アンネ・フランクのレビュー一覧

  • アンネの日記 増補新訂版

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    「私は、死んだ後でも生き続けたい」。
    アンネはこの日記が世の中に出ることを意識していた。
    そして本当に不滅となった。
    不滅を意識し、生前にあえて出版を避けたディキンスン。
    不滅を意識したが、戦争の波に飲み込まれたアンネ……。
    辛い。

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    2025年10月15日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    購入から1年ちょっと、ようやく読み終えました。私は買ってから一度、この本を挫折しました。それはこの本が、戦争とかのことではなく恋愛とか母親への愚痴とか普通の女の子の日記であったからです。(しかも580ページある分厚い本)

    今回友達に「夜と霧」を貸してもらい、そちらを読むより先にアンネの日記を読もうと決意することができました。ありがとう笑

    普通の女の子の日記と書きましたが、空に戦闘機が飛び、街のどこかでは爆撃の音がする、自分たちは外に出ることはおろか、窓を開けること、部屋で大きな声を出すことすらままならない隠れ家生活の中で、恐怖に支配され続けるよりかは少しでも希望を持って明るく生きようという

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    2025年10月10日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    ユダヤ人だからという理由で自由を無くし、隠れて暮らすことになる。その心境とが詳しく描かれている。実際に隠れ家で暮らしてる時に皆から馬鹿にされ色々罵られているのに自分の考えを捻じ曲げず、自分は何も間違ってはいないと思える強さがほんとに尊敬する。
    終盤にかけてどんどん環境が悪くなり、読んでいる自分でもハラハラする部分があって怖かった。
    自分は死んでも生き続けると言ってるアンネの一説が本当に今でも私の中で生きているよ。と言いたい

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    2025年09月21日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    言うまでもなく超有名な「アンネの日記」。第二次大戦時、ナチス占領下のオランダ・アムステルダムで隠れ家生活を送っていたユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクの日記様式の文学作品。
    教科書に載っていた部分しか読んだことなかったので、全てを読んでみたいとは思っていました。

    全てを読み終えて思うのは、思っていたより悲壮感が少ない。
    隠れ家生活ということから想像していたのは、完全に外部との接触を絶たれ、なんの情報も入らない監禁のようなものでした。その時点で、勘違いしていました。やはり、読まないとわからないものです。
    平穏な日常ではないし、先の見えない窮屈な生活を送っている中での諍いや苦労、困惑もあるの

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    2025年08月19日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    18歳の時、有名な題名に惹かれ、なんとなく「アンネの日記」を買った。

    本を好きになり始めたばかりの当時の自分には読破は難しく、挫折してしまった。綺麗な伏線の敷かれた小説とか、腕のある学者が書いたサイエンス本とは違い、若干単調で、長いというのは正直あった。

    家から出られず、戦時下で、楽しい出来事がなかなか起きないのだから、そりゃ多少つまらない箇所も多かろう。しかし、時々見せるアンネの弱音や不安が鮮烈だし、日記にしっかりと残された「戦争がいかに愚かであるか」という声を聞き逃してはならない。

    そして、本の終わり=アンネの終わりを意味しており、読み進めるにつれてアンネの死に近づいてしまう。1人の

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    2025年07月12日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    小学生の時に頑張って読んだ記憶。最後まで普通の日常って感じだったけど、この後収容所に連れてかれたって考えると悲しくなった。大人になった今だから、いつか再読したい。

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    2025年07月07日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    ナチスによるユダヤ人迫害のたもに逃れていた隠れ家での厳しい生活が中心に描かれており、自分が今どれだけ恵まれた暮らしができているか実感しました。
    アンネは日記の中で、私たちに向けたアドバイスに思える発言をしていて、タメになりましたし、
    あんなに厳しい暮らしの中、常に日記に希望や期待を書いていて胸を打たれました。
    アンネが厳しい生活の他に何に悩んでいたのか、何に憧れていたのか、どんな人柄だったのか、私たちがアンネの日記から学ばなければならないことがたくさん詰まっている素敵な1冊です。

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    2025年04月28日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    隠れ家でひっそりと暮らし、悲しく辛いことが身の回りで起きていても、ささやかな幸せや楽しみを見つける心の持ちように感動しました。

    自分の生活はどれほど恵まれているだろう。

    どんな環境にあっても、自分の好きなことや、価値観を失わずにいられるだろうか?

    好きなものを好きだと言い、嫌なことを嫌だと言えるだろうか?

    そんなことを考えました。

    戦争によって世の中が混乱していく様が、アンネの視点から描かれています。

    約600Pほどある本ですし、内容も辛い気持ちになる部分もあります。

    それでも読み通せたのは、アンネの文章が、希望や絶望、期待、細やかな日々の楽しみなどを、鮮明に表しているからだと思

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    2025年04月13日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    ネタバレ

    昔児童書で読んだアンネの日記のアンネ・フランクからは迫害にも、つらい生活にもめげず最期を収容所で迎えた英雄であり聖人みたいな印象を受けた。
    それが思春期を逃げ場のない隠れ家で送ることになった普通の女の子だとガラリと変わった。
    日記が突然終わり、あとがきになったとき異様に心が重くなったし、アンネ達がいつどこの収容所でどのように死亡したかとかさらに重くなる。
    アンネたち姉妹は収容所が解放される1ヶ月前に、ペーターはわずか3日前に死亡とあってやるせない気持ちになる。

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    2025年03月28日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    中学生の時に読んだ。
    日記なので、あまりどす黒い部分は無いような記憶。屋根裏の印象が強い。
    過酷な中でも、それを感じさせないアンネの日記。もしかしたら戦争に関わる本を読んだのはこの時が初めてかも。大勢の中の1人のアンネ。この日記をみつけた人に感謝。多くの人に読んで欲しい。今でもこの家族の名前を覚えているのが不思議。

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    2025年03月22日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    普通に作家として凄い才能。想像していたよりも明るい内容でぐいぐい読ませる。13歳〜15歳で書いたと言うのだから、驚きでしかない。後世に残る大日記となってしまった。
    死の恐怖と闘いながらの隠れ家生活。しかも2年も。過酷だった暮らしの中で、人ととして成長していく姿に感銘を受ける。そして未来への夢を語る文章に泣いてしまった。

    「わたしの望みは、死んでからもなお生き続けること!その意味で、神様が、この才能を与えてくださったことに感謝しています。」(本文433ページより)

    アンネに伝えたい。あなたの思う通りになりましたよ。あなたの死後80年経った今でもあなたの日記は世界中の人々に読み継がれ、あなたは

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    2025年03月16日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    100分de名著を先に読み、元の本も読みたくなり読んだ。13〜15歳の少女が書いたとは思えないほどの表現力、洞察力。私が同じ年の頃こんなこと考えてたかな?こんな文章書けたかな?無理だな…と思った。
    戦争が終わったら、という文言がたびたび登場して、そのたびに胸が締め付けられた。絶対に忘れてはいけない歴史として、これからも読み継がれていってほしい。

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    2025年01月31日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    13歳から15歳のアンネが書いた日記。彼女の優れた文章に魅力された。隠れ家という狭い世界の中で育まれる生活の中でも、思春期の少女のリアルは私たちの思春期の頃となんら変わらない。同じだ。なのに、アンネの日記は突然途絶える。わかっているからこそ、彼女の生きるパワーが伝わってくる日記を読むのは胸が苦しい。でも絶対に読んで良かった本の一冊です。

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    2025年01月23日
  • アンネの日記 増補新訂版

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     「じゃあまた、アンネ・フランクより」で締めくくられた最後の日記、その続きに添えられた一文「アンネの日記はここで終わっている。」がこころにシミます。この一文に戦争や人権等について思うかたが多いでしょう。わたしは人間のはかなさを感じました。つい最近、高校の友人が亡くなったと知り、その思いがより強くなりました。
     プツリと途切れた『アンネの日記』、そして、友人の続けたかったことを思い、祈りをささげたいです。

     この本は小川洋子さん『NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記: 言葉はどのようにして人を救うのか』をきっかけに読みました。
     裏表紙の概要や、冒頭の「この本について」をみて、『ア

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    2024年12月15日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    小学生の頃、何度も読み返した。
    小説が好きになったのはアンネの日記を読んだから。
    どんどん惹き込まれた、読む価値はあると思います。

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    2024年12月14日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    切迫した環境下で、文学作品としても優れた文章を書けると誰が想像したであろうか。
    それくらいアンネの文章には魅了があり読み手を引き込むような魔法にかかっている。
    例えば日常の観察を鮮やかな比喩で描き出す巧みさがあり、戦時中でありながらも普遍的な日常生活が起こっていたことが想像できる。
    これらがアンネの先天的なユーモアから派生しているものなのか、それとも戦時中という苦しい状況下だからこそ生まれたものなのか。
    どちらにしてもアンネの日記は文章という枠を超えて現代社会に生きるとは何なのかという問いを投げかけてくる、非常に稀有な作品である。

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    2024年12月09日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    義務読書
    これをするナチスドイツと同盟国だったのが日本。チウネが頑張ったとて罪は消えない。
    思春期の素直な内面、戦争に対する市民の認識、匿われる人たちの暮らしぶり、匿う人たちの活動。いろいろなことが読み取れるテクストで、そこにいるかのように思えてくる。
    生き残った人によるアンネに対する外からの記述はまた別の文献にあるから、それと合わせると、たぶん存在感が増して、泣いてしまう。

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    2024年10月25日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    10代の少女が、これだけのものを書いたことに驚きを禁じ得ません。彼女の才能を、命を、心から惜しみます。

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    2024年09月26日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    ユダヤ人迫害下における隠れ家生活を、思春期の少女のみずみずしい感性で筆記した日記文学。ユネスコ世界の記憶。

    ホロコーストの悲劇を象徴する一冊として有名なので、大体の概要は知っていたが読むのは初めて。
    13歳の誕生日に父から贈られた日記帳にキティという愛称をつけ、友人として語りかけるように日々の生活をつづっていく。作家志望だったアンネは、最初から出版を意識して、推敲した清書版も書き残していたとのこと。冒頭の学校生活の描写から非常に鋭い人間観察力を発揮しており、13歳の文章にしては天才すぎると驚いた。

    隠れ家という狭い世界の中で、母親への反抗心や恋愛感情など思春期特有の悩み、迫害や戦争への恐怖

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    2023年12月14日
  • アンネの日記 増補新訂版

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    ネタバレ

    アウシュビッツから生還した心理学者フランクルが収容所での生活とそこから得た見識を書いた「夜と霧」をまず読みました。
    フランクルはその人生哲学を主眼に読んで欲しかったようですが、どうしても収容所生活のあまりの苛酷さに目を奪われます。読んでいて眩暈がするほどでした。

    そして直後にこの日記を読みました。
    あとがきに日記に登場した人の後日がごく簡単に記してありますが、収容所生活の予備知識ができてしまったために想像が膨らんで止まず、嗚咽が止まりませんでした。

    Wikipediaによると、隠れ家に保安警察が入り、アンネ達が連行された後、ミープさんとベップさんが散乱したこの日記を拾い集め、保管しました。

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    2023年07月23日