辰巳一世のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
教祖のなり方や組織運営の姿勢を教えてくれる本である。
世の中にはさまざまな宗教と信仰がある。それぞれが文化として発展し、さまざまな歴史がある。
本著では、教祖のなり方というテーマで、軽やかな流れで読みやすく教祖という概念を浮き彫りにしてくれる。
本著で学べることは多い。世の中の多くは群れる生き物であり、その先に信頼を勝ち取り、扇動する手法もある。
この本は難しい本ではない。誰でも教祖になれることを気づかせてくれて、その教祖という立場は、たとえ宗教を運営しなくても、会社、組織、コミュニティ、サロン、サークルなどに至るまでさまざまな分野や業界で活用できるであろう。
だが、本著が述べているように、人 -
Posted by ブクログ
上に立つ者が読む書籍として有名なものに、マキャベリの『君主論』というのがある。
本来、国王が統治の指南書として読むのだが、最近はビジネス本に応用されていることが多い。
さて、興味があってもこういう類の古典読み物はどうも書いてる意味がわからんし、途中で投げ出すことがままある。
そんなあなたにオススメの本がある。
『君主論』を簡単に噛み砕いて書いてある書籍である、この小説だ。
内容としてはある小学校の生徒達(5年生)が、クラスで君主の座を目指して戦うというもの。
群雄割拠の状態から如何にして統一するかを『君主論』を下敷きに上手く書いてあり、面白い。
まあ、実際小学校がそんなに知謀をふるって -
Posted by ブクログ
"よい子のみんなへ
この本では、クラスを制圧するために役立つ知識や、下々の者どもの心理などを分かりやすく解説しているよ。"
こんな一文から始まります。読まずにはいられない。
マキャベリの君主論は普遍性の高さから戦争だけでなくビジネス世界の戦略論など様々な書籍で紹介されている。
しかし、もっと身近な世界でも応用できるのではないか。そんなところから生まれたのが本書だ。クラスの覇権争いのために君主論はどのように活かせるのか!?
そんな娯楽本です。しかし、時として残酷な子供の世界に当てはめることで君主論の秀逸さが感じられるのではないだろうか?
これだけで君主論を