辰巳一世のレビュー一覧
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この本は一言で言うと、人の上に立つ者の実践的な心構えを教えてくれる本です。私はこれまで『君主論』を読んだことがなかったため、この解説本が理解を助けるのではないかと思い、手に取りました。結果として、この本は期待以上の内容でした。
まず、物語の設定が非常に独特で、まるで銀河英雄伝説のような謀略や計略が展開されるのがとても印象的でした。特に、「こんな小学生いるわけないだろ」と突っ込みたくなるような、ぶっ飛んだ設定のもとで進行するストーリーが好印象でした。
登場人物が多いため、「この子は誰だっけ?」と混乱することもありましたが、冒頭に人物の説明や関係図があり、それを参考にすることで物語をスムーズに -
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「哲学とか難しいことはわからないけど教祖みたいなカリスマ溢れる人間になりたい!」という人にはどストライクで刺さる本だと思う。哲学や心理学、芸術を組み合わせて拘った世界観の宗教を作りたい人でもこの本をベースに組んでいけば出来るから汎用性の高い本でありとても面白かった。また、読んでいて思ったのは巷でカリスマ性のある人気な人にはこの本のチェックリストがいくつか当てはまるなというところ。特にバンドマンや絵描きといった独自の世界観を持ったアーティスト方面の人はチェックリストのほとんどが埋まることもあり、やはりサブカルと宗教は相性が良いのだなと思った。
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タイトルからも分かる通り、マキャベリの『君主論』について書かれた本である。非常に分かりやすく面白いので、大人であっても楽しめる。
本書は、5年3組を舞台に、小学生たちがクラス内での覇権を争うという物語で、それをふくろう先生が章ごとに解説してくれる。ふくろう先生の解説を、たろう君とはなこちゃんの二人が会話形式で聞いたり質問したりするというのも分かりやすい。はなこちゃんの口の悪さも読んでいて面白い。
物語にはたくさんの子どもが登場するが、主要な子5人くらいを覚えておけば物語の進行には差し支えない。章ごとにクラス内勢力図がちゃんとあるので、名前を覚えていなくてもしっかり楽しめる。
PTAからはすべ -
Posted by ブクログ
小学生のたろうくんとはなこちゃんが、ふくろう先生から学ぶ“正しいマキャベリズム”!
群雄割拠する5年3組の覇者となるため、様々な権謀術数を用いる子ども達の姿が、面白おかしく且つ非常に解りやすく描かれた、なんともえげつない本でした。
4月の段階で10以上あった小グループが、引き抜きや裏切り、吸収合併を繰り返しながら最終的に統一されていく様は圧巻。
恐るべき姦計の数々に何度震え上がったことか。クラスにおける最高裁判機関「終わりの会」とか超おっかねぇ((((;゜Д゜)))
私は別に国家元首とか目指してませんが、それでなくても非常にタメになりましたよ。