている。 続けて読み通せる日は来るのだろうか?
なぜだかわからないけど涙が止まらない。自分はなにもしなかった。涙で読めない本は初めて。どんなときに読むべき本なのかわからない。やはり泣ける本とはフィクションで有って欲しい。あの時期の事が頭に浮かんできた。関西に住んでいるにもかかわらず。俺も持ちたい。想っています。
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