バタイユのレビュー一覧
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新訳で再読。フロイトは「欲動とは、生命のある有機体に内在する強迫である」と述べ、その強迫とは生命以前の姿へ―死へと回帰するタナトスの欲動を提唱していたが、ここにあるのは正にそうした死へと同一線上にあるエロスの放出だ。全身から漏れ出るエクスタシーと体液は禁忌を破壊する潤滑油となり、そのベクトルは生の彼...続きを読むPosted by ブクログ
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わたしたちの安定的でリジットな生が、こんなにグロテスクに崩壊できるものだろうか。
迷いなく破滅へと突き進む3人、「この人たちと私は違う!」と叫びたい自分。生の消尽を拒絶したい気持ち。Posted by ブクログ -
変態? 天才? バタイユの力を知れ!
「マダム・エドワルダ」はそんなに背徳な感じがしませんでしたが、「目玉の話」はちょっとびびった。これを出版してよいのだろうか、いや、よいけど。今でこそ、変態程度で収まるけれど、最初にこれを思いついたんだったら、バタイユは天才だよな、としみじみしたり。卵はエロいね...続きを読むPosted by ブクログ -
これは強烈な本だな、と感じました。
とてもじゃないですが、普通の人だと
思いっきりこの本はきつく感じると思います。
何でもござれ!なひとには
割と性に合うことでしょう。
でも、扱われている性描写も
かなりハードでフェティシズムあふれるものです。
これも耐性がなければ大変なことに。
でも、それだか...続きを読むPosted by ブクログ -
まだ、一歩踏み込んで感想を述べるにいたっていませんが、
バタイユさんをもっといろんな角度から読んでみたくなりました。Posted by ブクログ -
玉砕。話がよりわかりやすいのは目玉の方かと思いましたが、理解は出来かねます…
てかよくそんなことおもいついたよね!の連続。Posted by ブクログ -
「マダム・エドワルダ」の方はそうでもなかったですが、「目玉の話」の方はなんだか文体がしっくりきませんでした。解説のところにタイトルを「目玉の話」とした理由が説明されていますが、「確かにそうかもしれないけど…」という感じがしてあまり納得できませんでした。好みかもしれませんが。Posted by ブクログ
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谷崎や乱歩の変態ワールドは好きなんだけど、「目玉の話」の「イッちゃってる感」には仰天。教室に堂々とは置けないけど、片隅に落としといて誰かが持っていくのをドキドキしながら待ってみたい、そんな本。Posted by ブクログ
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繰り返される変態行為から一体何を読み取ったらいいのかわからない。自分はまだまだ未熟ってことなのか。でも理解したいとも思えない。「エロ」ってなんなんだろうなあ。Posted by ブクログ
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ーーー…きみはひとりぼっちか?寒けがしているか? きみは知っているか、人間がどこまで「きみ自身」であるか? どこまで愚かであるか?そしてどこまで裸であるか?
いやあ最初は予想をはるかに上回るえろさにひいいとなったんですけど、こんな汚らしい光景をこれでもかというほど詰め込んでいるのにそこまで汚らしく...続きを読むPosted by ブクログ